ならまち を歩く



 
藤岡家  /  奈良町物語館



ならまち再訪 (2007.10.3)
初めてのならまち (1999.11.30)

ならまち再訪 (2007.10.3)

 奈良女子大は近鉄奈良駅から北へ5分。通りの中に古い商家が散見される東向北商店街を抜けてすぐ。東側正門の右手に守衛室、正面に重要文化財の本館がやさしく来訪者を迎え入れてくれる。花形の文様と若草色のリズム感ある外観がやさしい。
 仕事を終え帰る道すがら、古い交番(跡)や商家が目に付く。女子高生との対照が眩しい。
 近鉄奈良駅まで戻りさらに東向商店街を南下。もちいどの商店街、下御門商店街と抜けて、ならまちへ向かう。前回と同様、あしびの郷に到着。前の記憶を呼び戻す。奈良市立史料保存館でトイレを借り、マップを入手。ボチボチと南に歩く。
 下り坂に面して民家がずらりと並んでいる。その先に奈良市音声館がある。一般市民が利用する公民館だが、わらべうたなどをテーマにしており点が興味深い。ブラブラと歩き、奈良市ならまち格子の家に至る。どこも無料なのがうれしい。館内には外国の方が大勢、興味深そうに町家のパネルを眺め撮影をしていた。
 その向かいに藤岡家住宅。道なりに北上して奈良オリエント館。ならドットFMの生放送中。奈良町資料館は改装閉館中。奈良町物語館もお休み。その東に吉田蚊帳店。おばさんたちが店内に群がっていた。
 ぐるっと一巡りして北へ向かう。ならまちセンターをめざすも現代的な市民センターでがっかり。ネーミングが間違っている。それならと奈良ホテルを見に回るも、よく見えず。鹿に笑われる。しかたなく、旧大乗院庭園と奈良ホテルの間の道を抜け、荒池沿いをトボトボ歩く。興福寺の五重塔を見上げ、南円堂を仰いで、奈良駅に向かう。最後は少し疲れたけど、欲張らずにゆっくり歩けばちょうどよい距離、ちょうどよいまち。


初めてのならまち (1999.11.30)

 NPO政策研究所の木原さんを訪ねたその帰りに、「ならまち」を散策しました。私は初めてでしたが同行者が奈良町物語館でボランティアしたこともあるとのことで、大変楽しく回ることができました。
 近鉄奈良駅から昼食にと、まず訪れたのがあしびの郷。奈良漬けのあしびや本舗・旧本社後を整備して建てられた店舗とおつけもの御膳がおいしい食事処、さらに奥にはふれあい広場を囲んでギャラリーや工房が設けられ、ならまちの中では伸び伸びとした空間となっています。奥の蔵や外の舞台では様々な演奏や落語などが行われるとか。復元建物のようですが、気持ちの良い建物です。そしてその向かい、中庭からアプローチする歯医者さんも最近整備され、奈良市の景観賞を受賞したとか。
あしびの郷
向かいの建物
 仕事を済ませた後、再度あしびの郷から南下。近鉄奈良駅からの東向通りやもちいどの通り、下御門通りにも古い町家が数多く見られましたが、三条通りから南の方がぐっと密度が高まるとともに修景整備された建物が目立ちますつ。音声館を先に見て道なりに左折する角にも修復された建店舗が。時の資料館は普通の建物だったので素通りして奈良町資料館の出口へ。ここは民営・無料で古くからの生活民具や仏像などを展示する資料館。なかなかきれいに整備された家先を南下すると奈良オリエント館の前を通り(修復整備中)、ならまち格子の家へ。こちらは奈良市が公開している資料館。無料ながらきれいに整備され、静かな和室に座って坪庭を見ながらのんびりすると、ついつい長居をしてしまう。正面の藤岡家住宅も立派な商家です。
奈良町資料館 時間もないからと北上する右側になにやら立派な商家が。全国でもめずらしい蚊帳を製造・販売する商家とのこと。もちいどの通り沿いには奈良墨の商家もあるなど、歴史を感じさせると同時に、産業が依然残っている状況は素晴らしいと思う。突き当たりを左折すると奈良町物語館。奈良町に現在のように年間数10万人の観光客が訪れるようになったその先駆け的活動を進めていたのが、木原さんが発足した社団法人奈良まちづくりセンター。その拠点として5年ほど前に民家を修復しオープンしたのがこの建物。当日は1階部分をギャラリーとして使われ、センターの方は不在でしたが、奥にはセンターの活動状況などが掲示され、確かにここがまちづくりの拠点であることを伺わせます。伸び伸びとした吹き抜けの土間空間が気持ちの良い建物でした。改めて奈良町資料館を入り口から入り、内部をぐるっと回った後、上ツ道を北上。この辺りは土産物店など観光客向けの建物も多く、にぎやかな雰囲気ですが、狭い道を入ってくる車で渋滞していたのは少し興ざめでした。ちなみに奈良町は伝統的建築物群保存地区の指定を拒否し、市が良市はこの地区を奈良市景観形成地区に指定し、外観の町家風改修に補助金を出すことで、町家的景観の連続的形成を誘導することで、現在に至っています。
 さて帰りは、小学校の頃の修学旅行以来の猿沢池を回って、興福寺の五重塔を見上げ、近鉄奈良駅に向かおうとしたところ「そういえば木造お堂造りの教会があるんですよ」という言葉で、興福寺西の奈良基督教会・親愛幼稚園に向かいます。ちょうど園児の帰るところで件の教会も閉まっていたところを職員室にお伺いし、見せていただきました。内部も格天井や斗拱など、純木造の和風作りの中、聖壇が設けられ奈良で唯一の(ちょうど練習をしていた)パイプオルガンが鳴る。それはまさしくキリスト教会の雰囲気ながら、外観はどう見てもお寺のお堂に園児。なにやら不思議な空間体験をすることができました。
 ならまち。短い時間でしたが、なかなか面白く楽しい時間を過ごすことができました。