しあわせの風景 Vol.8

 

 

 

 

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Vol.8

   〜真田幸村に学ぶ生き方〜

 真田幸村は多くの人が知っているように、滅亡寸前の豊臣方を助けて徳川家康と戦った、 正義のヒーローのような人物である。
 ひと言でいうなら、「弱きを助け、強きをくじく」反骨の人なのである。それでいて無謀な戦いはせず、最後まで決してあきらめない。わずかな可能性に勝機を見いだしていく現実的な面も持っていた。それに何といっても「強い」。あの伊達政宗をもはね返すのだ。結局ひと言では表せない魅力的な人物なのだ。
 当時の武将たちは損得勘定で動くことが多かった。国を思い、部下を思い、家族のことを考えれば、いたしかたない。勝ちそうな(リスクの少ない)方につくのは当然といえば当然だ。しかし幸村は損得勘定では動かない。自分の信念に殉じたのである。
 真田幸村を表す言葉をつなげてみよう。勇気と情熱を持ち、頭が良く、優しく、強い。どうだろうか。理想的な人物像ができはしまいか。
 どこかの政治家や企業のように「他人の命よりお金が大切」とか「自分さえ良ければ、あとはどうなっても」というような風潮の現代社会にあって、命を捨てて一丸となって戦う真田軍の姿は、損得よりも、命よりも、大切なものがあることを教えてくれる。私達の中にも流れている反骨の血が、魂を揺さぶるのである。時代を越えて感動を覚えるのは私だけではあるまい。

〜真田幸村を偲んで〜

徳川の 雲霞(うんか)の如き 大軍を
         物ともしない 勇の君かな

はためくは 六文銭(ろくもんせん)の 旗印(はたじるし)
         畏怖する者ぞ 敵も味方も

兄弟の 別れの盃(さかずき) さわやかに
         相まみゆるは 逢坂(おおさか)の陣

意気燃ゆる いのちを捨てての 真田丸(さなだまる)
         ひと際目立つ 赤備(あかぞな)えかな

敵をして 日本一(ひのもといち)と 言わしめた
         闘将のこころ 決して滅びず

多寡(たか)くくる 強者をくじく その知略
         弱者助くは いとぞたやすき

潔(いさぎよ)さ 右出る者なき 君なれば
         陣布(じんぶ)れ前の 笑顔の優しさ

真田幸村の兜