JRA (日本中央競馬会)


私の友人D.Dさんが所有するクラブホースを応援し、「競馬」について語るコーナー


D・Dさん所有のクラブホース

 7歳 牡馬:シルクフェイマス     5歳 牝馬:シルキーフレンド
 7歳 牡馬:シルクデスペラード  3歳 牝馬:シルクエンゲージ
 3歳 牡馬:シルクサミット  2歳馬1〜3
 3歳 牡馬:シルクディフィート  
 3歳 牡馬:シルクウィザード  


管理人の競馬人生に衝撃を与えた1冊の本


 中島国治氏 著書「血とコンプレックス」
 1993年 KKベストセラーズ発行

 一般読者のみならず競馬関係者、競走馬生産者達に衝撃を与えた
 話題の1冊、この本が発売されてから3年〜4年後以降、日本産馬が
 世界で通用する強い馬になっていった気がします。

 私の人生において、こんな分厚くほぼ文字のみ本を読みきった事は
 この本以外1冊もありません(笑)、この本にはそれほど魅力(魔力)
 がありました、競馬(特に血統)に興味がある人はこの本を読む事を
 お勧め致します、自分の競馬観が変わり知識が広がる事間違いない!。



サラブレットの血統 三大始祖と米国のジョーカー

 現在のサラブレットは祖先を遡ると必ず3頭の馬に辿り着きます、その3頭とはダーレイアラビアン、バイアリーターク、
 ゴドルフィンアラビアンの3頭です、血統通には常識的な話ですね。


 サラブレット三大始祖
ダーレイアラビアン (1700〜?) バイアリーターク (1680〜?) ゴドルフィンアラビアン (1724〜?)

 この中で現在もっとも勢力を伸ばしている血統はダーレイアラビアンで4代孫エクリプスを経て全体の90%を占めます
 残り10%の内9%がバイアリータークでゴドルフィンアラビアンにいたっては僅か1%程度だと言われてます、果たして
 本当にそうでしょうか? 実は競馬界では古くからこんな噂(疑惑)が存在します。


 もう1枚のカード、アメリカンダミーと言う名のジョーカー
 アメリカのサラブレッドにはこのクォーターホースの血が入っていると言われている。
 これは噂であってその真偽を確認することはできないがほぼ疑いようのない事実と私は考えている。

 サラブレッドの繁殖牝馬の一回の発情に、サラブレッドとクォーターホースの種牡馬を両方種付けする、生まれてきた仔
 馬が少しでもサラブレッドに似ていればサラブレッドとして登録し、クォーターホースに似ていればクォーターホースとして
 登録した、このような仕掛けで、サラブレッドとして登録した父系の中に、外見的にはサラブレッドでもクォーターホースを
 父に持つ馬が混じる、非常に厳しく血統管理されている現在では想像もできないが、このようにいい加減な時代もあった。
 〜 以上〜 (中島国治氏 著書「血とコンプレックス」より抜粋)

 もしこの話が事実なら父系は何種類存在するか分かりません、また母系に残り消えていったアメリカンダミーも数多くいる
 だろうと想像できる、中島氏は著書の中で4種類のアメリカンダミー血統の存在を認めている。

 アメリカンダミー疑惑のある有名血統馬
ネイティヴダンサー (1950〜1967)
  米国 22戦21勝
バックパサー (1963〜1978)
米国 31戦25勝

 これを読んで思った事は独自ルール(競技)を好むアメリカ人らしい発想だな〜と感じた、競馬発祥の地はイギリスで
 アメリカではありません、自国で競技する競馬に自国の馬の血が1滴も入っていない事にプライドが許さなかったのか
 それとも 雑種>純潔種の優劣遺伝を熟知した頭の良い人が考えた事なのでしょうか? 今となっては真相は闇の中。

 では日本はどうか?と言うと昔は似たような事をやっていたらしい・・・ 通称「天ぷら」がこれに該当する
 「天ぷら」とはアラブ系にサラブレットを交配して生まれた仔馬をアラブ系と偽って登録する事。

 現在のJRAではアラブ系限定レースは廃止になりましたが、やっている内容は上記アメリカンダミーと同じです、競走能力
 はサラブレットの方がアラブ系より上位なのでそんな馬がアラブ系限定レースに出走したら好成績を残すのは必然であろう。



配合理論、スピード指数、レイティング

 配合理論(血統理論)
  メンデルの法則から始まり、ドサージュ理論、クロス・ニックス理論、近交係数理論、Xファクター理論、ファミリーNo.理
  論など世界には数多くの血統理論が発表されてます、そのほとんどは生産者では無く研究者個人が発表しています、
  科学的根拠に乏しく憶測の領域を脱していない理論などもありその評価は賛否両論である (だから競馬は面白い)
  遺伝について科学的に研究している機関は世界中にあります、研究対象にサラブレットは魅力的な存在なのでしょう。

  日本ではクロス・ニックス理論に該当するI理論(五十嵐良治 氏)やその発展型であるIK理論(久米 裕 氏)が有名だ
  が中島理論(中島国治 氏)も著書発表後に話題になっています、何故なら中島理論はあのイタリアの天才馬産家「ド
  ルメロの魔術師ことフェデリコ・テシオ」の配合理論が元となっているからです、私はI理論系には決定的な欠点がある
  と考えています、あえてこの場で公表はしませんがI理論系について学べば血統通の方はすぐに気がつくと思います。
  
*私は中島理論信者ではありません

  
ドサージュ理論について面白い話
  毎年米国のケンタッキーダービーはドサージュ理論の数値で盛り上がります、過去この数値では絶対に勝てない
  とまで言われ勝利した馬は1頭存在します、その馬とは大種牡馬アリダーの仔「ストライクザゴールド」です。
  彼の勝利後、ドサージュ理論の数値算出方が見直された話はあまりにも有名です、時代に合わせて進化させてこ
  そ真の血統理論と言えるのではないでしょうか?

