あれからもう二十年、小さかった雑木も繁って、岡沢さんの言った言葉の真実さが、身に沁みて感じられるようになった。

 私は、お道のご用にお使い頂くようになってから、青少年、特に少年少女の育成の上でご用にお使いいただいたし、育ててももらい、楽しませてももらった。そんなことで、教団・教会に青少年の育成の施設があったらどんなによかろうかと、常々思っていた。この地に施設の建設を思いついたのも、たまたま縁あってのことである。

  人々は、突飛なことのように言われたり、思われているようですが、私としては、今こそ当然の時、当然の手だて思ったので、させて頂きたいと思った。が、信徒の人や周囲の人は、なかなか理解出来ず、始めのうちこの計画は軌道に乗って来なかった。

それでも、時が経つうちに理解され、建設が実現し、それから今日まで運営が続けられてきたことは、まことに有り難いことであると言わざるを得ない。

 何事もそうであるように、創設することもなかなかむづかしいものですが、施設を持ってみると、維持管理の面でいろいろな問題が出てきます。管理の問題は、ここが日本でも有数な降雪地帯のため、屋根の雪下ろしの問題。雪害、凍結等による建物の損壊の修理手入れの問題、夜具、食機器物等の整備管理の問題、電気、ガス、水道、石油などの使用上の問題(凍結による水道の破裂など、生活状況が違うためや、使いなれないために起こるトラブルも、施設が遠距離のため対応ができない)など、管理者が常駐しておれば片付く問題も、大きな問題となっていろいろ出てまいります。そこでつい、使用される方に念を押すことが、窮屈さを感じさせたりして、利用をされる障害になったりすることになります。

 また、当教会の所属の団体などは、いつもいつも同じキャンプ地ではつまらない!とか、行けば作業があってどこへも行けない!とか、また、世間が高度成長時代で、ぜいたくになって行くにつれて、個人主義、中流意識、趣味の多様化などが生じ、自由がない、変化がないとか言って、少年少女会、青年会などの団体生活には、なかなか参加しなくなってきておりまして、新しい問題も出て来ております。

 今日まで、曲りなりにも、教団・教区・教会の青少年育成の上に使っていただいてまいり、少しはお役に立つことが出来たであろうと、自らを慰めておるような次第ですが、今後は新たな時代に処して、お役に立って行かねばと考えるのです。

 しかし、この二十年間、私どもがおかげを頂いて来たことは、この施設が、私どもには、単に青少年育成の上にだけお役に立ったのではなく、それにたずさわる信奉者の信心の稽古をせて頂く上でおかげを頂いたことは確かです。この道では、私の神様、私の教会、私の信心と、自主的に、主体的に信心を進めることを求められておりますが、この二十年間、確かに苦労も多くありましたが、みなわが事として楽しく信心の稽古が出来たことは、この上ないこのロッジの副産物でありました。

 わけて私の何よりの喜びとするところは、このロッジが二十周年を迎えるに当って、このロッジで育てられて来た若者達が、自分達で、自分達の企画により、建設・運営を始めたことです。

 正に、二世誕生の喜びを感じております。

 樹木は三十年経つと役に立つようになると言われましたが、このロッジも二十年経って、曙光が見えはじめたように思う。このロッジの成果というものは、あまり性急に求めてはなりません。これから、少しでもお役に立てばありがたいと思って、励んでくださることを祈念いたします。

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