自動二輪(MT・AT)課題攻略テク

 

これから二輪免許を取ろうとするあなた。今車校に通っているあなた。試験場で一発合格にかける
あなた。 大型・普通自動二輪教習指導員の私が、いろいろとアドバイスいたしましょ〜!!

 

@ 加減速  A 乗車姿勢  B 低速バランス(一本橋・波状路)  C 中速バランス(S・クランク・8の字)

D 
スラローム  E 急制動  F 坂道発進  G 低速小回り   H AT車(スクーター)のコントロールのコツ


@ 加減速について

  アクセルやブレーキ、クラッチ操作、ギヤチェンジは、その行い方で、オートバイが素直になった
  り、ならなかったりします。 ですから、二輪車の運転は4輪車のようなごまかしはききません。
  走る姿そのもので、すべてがわかってしまうのです。 そこで、こんな点を意識して操作しましょう。

  (1)発進時のアクセルは、やみくもにふかさず、一定の回転を保てるよう力加減すること。
     手首の動かし方だけでなく、アクセルを握っている指の力もコントロールするのです。安定させ
     られれば、大成功!

  (2)クラッチ操作は、動力がつながるところまで「サッと」指を伸ばし、つながったら指先を「つ」のよ
     うに曲げてクラッチレバーをこらえ、(1)の様にアクセルをふかし、半クラでちょっと走りだした
     ら、やさしく指を伸ばし、ハンドルグリップを握る。 飛び出したり、エンストが多い人は、両手の
     操作に問題が多いので、この操作をマスターする事が肝心です。
      クラッチには、ワイヤー式と油圧式がありますが、油圧式の場合は、完全に握っていると手が
     痛くなりやすいので、半クラッチになる手前の遊びの範囲でゆるめて握っていると、疲れにくく
     発進の半クラッチもスムーズに行えます。

   (3)チェンジ操作は、1回ずつていねいに操作すること。 左足を開いていたり、チェンジペダルの
     下に入れっぱなしでは、みっともないです。 停止時にローギヤへ入れるとき、ペダルを「ガシャ
     ガシャ」と急いで入れるのも、正しく変わらない原因になり、ニュートラルやセカンドに入ったりし
     ます。面倒がらず、「カチ、カチ」とゆっくり入れましょう。

   (4)ブレーキ操作は、自己流の運転経験が長いほど、基本に戻りにくいものです。
     基本原則は「前後同時使用」です。 前輪のみ、後輪のみのブレーキは、特別の事情がない
     限り、行わないことです。 また、前後のブレーキを使わず、シフトダウンのエンジンブレーキ
     で減速ばかりしている人は、「最悪」です。 エンジンブレーキでは、自分の意思で速度をコン
     トロール出来ないので、これではブレーキの感触をつかめず、どんな車も乗りこなすことがで
     きません。 この様な乗り方は、すぐにやめることです。
       レバー操作は指4本がけ、ペダル操作は足の親指の付け根あたりで行うこと。これも、「3
     本・2本がけや、土踏まずと親指の間の部分で強く踏む」くせの人が多いので要注意です。
     速度が低いうち(20km/hぐらいまで)は、ブレーキの配分を「前少なく・後ろ多く」を、心がけ
     ること。 前ブレーキは、4本指で「さわるようなタッチで」かけ、後ろブレーキは、右足の親指
     あたりで「じわっと力を加え」て、かける感じ。 速度が上がるにつれて、配分を前に多く、後ろ
     を少なくしていくこと。 急制動の例だと、前ブレーキを有効に使っていない人ほど、オーバー
     ランや後輪の横滑りが見受けられます。 気をつけましょう。


A 乗車姿勢について

   これが悪いと、いろんな速度域で害が出てきます。自己流の運転経験が長い人ほど、要改造で
   す。 さあ、あなたはどうですか?


  (1)顔・・・あごを引き、目は遠く、前方を広く見ましょう。 (ミラー調節も、忘れずに)
        カーブ走行時は、進行方向に顔を向けること。 (近くを見ている人の多いこと!)

