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  アカメアマガエル(Agalycbnis callidryas)のスピロヘータによる急性腸疾患。
 
    表皮の変色した部分は、CandidaおよびBasidobolusなどの真菌感染が認められました。写真ではわかりにくいですが、皮膚の剥離や潰瘍、腫脹が認められます。
 
    固い結節塊(細菌性の膿瘍)があり、数種類の細菌が確認されました。
 
    腸管の広範囲に及ぶ漿膜面の出血斑と腸管壊死が認められました。この部分の内容物からは、多数の原虫(トリコモナス、ジアルジア)の感染と、未消化のコオロギ及びトレポネーマ(スピロヘータ)の感染が確認できました。また、腸管内にも出血は認められました。
  このトレポネーマによる急性の出血性の腸疾患が主症状で、全身の抵抗力が低下し、様々な細菌及び真菌性の疾患が現れたと思われます
   
    アカメアマガエルは大変美しい蛙ですが、とても神経質です。初期導入の際に、痩せていたり餌を食べない物は、死んでしまうことも多いです。しかし、餌をよく食べていても今回のような急性の腸炎になることがあります。吐き戻した後に、食欲が全くなくなった場合にも注意が必要です。

 餌付いていることも大切ですが、それに伴う糞便があるかどうか。また、糞便の状態をよく確認して下さい。もし、腐敗臭がする血便や未消化の多いゼリー状の物を伴う便の場合には、検便を信頼できる動物病院でしてもらうといいでしょう。

 トレポネーマが確認された場合の治療は、その個体の状態を見ながら慎重に行うことが必要です。このトレポネーマが、他の種属への感染が認められるかどうかは今のところ不明です。 

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吉村 友秀(herpvet@vet.ne.jp)
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