Jewels of Nostalgia

Ansco Regent
Agfa Apotar F3.5/50mm
Prontor SV B,1sec. - 1/300sec.
1954, Made in Germany


アンスコ社はコダックと並ぶ米国有数の伝統を誇る総合写真企業で、その歴史は、1841年、エドワード・アンソニーがニューヨークに起こしたダゲレオタイプスタジオに遡る。このスタジオはアンソニー社として、スタジオ用大判カメラの製作などで発展を遂げていくことになる。
1901年にはスコービル社と合併、"Anthony & Scovill"社となり、1907年、社名を短縮して、アンスコ社となった。その後、1928年にはドイツ・アグファ社の資本参加によりアグファ・アンスコ社となり、1939年には、ゼネラルアニリンフィルム社"GAF"と社名を変えた。
アンスコ社としてだけでもボックスカメラ、スプリングカメラ、35mmカメラなど100種類以上の写真機を世に送り出し、米国における写真普及期に果たした役割は大きい。

注目すべき点は、ドイツの総合写真企業・アグファとの提携である。現代で言えばOEMであるが、一時期、アンスコの小型カメラの一部はアグファで製造されていた。
アンスコ・カロマートは、アグファ・カラート36と同一であるし、このアンスコ・リージェントは、アグファ・ゾリネッテと同一モデルである。アンスコ・リージェントの前蓋の内側には、"MADE FOR ANSCO BY AGFA, Agfa Camera Werk Munchen Germany"と記されており、ドイツ・アグファ製であることが明記されている。

アグファの蛇腹は弱い、という話はしばしば耳にするが、このアンスコ・リージェントも例外ではなかった。蛇腹の数ヶ所にピンホールがあり、実写例のごとく激しい光線漏れに見舞われた。
外側から目視しただけでは分からないが、部屋を暗くして、ボディ側から蛇腹に向けて懐中電灯で照らすと、綺羅星のごとくピンホールが現れる。1〜2個のピンホールであれば修復する気にもなるが、どうやら5〜6個は空いているようで、修復は諦めた。




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実写例(心霊写真にあらず)
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HOMEMENU