田原市
風力発電のまち

(2005.7.8)




 渥美半島の付け根の町、田原町が隣接の赤羽根町を合併して、田原市になったのが3年ほど前。今までも、田原町時代の積極的な住宅施策、まちづくり施策、また渡辺崋山ゆかりの町並みなどを紹介してきたが、今回は風力発電施設を中心に田原市を訪ねてみた。
(参考)
 今、田原市には、風力発電の風車が全部で15基ある。蔵王山展望台に300kwの風車が回り始めたのが平成14年3月。これは市有の発電施設でモデル的な意味合いもあったが、それに先立つ平成8年にはトヨタ自動車田原工場内に、16.5kwの風力発電が始まっていた。その後、「愛・地球博で使用する電力を発電する」という謳い文句で、国内最大級の1980kwの風力発電が豊田通商(株)の100%子会社のウインドテック田原により平成16年3月から始まり、ついで今年の3月からは豊田通商と電源開発の共同出資によるジェイウインド田原が、2000kwの風車11基が並ぶウインドファームを整備、発電を始めている。
 これだけの数の風車が一つの市に並ぶのは、さすがに日本一だそうで、なかなか壮観な眺めだ。風車の向きは風向きによって自動的に変わり、強風時にも自動的に運転を中止し、最も風の影響が少ない風と直角の方向に動くのだそうだ。道路沿いに風車などは、今にも電線やトラックの屋根に着きそうなほど。少し風が強くなると、羽根がたわんでいるのがわかる。たわみすぎて風車の柱に触ることのないよう少し上向きにしてあるそうだ。
 並んだ風車が見られる海沿いの公園には、縦型の小さな風力発電設備と、屋上緑化を施したトイレがあった。田原市は「たはら エコ・ガーデンシティ構想」を打ち上げ、風力発電だけでなく、太陽光発電や菜の花エコプロジェクト、廃棄物リサイクルプロジェクトなどにも取り組んでいる。
 10月には、渥美半島先端の町、渥美町を合併し、いよいよ渥美半島全体が田原市として一つになる。今の田原市のホームページにはサブタイトルとして「Wind & Wave 新しい風を起こし、時代の波を乗り切る」と書かれている。もともと農のまちだが、土に加えて、水、風、光も手に入れ、ますます発展していきそうだ。愛知県の先端に、大きな風車が回り、愛知を日本を引っ張っている。
(参考) 田原市ホームページ Wind & Wave 新しい風を起こし、時代の波を乗り切る