皆様もきっと1度は耳にした事のある「4C」。ダイヤモンドのクォリティを表す4つの目安、これが4Cです。ダイヤモンドのルース(裸石)は、この4Cによって、ある程度の価格の相場が決まってきます。
まず、カット(Cut)。これはダイヤモンドの形状のことを指します。最も一般的な丸い形の58面カット、ラウンドブリリアントには、エクセレントを筆頭に、ベリーグッド、グッド、フェア、プアの5段階があります。この段階は、ラウンドブリリアント以外の形状には用いられません。また、日本でのカット評価と、海外での評価とでは、多少システムに異なる点があります。
次に、クラリティ(Clarity)。これはダイヤモンドの透明度を指します。内包物やキズの少ない方から順に、F、IF、VVS1、VVS2、VS1、VS2、SI1、SI2、I1、I2、I3の11段階に分けられます。F、IFはほとんど無キズ。VVS〜VSはルーペで見て内包物やキズが見つけにくい。SIはルーペで見て内包物やキズが見つけやすい(肉眼では難しい)。Iは内包物やキズが肉眼で見える、といった感じです。
次は、カラー(Color)。これはダイヤモンドの色を指します。無色を表すDを最高級として、EFGH……とグレードが下がっていくにつれ、ダイヤモンドは黄色っぽさを帯びてきます。DEFは無色、GHIJはほとんど無色、KLMはかすかな黄色、N〜Rは極めて薄い黄色、S〜Zは薄い黄色、といった感じです。また、色がついている石はすべて質が悪いのかといえばそうでもなく、特別に色の美しい石はファンシーカラーと呼ばれて珍重されます。
最後に、カラット(Carat)。これは、宝石の重さのことで、主にctと書き表されます。1ctは0.2グラムで、正確な形に磨かれたラウンドブリリアントカットの場合、1ctの直径は6.5ミリに相当します。
優先順位第1位は、カット。どんなに大粒のダイヤモンドも、カットが劣れば光り輝かないからです。婚約指輪用には、グッド以上のグレードがよいでしょう。第2位は、クラリティ。婚約指輪用には、内包物やキズが目で見えるようなものは避け、SI1以上のグレードのなかから選ぶようにしましょう。
続いて第3位は? 量より質をとりたいときはカラー、質より量をとりたいときはカラットを優先します。カラーは、プラチナやホワイトゴールドのリングの仕立てるなら、黄色みの目立たないH以上を。イエローゴールドのリングにするなら、IやJくらいでもまあOKです。カラットは、30代や40代になってもずっと着け続けていくことを考えれば、0.3ct以上はほしいところです。
何が何でもトップクォリティを求めようとせず、全体のバランスを考えながら、自分の目で見てキレイに見える石を選んでいってください。
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