アビィフィールドハウスなかよし村(2005.12.21) | ![]() |
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愛知淑徳大学の渥美正子先生から、岐阜県羽島郡柳津町(2006.1.1から岐阜市に合併)で建設中の高齢者向け住宅「アビィフィールドハウス なかよし村」の話を伺った。 この住宅は、NPO法人アビィフィールド岐阜協会が管理運営する10室の住宅で、名鉄竹鼻線「柳津駅」から徒歩3分という至便の地に立地する。もっともこの地に行ったことはないが、地図などで想像するに、かなり田舎の田園地帯だと思われる。敷地面積は約300坪。建築面積は391m2の2階建てで、居室棟と渡り廊下でつながって八角棟と呼ばれるコモンスペース棟からなる。コモンスペースは、リビング(食堂)、キッチンなどのプライベートコモンと、地域に開放されたカルチャールームやラウンジ等のパブリックコモンからなる。 居室はA室(32.58m2)が8室に、B室(38.09m2)が2室。居室に浴室はなく共同風呂が2ヶ所。他に共同洗濯室がある。また納戸、ベランダ収納は充実させたとのこと。入居一時金はなく、保証金が家賃3ヶ月分、家賃はA室65,000円、B室76,000円。これらは土地所有者のMさんに支払う。建設費は約7,000万円でMさんが負担し、家賃収入による償還を見込む(借入金等は不明)。これに加えて生活支援として、食材費25,000円、管理費40,000円をNPOが徴収する。住宅にはNPOからハウスキーパーが派遣(昼間のみ。夜間は近隣に居住)され、食事(昼・夜)などの世話をする。コレクティブハウスという触れ込みで、入居者がハウスキーパーとともにハウス委員会を設置して、ハウス運営に関わることになっているが、まだ入居していないので、実際にどう運営されるのかは不明。総額で13〜14.1万円で生活できることになる。 Mさん、娘さん夫婦のOさんが 集まって住む住まいのかたちを模索していたところ、友人の建築士Kさんの誘いでコレクテイブハウスの研究会に参加したのが発端。その後Oさん、Kさんの知り合いが集まり応援団を結成し、なかよし村実現を目指すことになった。イギリス発の高齢者向けグループハウス事業に取り組んでいた国際的非営利組織であるアビィフィールド日本協会とコンタクトして、日本第1号のアビィフィールドハウスとして建設することに合意。ちなみに、アビィフィールドについては今回始めた知ったが、国際的なネットワーク組織とはいえ、日本協会は個人宅を事務局とする専ら研究活動を主体とした小さな組織らしい。一方で、後述する「ふるさと福祉村やないづ」の設立準備をしつつ、提案コンペ方式により建設業者を決定(研究会がサポートしつつ、土地所有者であるMさんが決定)。2005年春にはNPO法人アビィフィールド岐阜協会としてNPO認証を受け、入居者を募集しつつ、6月には着工。2006年3月の竣工・入居を予定している。 入居者は土地所有者であるMさんの他に、現在1名しか決まっていない。入居者の決定についてはNPOが審査するとしているが、共同生活に不適応な人への対応など、若干不安がないでもない。自立した60歳以上の高齢者が入居条件だが、話を聞いたメンバーからは、60才では食事づくりはまだ自分でやりたいのでは、といった意見もあり、今後入居者がどれだけ集まるかが注目される。食事サービス自体が重要ではなく、コミュニケーションの機会提供と捉えた方がよい、といった意見もあった。 この住宅でもう一つ注目されるのが、岐阜県が推進する「ふるさと福祉村」という制度。詳細はホームページを見てもらえばと思うが、認定時に設立準備金として10万円。その後の活動に対して40万円×3年間が支給され、福祉サービスや活動が連携した高齢期にも安心して暮らせる地域づくりを支援する。この「ふるさと福祉村やないづ」は岐阜県下で36番目の認定だが、これまでは大規模な医療・福祉施設が中心となった地域が多かったが、高齢者の住まいが中心となった取り組みは初めてということで、期待も大きいとのこと。 まだ建設中ということで、実際にどう運営されるか興味深いが、COCO湘南台にも似た取り組みということで、今後の成果が期待される。建設・入居されたら、ぜひ見学に行きたいと思う。 |
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