  (2)肩・・・力を抜き、リラックスしながらも背筋は伸ばしていること。 (極端に背を丸めない)

  (3)ひじ・・・腕の力を抜くとともに、ひじが外に開かないようにする。 (減速Gに耐えられる姿勢)

  (4)手・・・各レバーに指を伸ばした位置から、自然にハンドルグリップの中央を握る。
        深い角度で握らないこと。 (アクセルが、うまく戻せなくなる恐れあり)

  (5)腰(着座位置)・・・手足の操作がしやすい位置を選んで座りましょう。 (体格に応じて)

  (6)ひざ・・・両ひざで、タンクをはさむようにする。 (体格により、太ももの内側でもやむなし)

  (7)足・・・土踏まずでステップを踏み、つま先はまっすぐにして、足の裏は地面と平行にする。
        (足の位置が悪い人は、課題で苦労することが多いです)



B 
低速バランス(一本橋・・・普通二輪7秒(小型は5秒)以上、大型二輪10秒以上で通過)
            (波状路・・・大型二輪のみ5秒以上で通過)

   不得意課題に多い、バランス走行の代表ともいえます。 コツをよ〜く覚えてね。


  (1)一本橋・・・渡れない人のほとんどは、出足が遅すぎて乗った直後に落ちるか、橋の上で粘り
           すぎて耐えきれず、渡りきる手前で落ちるかの、いずれかに分かれます。
           速度調節の悪さと、乗車姿勢の崩れにより、「脱輪」してしまうのです。

   ◎ 普通二輪の渡り方  (7秒プラスαで渡るには)

     @ コースに対しまっすぐ停止したら、ローギアで静かに発進する。橋に乗ったら「アクセルは
        開かない」。(アイドリングで進む)

     A クラッチは、つないだまま。 (クラッチを使わなくても、課題の履行条件は満たせる。)
        400ccなら、8秒は確実。 小型なら、もう少し長いかな。

     B やや前かがみになり、ハンドルでバランスを取りながら、「ぼちぼち」進む。
        前かがみになることで、ひじに余裕ができ、ハンドル操作が楽になります。 ひじを突っ張
        っていると、上体が崩れて人車一体のバランスが失われ、脱輪につながるのです。
        腰から下の姿勢も、正しく。(タンクをはさみ、つま先まっすぐ。ステップへの力は等しく。)
        必要に応じて、足ブレーキで速度をコントロールするのもよいでしょう。

    ウラ技・・・チェンジペダルは、踏んだままで進む! (こうすると、比較的左右のバランスが
          取りやすいのです。) ローギアだから、ギア変わらないし、力もうまくかかるし、楽。

     ☆ この方法の極意は、「バイクの持ち味をこわさない」走らせ方を覚えることなのです。
        低速だからといって、必要以上のことをやれば、バランスは崩れます。
        乗り慣れない人は、まずこの方法を覚え、コツがわかったら、アクセル・クラッチ・足ブレ
        ーキをフルに使ってレベルアップすればいいと思います。


   ◎ 大型二輪の渡り方  (10秒プラスαで渡るには)

     @ ローギアで静かに発進し、橋に乗っても、半クラッチ状態をキープしながら進む。
       (力があるので、クラッチを全部つなぐと、速度が出過ぎて履行条件を満たせない)
        アクセルも、アイドリングくらいで十分。

     A 半クラッチの調節は、小刻みにレバーを握ったりゆるめたりの範囲で行う。
       (完全に握ると、直進安定性が失われ、バランスの崩れにつながるのでやらない)

     B 足ブレーキも必ず使い、安定した速度維持に努める。(引きずる感じで、踏む。)
        踏みすぎは、エンストにつながるので注意のこと。

     C 普通二輪のBと同様の乗車姿勢で、「ぼちぼち」進む。

     ウラ技・・・チェンジペダルは踏んだままで進み、そして、「はとポッポ」を歌い切れるように
           わたること。
           ( ポッポッポー、はとポッポー、ま〜めがほしいかそらやるぞ〜、みんなで仲良く食
            べにこい〜 で、12秒ぐらいのタイムになる )

  (2)波状路・・・大型二輪の課題ですが、失敗例はエンストによる足つき・段差を越える時のハンド
           ルのふらつきによるコース逸脱が多いです。 立ち姿勢も、慣れが大切です。

