納屋橋西地区市街地再開発事業は平成15年事業認可、16年着工、今回完成したものだが、地元から話が持ち上がったのは昭和62年とかなり早かった。しかし、地区内に平成12年時点でも、29世帯60名の人が居住。その大半が60歳以上で、営業店舗も9軒、従前建物数は43棟、地権者数は借地・借家権者も含め97人という零細・複雑な権利関係に加え、バブル期を挟んで計画内容が二転三転。長い期間かかってようやく今回完成の日を見た。公団施行で地区面積は7,189m2。そこに周辺街路を除き、4,600m2の土地に延べ面積49,200m2。住宅棟地上33階地下1階。商業・オフィス棟地上7階。高さ約118m。名古屋を東西に走る都市街路の中では比較的狭い(歴史のある)広小路通に南面し、東西と北側は路地に面するため、全景はなかなか見づらいが、遠くから見れば、その高さは群を抜いている。
住宅戸数は371戸。うち19戸は権利者で残りはUR都市機構の賃貸住宅だ。また商業・オフィス棟は権利者と保留床を購入した業者1者が所有し、既に賃貸者も決定しているとのこと。住宅棟は、1階にデイサービス、2階に子育て支援施設が入り、南側にオフィス棟が重なる3階から6階までは在宅ワーク型住宅、7階から30階までは1LDK〜3LDK(44.23〜84.04m2)の一般住戸、31階から33階までが3LDK・4LDK(91.41〜120.92m2)の大型住戸となっている。在宅ワーク型住宅は6〜10畳のワークスペースが付く1DK〜2LDK(43.26〜76.78m2)で家賃は87,800円〜129,400円。電話最大4回線、光専用回線などの設備が用意されている。実際には必ずしも在宅ワークを予定している人ばかりではなく、比較的格安な家賃に惹かれて一般世帯の申し込みが多かったようだ。一方、一般・大型住戸の家賃は94,600〜296,200円。比較的狭く家賃も安い東西面住戸や最上階住戸から申し込みが入り、現在は南面3LDKの住戸を中心に30戸余りが残っているのみとのことだった。 |