「敬老祝賀会」(9・16)

おとなりの市の敬老祝賀会に呼ばれて行った。
そのボランティアは月のはじめ予定には入っていなかった。
マジックをやる地元の人が、自分の腕に自信がなくて、同じ同好会のSさんに頼んだらしい。
「頼むで、私の代役を・・」
乞われたら同士のお願いを断るようなSさんではない。
それでいつものようにマジック&ハーモニカが出演することになった。

朝から大雨だった。
台風の影響か?
「大雨注意報」が、出た。
一時は空が明るくなったものの、また暗くなって・・大雨が降る。
一日そんな天気だった。
天気予報士が「今日は女ごころのような天気です」
何言ってんのよ!
女の意志は固いし、そうそう心変わりはしません!
「男ごころだよ!」ラジオに向って言う。
この大雨で高齢者参加のスポーツ大会は延期になった。

迎えの車に便乗させてもらって、目的地「大興寺公民館」へ行く。
ここはいかにも田舎である。
公民館も古かったが、役員の人たちは背広にネクタイで、いかにも格式を重んじている。
裏役係の中年のおばさん達は、揃いの赤いエプロンで機敏に動いていた。
控え室は広い部屋で、ゴザが敷いてあった。
着替えをするためにわざわざゴザを敷いてある。
「踊りの人達と一緒」とは聞いていたが、踊り子さんは11名も居た。
どうも地元の人たちらしい。
風呂敷・大袋に着替えの着物を詰め込んで来た。
「踊りは何曲やるのですか?」「全部で8曲」です。
1時間のアトラクションで、踊りが一曲5分として合計40分。
残りの20分が私達に割り当てられたタイム。

にわか雨が斜め降りする。
にわか仕立てのブルーシートのトンネルが、渡り廊下の役を果たし・・助かった。

会場では来賓の挨拶が続々と続いている。
「県会議員の・・・さま」「小学校校長さま・・」「民生委員だれそれさま・・」「保護司だれそれさま・・」
スピーチとスカートは短いのがいい。
それが延々と40分近く続いた。
あと、祝辞電報の披露。
そのあと祝賀会に招待された代表者が謝辞を述べる。
しっかりした力強い声と内容だった。
戸外で聞いていた。

「それではこれからアトラクションに入ります。
料理を配りますので、食事をしたり飲んだりしながら楽しんで下さい」
司会者はそれなりにしっかりしている。
舞台に立つ人たちと前もって、打ち合わせをしてあった。

一番初めは「ゼニ太鼓」の曲にあわせて、二本のゼニが入った棒をうまく動かせている。
舞台は見えないが、控え室で練習していた光景が見えるようだ。

二番目の登場は私達3人だった。
Sさんはマジックを、私達ふたりの女性は合奏のあと、マジックのバックミュージックを受け持つ。
この舞台に立って始めて、大広間の様子がわかった。
ちゃんとした舞台で、幕もあった。
畳敷きの大広間は何十畳あったろうか?
招待客は向かい合わせに座して、舞台は斜めに見るようになっていた。
食べて飲んで喋って、そんな中での演奏だった。
マジックのSさんも限られた時間の中で、出来るだけ沢山の準備した「魔法」を見せたかったようだ。
いつもよりピッチが早い。
ふたりの女性は好みの曲を交代でマジックの後で奏した。
昨夜から準備した「黒田節」を始めに吹いた。
おめでたい場なので、これがよかろうと思ったのだ。
客が聞いていようが、いまいが・・精一杯。
頭の数を数えたら80数人が参加していた。

行事を主催している人たちは大変なご苦労だが、高齢者にとっては楽しみなことだろう。
老人を喜ばすことによって、自分達も何かを得ただろう。
充実感。

早目の出番が終わって、早々に帰った。
充実感とともに疲労感もある。