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Agfa Solinette Agfa Solinar F3.5/50mm Synchro-Compur B,1sec. - 1/500sec. 1953, Made in Germany |
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ヨーロッパ最大の総合写真企業・アグファ社は、1867年、ベルリンに染料製造会社として創業した。創業当初の社名「アニリン染料製造会社 (Actien Gesellschaft fur Anilin Fabrikation) 」の頭文字をとって、"AGFA" と呼ばれるようになったという。以後、AGFA社は染料製造にとどまらず、化学薬品製造〜現像薬品製造〜フィルム製造へと業務を拡大していくことになるのである。 フィルムメーカーがカメラ製造を行なうことは、現在でも普通に行なわれているが、AGFA社も例外ではなく、特に第二次世界大戦後、1950年代〜1960年代にかけては、西ドイツのカメラ企業としては最大の規模を誇り、生産したカメラの種類も多かった。 中心となる製品は「中級機」、「普及機」が多かったが、カラート36、スーパージレッテ、アンビジレッテ、アンビフレックスなどのカメラは実用的な中堅名機として、その名を残している。 また、米国アンスコ社との提携は有名で、一時期、アンスコ社の小型カメラの一部はアグファ社で製造されていた。アンスコ・カロマートはアグファ・カラート36と同一であるし、アンスコ・リージェントは、このアグファ・ゾリネッテと同一モデルである。 Agfa Solinette は、1952年に最初のモデルが生産された。これは、Kodak Retina I、Voigtlander Vito II、Zeiss Ikon Ikonta 35 などの携帯性が高く廉価なカメラの対抗機種として登場したものである。このページのモデルは厳密に云えば、マイナーチェンジ後の Solinette II である。初代 Solinette のレンズは3群3枚の Agfa Apotar のみであったが、Solinette II からは 3群4枚の Agfa Solinar も選択できるようになった。 Solinette II の発売と同時に、ライバル機種の上位モデル同様、連動距離計を装備した Agfa Super Solinette も登場している。 |
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このゾリナーは3群4枚のテッサー変形タイプで、USエクターと同じく、1群目が張り合せになっていると云われる。 その描写も U.S.エクターと同傾向の素晴らしいものである。絞った場合は、ツァイス オプトン・テッサーや、フォクトレンダー カラースコパーに通じる切れ味鋭いシャープな描写を示し、絞りを開くと、一転して柔らかく豊かな階調を描き出す二面性を併せ持つ。コーティングはしっかりとしており、コントラスト・発色は申し分ない。 フォーカシングは直進ヘリコイドによる全群移動である。 | ||||||||||
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軍艦部のデザインは、アグファの6x9判フォールディングカメラ、レコードIIIを踏襲したもの。左から巻き戻しノブ、前蓋開放ボタン、ファインダー、アクセサリシュー、シャッターボタン、リバースクラッチ、巻上げノブとなっている。フィルムカウンターはアクセサリシュー前方に位置している。 軍艦部は非常にがっちりとした作りで、各部の動作も確実である。 このボディに連動距離計を載せたものが、アグファ・スーパーゾリネッテ、アンスコ・スーパーリージェントである。 | ||||||||||
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アグファの蛇腹は弱い、という話は、しばしば耳にするが、このゾリネッテも例外ではなかった。入手時には、蛇腹のコーナー数ヶ所にピンホールがあり、光線漏れがひどく、実用にならなかった。 蛇腹の穴塞ぎには、「セメダイン・スーパーXブラック」というシリコン系接着剤が良いと聞き、爪楊枝の先に付けて修復してみたところ、なかなか良い具合である。この接着剤は乾くとゴム質となるため、蛇腹の伸縮に合わせて自在に変形する。耐久性・経年劣化に関しては未だ不明であるが、現在のところは光線漏れは皆無である。 | ||||||||||
| ゾリネッテのレンズユニットは沈胴量が大きいため、前蓋はかなり薄いものとなっている。そのため、比較的大柄なボディながら、携帯性は悪くない。 | ||||||||||
| 実写例 |
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