     @ コースの手前からすっと立ち上がり、ローギアに入れ、半クラッチ状態と足ブレーキで速
        度調節しながら、まっすぐに進入する。 (ステップに、等しく体重をかけ、ひざでタンクを
        はさみながら上体を支える。) 顔を上げ、コースを渡り終えるあたりに視線を向けるとと
        もに、上体をかがめすぎないようにする。(余りかがめると、両腕に体重がかかり、ハンド
        ル操作がしにくい・視線は下に向けすぎないこと)

     A 前輪が、段差の直前に来たと感じたら、半クラッチを一定に保ちながら「ブゥオン」とアク
        セルをふかし、確実に段差を越えられるように進む。 (以後の段差も、同様に進む)
        足ブレーキは、速度に応じて使うこと。(使いすぎはエンストの元なので、注意)
        乗り越える速度が低いと、前輪が段差に当たった時にハンドルが切れ、大きくふらつきま
        す。 また早過ぎは当たる衝撃が大きいので、これもハンドルがふらつき、コース逸脱の
        原因になるので、進入速度は終始一定を保てるのがベストです。
        また、上下に振られるので、ひざや両腕の屈伸もうまく使い、「全身がバネ」となって、ショ
        ックを吸収できるように努めること。 そうすれば、「頭の位置が上下せず」バランスをうま
        くとる乗車姿勢が出来上がります。

     ウラ技・・・一本橋と同様、チェンジペダルは踏んだまま。 半クラッチのキープも、直進安定
           性のためには欠かせない。 アクセルも、しっかり使う。 これで、いけるはず!



C 
中速バランス(S・クランク・8の字)

   通過するだけの、何でもない課題ですが、クランクや8の字コースは「クイックな曲がり」のために
   苦手な人が多いのも事実です。 ニーグリップやつま先まっすぐを意識し、がんばりましょう。


  (1)S字コース・・・コースの入口から出口まで一通り見渡しながら、セカンドギアでコースに進入
             する。 顔は進行方向に向け、自然なバンク角で曲がる。
               ハンドルにしがみつくような、力む操作は「タブー」。 バイクが傾けば、ハンド
             ルも自然に切れるので、その切れ角を維持できるようにハンドルを扱うこと。
             内輪差を考え、コース外側に前輪を持っていく感覚で走行する。 速度は、アクセ
             ルと足ブレーキで調節する。(前ブレーキでは、前輪がロックし、転倒する)
             コース半ばからは、出口の安全確認を早めに行い、必要に応じ出口で停止また
             は徐行できるように走行する。

  (2)クランクコース・・・コースの入口から出口まで一通り見渡しながら、セカンドギアでコースに進
               入する。顔は進行方向に向け、S字コースより速度を幾分控え、バイクを傾
               けて(リーン・アウト気味で)曲がる。 S字と同様、ハンドルにしがみつくよう
               な操作は「タブー」。 内輪差を考え、コース外側に前輪を持っていく感覚で
               走行する。(これを意識しないと、バンパーが角のパイロンに接触してしまう)
                 速度調節もS字と同じだが、曲がりがクイックな分、クラッチも必要に応じ
               て使うとよい。(進入時〜第1角、 第2角手前〜出口) ただし、クラッチは
               「握ったら、すぐ半クラッチ状態にする」こと。 (握り続けていれば、バランス
               が崩れる)
               コース半ばからの出口の安全確認や速度調節は、S字の場合より早めに行
               うこと。 (曲がりがクイックな分、運転操作も忙しくなるので)

  (3)8の字コース・・・走行そのものはS字コースと同様だが、コース入口や出口の進路が「Uター
               ン」の様にクイックなことが多いため、苦手意識を持ちやすくなるので、「リー
               ンアウト」や「半クラッチ、足ブレーキの速度調節」を活用すること。
               「顔を進行方向に向ける」は、クイックな曲がりに欠かせません。こわがらず
               に、やってみること。 「あっ、ハンドルが切れていく。 バイクが傾いてくる。」
               と感じられれば、人車一体まで、もうすぐです。



D 
スラローム

  これも通過のみの課題ですが、履行条件は普通二輪(小型除く)で8秒以内、大型二輪で7秒以内
  です。 バンクさせて走るのをこわがる人は、タイムが伸び悩むので、思い切って練習しましょう。


