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| 原因 | ||
| 爬虫類のカルシウムの90%は、骨に含まれています。骨は、カルシウム、リン、ビタミンD3(紫外線)、上皮小体ホルモン、カルシトリオール、カルシトニンの相互作用によって作られます。次のような原因で、長期間このバランスが崩れると、骨はカルシウムを蓄えることができず脆くなります。一般にカルシウム、ビタミンDの不足した食事や、カルシウムとリンの比率がアンバランスな食事の長期間給餌、また長期間に及ぶ紫外線照射不足などが原因でおこります。まれに、腎臓、肝臓、小腸、甲状腺、上皮小体の病気によるビタミンDの代謝障害が原因となることがあります。 | ||
| 症状 | ||
| MBDは飼育上の問題や、病気にかかった年齢などにより、次にような症状を示します。栄養性二次性上皮小体機能亢進症(食事からくるMBD)、腎性上皮小体機能亢進(腎障害からくるMBD)、線維性骨異栄養症(過剰な骨吸収による骨の線維化)、骨粗鬆症(骨質の低下)、骨軟骨症(二次性の骨の石灰化不全)、くる病(若年性の骨の石灰化不全)や血清カルシウム値の異常(血中カルシウム濃度の変化)、高リン酸血症のような多種多様な症状を示します。骨の線維化や病的骨折が進み、最終的に骨がカルシウムの恒常性(ホメオシターシス)を維持しきれなくなると急速に症状が悪化します。爬虫類が異常な症状を確認するまで数カ月以上経過していることがほとんどのために、治療も時間がかかります。 | ||
| グリーンイグアナの代謝性骨疾患 | ||
| 診断 | ||
| MBDの診断は、主として食事の病歴、および臨床症状から得られます。レントゲン検査及び血清中のカルシウムとリンの値は治療の参考にはなるが、必ずしも診断の上で不可欠ではありません。肝臓や心臓、砂嚢などの内臓肉や、鶏肉や牛肉、挽肉などの多給は、肉食爬虫類においてMBDの最も一般的な原因です。これは、牛の心臓のCa:P比率は1:38、牛の赤身や挽肉では1:16であるからです。 昆虫もCa:P比率が逆転しています。そのため、食虫性の爬虫類や両生類は、同じようにMBDになりやすい。餌として与えられる昆虫は、カルシウムが豊富なエサを与えて育てた物を用いるようにする。または、餌として与える前に、炭酸カルシウムを振りかけた物を与えるようにする。この時、リンが含まれたカルシウム剤は用いるべきではありません。 草食性の爬虫類の食事は、しばしば少量のカルシウムと過剰なリンが含まれています。これらの食事や高蛋白、高脂肪食を長期間与えられた物は、MBDを引き起こします。 また、昼行性の爬虫類における紫外線の照射不足は、MBDを発症させます。 |
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| 治療 | ||
| 予防 | ||
| 次にお話しすることは、MBDを予防するための最も基本的な事柄です。 大部分の草食爬虫類及び食虫性の爬虫類に与える食事に含まれるカルシウムとリンのバランス(Ca:P比率)が、1:1から2:1の比率の食物を主食とします。リクガメの場合は、4:1〜6:1ぐらいになるようにします。また、単一にならないように、バランスよく数種類を与えるようにします。高蛋白食、高脂肪食の多給を避ける。 カルシウムの代謝に必要なビタミンD3の不足も症状を更に悪化させます。このため、自然光にあててあげることが必要です。できない場合には、フルスペクトルのライトを代用し、週1回ぐらい適量のビタミンD3(コレカルシフェロール)の投与が必要になります。この時、ビタミンDの過剰添加に注意する。 3つ目は、特にリクガメ全般に言えることですが、水分補給につとめる事です。脱水がおきると、腎臓が障害をうける場合があります。特に食欲が無くなったときや熱射病の症状が見られた後には注意が必要です。 |
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