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KODAK Retina Type 118 Schneider Kreuznach Xenar F3.5/50mm Compur-Rapid TB,1sec. - 1/500sec. 1935, Made in Germany |
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レチナシリーズ誕生の経緯、およびそのメーカーであったドイツ・コダック社の沿革については、Retina Type 117 に記したとおりである。 この Retina Type 118 は、1935年に作られた二代目レチナである。初号機 Type 117 の改良機であり、巻上げノブの隣にあったフィルムリリースノブが、ファインダー直下のリリースレバーとなった点が最も大きな変更点である。その他の部分に関しては、Type 117 とほぼ同じであり、平たく大きな円盤状の巻上げノブ・巻き戻しノブを持つ、初期レチナ、クラシックレチナと呼ばれる美しいモデルである。 Retina Type 118 は、9000台あまりが製造されたのみで、次モデル Type 119 に移行してしまい、歴代レチナの中でも、Retina II Type 122/150 に次ぐ短命カメラとなっている。 生産量が少なかったとはいえ、ある歴史的瞬間の記録に使用されたことから、Type 118 は、カメラ史上にその名を残すことになった。 |
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Retina Type 118 を有名にしたのは、1953年のエドモンド・ヒラリー卿によるエベレスト初登頂の際、山頂撮影のために使用されたことである。 この時、使われたのは、Carl Zeiss Tessar 付の Type 118 であるが、製造後18年を経ていたにも関わらず、標高8848メートルという過酷な環境のもと、世界最高峰初登頂という歴史的瞬間を見事に記録している。レチナの小型・頑丈・高信頼性という特徴を生かしきった快挙であった。 右は、これを記念して、ドイツ・コダック社が作成した販促用リーフレットである。右下のカメラは、Retina Type 118 ではなく、1953年当時の主力商品 Retina IIa Type 016 である。 | ![]() |
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軍艦部は、左から、巻き戻しノブ、フィルムカウンター、ファインダー、フィルムリリースレバー、巻上げノブとなっている。 Type 117 に存在した、巻上げノブ左隣のフィルムリリースノブは廃止され、ファインダー直下のフィルムリリースレバーに変更された。 | ||||||||||
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ファインダー直下右側に見えるのが、フィルムリリースレバーである。1コマ(8パーフォレーション)分を巻き上げると、フィルムはロックされる。ここで撮影を行ない、その後、このレバーを往復させてフィルムロックを解除し、次のコマを巻き上げる仕組となっている。 このモデル以後、Type 143 まで、レチナのフィルムリリース機構は、このレバー方式が標準となった。 | ||||||||||
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レンズは、Type 117 と同じく、シュナイダークロイツナハ・クスナーである。 このクスナーは、3群4枚のテッサータイプで、絞ればシャープ、開ければ柔らかく、使いやすいレンズである。半世紀以上の時を経てなお、その描写は繊細で美しい。 Retina Type 118 には、クスナー付モデルの他に、カールツァイス・テッサー付モデルが存在したことは、エベレスト初登頂撮影の項で述べたとおりである。 | ||||||||||
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裏蓋に刻まれた、"Retina"のエンボス。 Type 117 / 118 のエンボスは、後年レチナのシンボルともなった大型で流麗な書体のものではなく、ローマン体のシンプルな小さなものである。 | ||||||||||
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ボディ内部の様子。 Type 117 で特徴的であった、貫通シャフトを持たないスプロケットギアは、Type 118 では一般的な上下貫通シャフトとなっている。スプロケットギアが上部にのみ付くのは、以後のレチナも同様である。 ボディ左下の円盤状のものは、レチナ伝統の被写界深度ゲージである。 | ||||||||||
| 巻上げノブ隣のフィルムリリースノブが無い他は、Type 117 と変わらない外形である。ブラックボディに黄色味を帯びたニッケルメッキが映え、初期型レチナ独特の優雅さを醸し出している。 | ||||||||||
| 実写例 |
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