栂池一泊共励会に参加して |
林 博子 わたしにとって、はじめての栂池での共励会でした。行く前までは、仕事を休んでまで行かなければならない事に、ひどく反発して、気が進みませんでしたが、皆と、共励会のプログラムや、テーマ、青年部歌集の作製をやっているうちに 「行ってみようかしら」 と思うようになっていました上司より 「休み」 の了解がおりたので、早速参加を申し込みました。 秋の栂池は、紅葉が目も覚めんばかりに美しく、遠くの白馬三山も、私達を歓迎してくれました。一日目は、裏谷道の整備で、みんな、昼食時間の来たのも忘れ、働き続けていました。若いと、日々の仕事、学業に使っても、エネルギーに余裕があるらしく、筋肉に蓄積されすぎていたと思われるほどでした。昼からの、信徒会と合同の共励会は、問題が次々と出され、討議は白熱化しました。内容全般にわたり、私自身に教えられる事ばかりで 「青年は、自分の信念、何か一本通ったものが必要!今日の若者には、それが欠けている。そして行動力、若者からこれを除いたら何が残るか。何も残らないではないか。」 と言われた時、青年部の目標である 「実動」 という言葉が思い浮かび、自分の青年部に対する取り組み方が、低かった事、日常生活においては、どうであったかを、強く反省させられました。そして、今後与えられた任務に対し、精一杯お役に立たせていただこうという願いで一杯になりました。 夕べのすき焼き会、キャンプファイヤーでは青年部が、未だかつてなかった団結と、連帯感で繋がれていました。 翌朝のひ尿処理の仕事も、前夜の団結力をもって、お役に立たせていただきました。しかし、青年部自ら、この仕事を発見し得なかったことは、まだまだ、栂池に対する思い、また、自ら仕事を見出す力が薄いと感じられました。 紅葉の山々を振り返り振り返り見る帰途路中、自分自身を一歩進めるものとなった喜びと、あの連帯、団結が、今日だけのものでなく、今後も持続してほしいという思い、そして、そうするには、青年部の集まりには、かならず参加させていただこうという決心が、全身に満ちあふれました。 ○ ○ ○ 帰途につく直前、親先生から緊急指令が出た。 「今回の共励会に参加した思い出を、歌に託して残したい。全員必ず一句作ること」 と、出発前の短時間ではあったが、それぞれ名作、迷句がとびだした。 折角の句会であるので、永遠に記録に残すことにする。 ・雪にあそび 山にのぼりし 栂池も もみじあやなす 秋とはなりぬ 親先生 ・白馬山 ふもとの紅葉 色映えて 教えの道を 辿るあかるさ 河上譲一 ・みすずかる 信濃のくにの 秋紅葉 北アルプスに 映えてかがよう 安武作三 ・よき友の 集いて働く 栂池の にしきに輝く ロッジの楽しさ 古田七之助 ・しろうまの すその紅葉に そびえ立つ 道のしるしの 八ツ波の旗 伊藤賢一 ・親の原 昇の朝日に 色映えて にしき織りなす 白馬の山山 高村左千夫 ・ふと目ざめ にしき着かざる 山なみに あいさつかわす 生きる喜び 空仙 ・栂池に 来たりて夜半の くつろぎも 遅れし友に こころ痛みつ 高橋 昌 ・栂池の 金光教ロッジ くれないの もみじば一葉 秋を伝うる 若松和夫 ・たに川の 澄みながれたる 川面にも 落つるもみじに 赤くそまりぬ 畔柳俊雄 ・あめつちの 恵みをうけて ここに立つ 紅き色映え 我がまなびやの 佐野道夫 ・手にふれば 染まるが如き 紅葉の 秋空に映ゆる 栂池の森 高橋睦子 ・じゅんらんの 紅葉かがやく 高原に 栂池ロッジの 教旗はためく 安武典子 ・もみじ葉の すぎゆく秋の 色香そめ アルプス見ゆる 金光ロッジ 若松泰子 ・初めての 白馬の旅の 道すがら 夕日にもえる 木々の美しさ 西田八重 ・信濃路や 月とおそばと そのほかの にしき色どる 秋の山山 高村貞子 ・栂池や 天気めぐまれ ありがたや もみじ眼にしむ 白馬山ろく 森平恵美子 ・秋晴れの 老いも若きも 生き生きと もみじ葉深し 谷川の道 森平慶治 ・はるか見ゆ ここ栂池の ロッジにて 残雪きびし 白馬三山 山中孝親 ・一面に もみじ葉深く すみわたり ほろよいにけり 秋のつがいけ 山中温樹 ・どこまでも 青く澄んでる 秋空に 北アルプスの わた帽子かな 西村康男 ・ロッジにて すぎし昔を 涙して 亡き人想う 深き秋の夜 成田和久 ・谷の水 清く静かにもみじ葉を 水面に浮かべ 流れ去り行く 浜口勇雄 ・秋のよい もみじ紅葉を かき集め カレーライスに 皆舌づつみ 鈴木宏一 ・うらの谷 やま道作る 若者に 紅葉うつりて 皆の顔もゆ 林 博子 ・さびしさに 枝を放れて ただ一つ 浅瀬をおどる 小さきもみじ葉 久田直美 ・なに運び このためにこそ 女性群 名古屋に帰り やせにけるかも 鈴木義雄 ・絵にせんか 歌によまなん 大神の みめぐみ深き 秋のけしきを 鈴木義雄
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