  (1)コースに対し、進入しやすい速度を作り、セカンドギアで入っていく。 視線は、出口あたりに向
     けつつ、近くのパイロンをおおよそとらえておく。 (パイロンを直視しないこと)

  (2)コース内は足ブレーキで減速し、パイロンにさしかかるやや手前でバンクさせ、傾きかけたらア
     クセルをふかし、バイクを起こす。 前輪は、意識して外側に出すようにし、バンクのきっかけを
     作る。 それを繰り返す。(ハンドルだけでは、バイクが小回りせず、走行ラインが狂う原因にな
     る。また、大型二輪のような重量車ほど、そうしないとうまく通れません)
     「アクセル、ブレーキ。アクセル、ブレーキ。」という具合に、リズムよく走行すること。
     クラッチは、まず必要ありません。(使ったりしてタイミングが狂った場合、失速してバランスを
     失いやすい)

  (3)バンクのきっかけ作りに、「曲がる側のステップを踏み、反対側のひざでタンクを押し上げる」
     下半身の使い方をマスターするとよい。 (これにより、ハンドルが自然に切れ、向きが変わる)


E 急制動  [40km/hで11m(14m)以内・30km/hで8m(11m)以内で停止のこと:( )は湿潤時]

   走るのは得意。でも、ブレーキングが・・・の人は結構多いですね。 失敗例は、オーバーラン、ブ
   レーキロック(前輪が多い)による転倒、速度不足によるやり直し後の失敗、などがあります。
   失敗(特に転倒)すれば、ひどいケガをしますので、ブレーキングは上手になりたいですね。


  (1) コースに対し、指定速度とギアを守ってまっすぐ進入する。(ギアは、どの二輪もサード以上)
      教習所のコース面積により、直線の余裕が違うので、短い所ほどセカンドやサードギアを有
      効に使い、指定速度を早めに作って、少しでも長くキープしてくること。

  (2) 前輪が、制動開始のパイロンにさしかかったら、アクセルを戻すと同時に前後のブレーキを
      かけ、停止直前でクラッチを握り、停止する。 ブレーキ配分は「前を多く・後ろかる〜く」で。
        操作の加減は、前ブレーキの場合、さっと握ったら「果実をしぼるように小指から」グ〜ッ
      と握る。 足ブレーキは、つま先のあたり(足の親指の下ほど)で、スッと踏み込む感じ。

      いうまでもありませんが、停止限界線を越えないように止まって下さい。 念のため。

  (3) 前輪が制動開始のパイロンにさしかかった、という感覚がわかりにくければ、「自分の体がパ
      イロンと並んだぐらい」で、やってみてもよい。(ただし、ブレーキが遅れないように)
       クラッチは、握りそこねてエンストしても気にしないこと。(エンジンブレーキも、有効に使う)
      顔は、視線をまっすぐ向け、前方を正しくとらえる姿勢であること。(これも、大切なことです)
      腰から下の乗車姿勢は正しく。(ニーグリップ、つま先) 上体も、減速Gに耐えられる姿勢が
      とれるよう、不要な力を入れないようにすること。(背中は、軽く弓なりに・脇を開かない)

  (4) 停止したら、右足でバイクを支え、ギアをローに切り換える。 ギアが入りやすいよう、半クラ
      ッチしながら一段ずつペダルを踏んで、ていねいに行うこと。 


F 坂道発進  

   これも、両手の発進操作と右足のブレーキ解除がうまく連けいしないと、手こずりやすいです。
   確実にできるよう、コツを覚えましょう。


  (1) 坂の手前から、勢いをつけて上がってきたら、前輪が停止目標と並ぶ位で止まる。
       (当然、止まった時にはローギアになっていること)

  (2) 前ブレーキを解除し、後ろブレーキだけでとどまる。(後退せぬよう、しっかり踏むこと)
      後方の安全も、ミラーや目視により確認しておくこと。

  (3) 平地よりやや高めの回転数を保てるようアクセルを回し、半クラッチにする。
       (半クラッチになると、エンジン音が変わり、シートが下へ沈む感じになる)

