東京漫歩
丸の内界隈

(2007.6.7)




 久し振りの東京。お昼前に着いて、少し時間があったので、丸ビル、新丸ビルから始まるしばしの丸の内漫歩。
 地下街から丸ビルに入り、新丸ビルの外観を眺める。
 地下道を渡り、新丸ビルの地下で食事。地上階に出ると、雨だった。北隣の日本工業倶楽部会館をしばし眺める。正面頭部に乗った軒上の彫刻が美しい。
建築年:大正9年(1920)/設計:松井貫太郎(横河工務店)/構造:鉄筋コンクリート5階建て
 できたてほやほやの新丸ビルは、地上38階、高さ 197.6mの超高層ビル。1〜6階までに飲食・店舗テナントが入っている。地階から1階にかけてのエントランス部分は、濃いダークブラウンに塗られたレトロ調のデザインで、かつての丸ビルを思い出させる。まだオープン間もないため、大勢の人が訪れていた。
 向かい側の丸ビルは、地上37階、高さ約180mで新丸ビルより5年ほど早く完成。こちらも5階までが店舗で上部は事務所階となっている。低層部をかつての31mで基壇とし、かつての丸ビルのデザインをイメージを継承したというが、前の姿をあまり憶えていない。積極的にかつての丸ビルのデザインをアピールするというマインドはなさそうだ。というより、駅前からの利便のためか、地下アクセスが基本となっていて、地上階からのアクセスを意識したデザインにはなっていない。また、丸ビルと新丸ビルが行幸通りをはさんで並び立っているにも関わらず、両者の関係性もあまり見られないのが残念だ。
 記念に振り返って、東京駅をカメラに収める。

日本工業倶楽部会館 / 新丸ビル1階エントランス
丸ビル新丸ビル
 丸ビルを出て、丸の内仲通りを南に向かう。最近は冬になると、東京ルミナリエ「丸の内イルミネーション」の舞台としても有名だそうだ。確かに、並木にレンガ舗装がきれいな素敵な空間である。おしゃれなブティックやショップがたくさん連なっている。丸の内仲通ビルとMY PLAZAの角を右に曲がると、仲通ビルと岸本ビルの間の小径もきれいに修景され、おしゃれなカフェが開いていた。
丸の内仲通り仲通ビルと岸本ビルの間
 お濠端の日比谷通りに一旦出て、MYプラザ・アトリウムに入る。ちょうどお昼時、先ほどまでの雨も上がり、多くの人がアトリウム内を行き交う。ふと見ると明治生命館のラウンジが一般公開されている。豪華にして気持ちのよい空間にいくつもソファが置かれ、何人もの人が気持ちよさそうにくつろいでいた。しばし留まった後、明治生命館と明治安田生命ビルの間の通路を通って馬場先通りに抜ける。

明治生命館のラウンジ / 明治生命館と明治安田生命ビルの間の通路
 さて、重要文化財・明治生命館をじっくりと味わう。すばらしい。
築年:昭和9年(1934)/設計:岡田信一郎/構造:鉄骨鉄筋コンクリート造り8階・地下2階建て
 続いて、お濠端を南に向かう。東京商工会議所、東京會舘(大正9年創業。現在の建物は昭和46年建築の新本館)と経て、帝国劇場が建つ。細かい格子模様の瀟洒な建物。
建築年:1911年/設計:谷口吉郎
 さらにその向かい側に、旧第一生命館。旧館のファサードを残しつつ、後部では、旧農林中央金庫と一体となって、超高層のDNタワー21となっている。
第一生命館/建築年:昭和13年(1938)/設計:渡辺 仁/構造:鉄骨鉄筋コンクリート8階
DNタワー21/増改築年:1995年/設計:ケビン・ローチ(渡辺仁+松本興作)+清水建設
明治生命館東京會舘
帝国劇場旧第一生命館・DNタワー21
 そろそろお昼休みも終了、ということで、最後は日比谷公園を通って、重要文化財・法務省旧本館を見学。よく手入れされた赤レンガの外観はやはりすばらしい。
竣工:1895年(明治28年)1994年(平成6年)改修/
設計:ヘルマン・エンデ、ヴィルヘルム・ベックマン、河合浩蔵/構造:煉瓦造3階建て