彼岸花(9・30)

昨日のことだ。
小学校4年生担任の先生に聞いた。
「ああ、昨日は南吉の記念館へ行って、彼岸花を見てきました。
南吉記念館周辺の彼岸花は見ごろですよ」
「明日、行く予定にしています」
まだ新聞に矢勝川沿いの彼岸花の写真は載らない。
天気予報では今日の午後から雨になるらしい。
そして雨のあとは寒くなるらしい。
寒さに弱いので、天気予報を聞いて決心した。
(雨の準備をしていけばいいのだ。寒いのよりましだ)
決心したらすぐ行動だ。

11時過ぎの電車に乗った。
普通電車しか止まらない小さな駅に下り立った。
下車したのはどこかのおばさんと、ふたりだった。
オレンジのユニフォームを着た案内人が角かどに立っていた。
「彼岸花まつり」の最中である。
観光する人はウィークディで雨予報の空なので少なかった。
去年と違うのは川の対岸にも彼岸花が咲いていることだ。
白と赤のコントラストがいい。

とっつきの「ででむし広場」では尺八の演奏をしていた。
観客がかなり居た。
仲間だろうか?
「この季節にはこの歌から・・」と、赤トンボを吹いた。
「次は外国の歌です・・」聞き覚えのある曲だった。
いつまでも聞いていられないので、その場をあとにした。
「浜辺の歌」が追っかけて来た。

川向こうを歩いている人も居たが、視点を変えると彼岸花の群生はどう見えただろう?
「川には鯉や鰻を放流しています。とらないで下さい」の立札があった。
それより、カメが沢山甲羅干しをしていた。
車椅子で彼岸花を見る人、その車椅子を押す人。。
カメラや携帯に彼岸花を映しこむ人が一番多かった。

ゆっくり30分ほど歩くと、南吉記念館に到着した。
観覧料210円を支払って、中に入る。
今回の目玉は挿絵画家が試みた「光彩画」の展示だった。
その画はまるで切り絵のような、影絵のようなファンタジーに飛んだものだ。
「ごんぎつね」の物語を制作していた。

階段を下りたところにいつも居る「南吉」さんは居なかった。
その代りに詩のレリーフが置かれていた。
南吉人形も古くなったので、引退したのだろう。
半田出身の森信三さんのコーナーもあった。

孫ちゃんに絵本をと、思ったが・・以前に何を買ったのか忘れたし、好みもあるだろうからと思いとどまった。

「童話の森」の東側に大きなスーパーが出来た。
なんとなく景観が損なわれた。
以前のままに放置された土地であって欲しかった。

帰りは来た道を反対方向に歩く。
どちらに向いても彼岸花だらけだ。

今年も自分の足で彼岸花・南吉・ゴンに会えたことを嬉しく思う。