栂池ロッジ設立20周年を迎え、本文集を刊行させて頂くにあたり、青年部として感ずる事を述べさせて頂きます。
昭和41年秋、夏は登山やハイキング、冬はスキーのメッカとして有名な栂池高原の地に、栂池第一ロッジが建設されました。早いもので、今年で20年という月日が流れました。人間にたとえると「オギャー」と産声をあげ、この世に生を受けて以来、幾多の困難を多くの人々に支えられて乗り越え、今、立派な成人に成長したと言うところでしょうか。20年の間には、第二ロッジが建設され、第一ロッジが増築され、石垣積みがなされ、広場が作られ、また進入路両脇に並木が植えられ、というように、何人もの人々の努力のおかげで次々に整備作業が行なわれてきて、今日の“栂池ロッジ”の姿があります。
第一ロッジ玄関脇に“青少年育成道場”という看板が掲げられています。これは、当時の“建設趣意書”にも明記されているように、この施設は若い人々の育成・修行の場として活用されるのを第一目標としていると聞いています。その」建設当時の目標が今日に至るまで二十年間、着実に成し遂げられているといって過言ではないと思います。そして、若い人々のみならず、お年寄りや他の教会の方々にも、信心の稽古場として大いに利用されています。
また、春の山菜取り、夏の避暑地そして森林浴、秋の紅葉狩り、冬のスキーといった四季を通じてのレクリエーションの場としても活用され、そして、私たち都会に住む人間にとって忘れがちな自然の大切さ、恐ろしさを感じさせてくれる場でもあります。自然に対する人間本来の感情、欲望を呼び起こしてくれる場としても、非常に有意義な施設だと感じています。
青年部の皆も、二十年前の設立以来、毎年のようにこの“青少年育成道場”を利用させて頂き、フォーゲル活動、青年会活動を通して、人間形成のみならず、人とのふれあい、自然とのふれあい等など、勉強させられた事は数知れません。
今回この様に深いかかわりを持った栂池ロッジが二十周年を迎えるという事で、「青年部として何かやろう!」という話が持ち上がったのが一年以上前でした。色々議論した結果、
(1)栂池ロッジの標識(看板)の作成
(2)記念文集作成
(3)記念アルバム及びパネル作製
以上三本立てでやろうという事に決定しました。
まず、看板作製は規模が非常に大きい事もあり青年部だけの力では何ともならず、親先生はじめ男子部、婦人部の方々にもご協力頂き四月に完成しました。本文集の表紙及びアルバムに完成写真が載っていますが、予想以上に立派な看板が出来上がりました。栂池は宿泊施設が多いため看板も多く見受けられますが、今回作製したもの以上立派な看板は無いと自負しております。
次に、文集及びアルバム・パネル作製は当初の予定が大幅に遅れ、記念式典の当日に間に合うかどうかという不安と戦いながら、非常に苦しみもがきながら完成しました。今考えると日程の組み方、作業の進め方が悪かったと反省しています。
これらの“栂池ロッジ二十周年記念事業”を進めていく過程で、今日の“栂池ロッジ”が、いかに多くの人々の努力の上に成り立っているか、いかに多くの人々に活用されてきたのか、また、人とのふれあい、自然とのふれあいが大切であるかをあらためて痛感しました。
これからも、“栂池ロッジ”本来の目標を見失う事なく存在し続けることを期待し、青年部として、今後も親先生はじめ諸先輩方々と共に協力し合い、“栂池ロッジ”を守り育てていきたいと思います。
最後に、今回の計画に多大なご協力をしてくださった多くの人々に、心から感謝いたします。どうもありがとうございました。
昭和61年8月 熱田教会青年部