  (4) 動く気配がしたら、右足をスッとゆるめ、半クラッチ状態を頂上付近までキープして進む。
       (動いたからといって、ここであせると、エンストや飛び出しになりやすいので注意!)
      ステップに左足を乗せ、バイクの安定を図る。

  (5) 確実に前へ進んだら、クラッチを戻してハンドルを握り、下り坂に備える。
       (不用意にクラッチを切らないこと・・・エンジンブレーキの活用!)
      重心が前寄りになるので、腰を少し引き、後ろに荷重がかかるようにして、ゆっくり下る。



G 
低速小回り

   狭路コース出口の右左折や、直角に近い交差点の左折では、リーン・アウトを活用した曲がり方
   が求められることがあります。 これができれば、あなたのライテクは一目置かれるハズです。

    [ 停止した後、発進の場合 ]


  (1) ローで静かに発進したら、半クラッチをキープしながら進行方向へ顔を向け、バイクを傾ける
      きっかけを作る。 (これが、怖がってできない人多いんですよね。)

  (2) 曲がりたい方のステップを踏み込んで、バイクが傾きだしたら、反対側のステップをすかさず
      踏み込み、傾いた状態をキープできる体勢をつくる。 着座位置も、曲がる反対へずらす感じ
      (横へ自然に移る)を意識する。(これが、リーン・アウトだ!)

  (3) カクン、とハンドルが切れて小回りしはじめたら、アクセルやクラッチを調和させ、きれいに
      立ち上がれるよう加速する。



H 
AT車(スクーター)のコントロールのコツ

  AT二輪の人口も増えてきた昨今。明日のスクーターライフを夢見てがんばってるんだけど、イマイチ
  スクーターのコントロールが・・・という方。 よく読んで、実行してみてね。少しはプラスになるかも。 (^^)v

 

  (1) 着座姿勢は、バックレスト(スライド可能な腰の枕)に腰をやや押し付け気味でシートに座り、
      かつ
ステップボードに両足を踏ん張るようにする。 この時、ステップボード中央のトンネル
      部分を両足のくるぶしで挟むと、低速でのコントロールがしやすい

       (車種により、可能なものはお試しあれ。)
     
腰と両足の3点でスクーターと一体化することにより、タンクによるニーグリップができない分を、
      この
3点支持で解決するのです。

  (2) 両足をステップボードに踏ん張る場合、直進時間が長い時は前方にある斜めのボードに両足を置き、
    
市街地など加減速や曲がる動作が多い場合は、座席下のボードに両足を置くとよい。
      足を投げ出すのが楽だからと、その姿勢ばかり取り続けると、減速時は耐えられても、クイックな旋回を
      したい時に、ステップボードに体重をかけられず、スクーターは曲がってくれません。
     
ひざが適度に曲がっているから脚が伸ばせ、力をかけられるから体重移動ができるのですよ。  

  (3) 各課題のコツは上記のMT二輪車に準じるが、小回り等の際は「曲がる側のステップボードを踏んで
     から、身体と車体を傾ける」感じ
なので、姿勢はリーン・アウトの形が多いでしょう。
      特に
スラロームは、ボードへの足の踏み込みとバンクをMT車より意識し、かつリズミカルに。
     
一本橋はカウルで前輪が隠れて見えず、ニーグリップもできないので、前傾姿勢を意識的に取り、
     ハンドルで上手にバランスを取る
ようにします。 
     
クランクはAT車のホイールベースが長いせいで通りにくいため、前輪をコース外側に引き寄せつつ、
     
少な目のバンクとハンドル操作で通過しましょう。 バンパーでのパイロン接触に注意!
     
速度調節については、少な目のアクセルを一定に保ったり、その状態で左ブレーキ(後輪)を軽く
     かける
など、バランスの保持に努めましょう。 MT二輪より繊細なアクセルワークが求められます。
     
波状路(大型ATのみ)は、腰を浮かした姿勢は試験で減点対象になるので、しんどいですが着座で
      アクセルと左ブレーキを上手に使いつつ、ハンドルでバランスを取って凸凹を通過
してください。
       (ホントは、かるーく腰を浮かせた方がやりやすいんだけど・・・)

 

           さあ、あなたもLETS TRY!!




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