 スピード指数
  基本的な考え方は過去数年間の良馬場での芝・ダート別、クラス別、距離別の平均勝ちタイムを基準にし、競走馬
  が走破したタイムを数値に換算したもので、主に馬券を購入する時に参考にする数値です、アメリカのスピード指数
  の生みの親であるアンドリュー・ベイヤー氏が考案したベイヤー指数は世界的に有名です。

  日本では時計理論(石川ワタル 氏)によって「スピード指数」と言う言葉を世の中に広め、現在では西田式スピード
  指数(西田和彦 氏)、保川式(保川敏一郎 氏)、保坂式(保坂陽一 氏)などさまざまなスピード指数が世の中には
  存在する、参考にしようとした時に数が多すぎて困惑するかも知れません。

 レィティング
  競走馬が本来有する競走能力を数値化したもので、デビュー以来のレース実績に成長力を推定・加味した能力数値
  ランキングです、当然数値が高い馬程良く走る馬だと言えます、これも主に馬券を購入する時に参考する数値です。



日本は名馬の墓場?

 日本は高度成長期とバブル時代に世界各国の名馬を買いあさった、購入した名馬の血は日本国内だけに留まりその仔が
 海外で走ることは1度も無い、また購入した名馬の血統も親子3代に渡って栄える事は決して無い、その貴重な血脈は孫
 の代で途絶えてしまう、そんな国内事情もあり諸外国からは「日本は名馬の墓場である」と陰口を叩かれている、しかし現
 在はオセアニアへのシャトル種牡馬の併用、外国牝馬との交配、海外レース参戦などを行い以前より改善されたと思います。

 現在日本のNo.1生産者は間違いなく社台3牧場である、ノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン、サンデーサイレンス
 と続いた社台帝国もサンデーサイレンス没後その優位も将来どうなるか分かりません、日本独自の血統が育たないのは社
 台に原因あると言われている、良くも悪くも社台は日本競馬界に与える影響が大きいのです。



世界の偉大な生産者

 「名血かならずしも名馬ならず」、「馬産は教わるのではなく先人達が残した名馬の血統から盗むものである」と言われてます
 過去日本にも名馬を続出した偉大な生産者はいたがその生産者達も先人達に習い馬産に関し多くは語らずヒントのみ与えた。

 ある有名な馬産家が繁殖牝馬を連れ種付け所へ来た時に「今日はダービー馬の種付けに来た」と言った、翌年に牡馬が誕生
 し3年後この馬は予言どうり日本ダービーに勝ち4年前の言葉が現実の物となった、馬産家はあの日の種付けで受胎し牡馬が
 生まれた場合、ダービーに勝てる強い馬が生産できる事を確信していたのです、当時周りの人達は誰も彼がホラを吹いている
 とは思わなかったらしい。

 世界の名馬産家
エドワード・スタンレー イギリス チョーサー、スインフォード、ファラリス、ファロス、フェアウエイ、ハイペリオン、アリシドン
オーガスト・ベルモント二世閣下 アメリカ マンノウォー
フェデリコ・テシオ イタリア ドナテッロ、ネアルコ、ニッコロデラルカ、リボー、トゥールーズロートレック
マルセル・ブサック フランス トゥルビヨン、ジェベル、コリーダ、コロネーション
A.G.ヴァンダービルト アメリカ ネイティヴダンサー
E・P・テイラー カナダ ノーザンダンサー、ニジンスキー
ポール・メロン アメリカ ミルリーフ
ベン・カスルマン アメリカ シアトルスルー
シェイク・モハメッド Al Maktoum UAE ナシュワン
アガ・カーン アイルランド ラムタラ

 コリーダ 牝馬唯一の凱旋門賞2勝     ハイペリオン 「Thoroughbred Of Thoroughbred」と言われた馬
 ミルリーフ 欧州三冠馬   ネアルコ 現在のサラブレットの大半は5代血統内にこの馬の血が流れる
 リボー 17戦17勝、凱旋門賞2連覇   トゥルビヨン 現在のバイアリーターク系の祖
 ニジンスキー 英国無敗の三冠馬   マンノウォー 現在のゴドルフィンアラビアン系の祖
 シアトルスルー 米国無敗の三冠馬   ネイティヴダンサー 今世界に最も影響を与えていると言われる血統の祖
 ナシュワン 英国4大レース制覇   ノーザンダンサー 近年の世界血統地図を塗り変えた大種牡馬
 ラムタラ 欧州三冠馬

 *上記以外にも歴史的名馬を生産した偉大な生産者は数多くいます


三冠馬「トリプルクラウン」の歴史 

 三冠馬とは各国独自のレース体系のクラッシック競走を3勝した馬の事を言うが現在3冠レースがある国は少な
 い、3冠レースが行われている日本は恵まれた環境にあると言える、イギリスとアメリカの三冠レースは歴史もあり
 イギリスではバーラム、ニジンスキー、アメリカではセクレタリアト、シアトルスルーなどが三冠馬として有名である。

 三冠馬のみに与えられる称号に「トリプルクラウン」と言う言葉がある、直訳すると「三冠」ですが、日本のメディア
 は知識が無いのか三冠馬が4つ以上のGIを勝つと4冠〜5冠などと馬鹿げた文字を紙面に掲載する、海外では
 三冠馬に対してこんな扱いはしない、正確には「四つ目のタイトル、五つ目のタイトル」と表現する方が正しい、未
 だに競馬先進国になりきれない日本の良い例の一つであろう、メディア関係者に対し今一度「トリプルクラウン」と
 言う言葉の格の重さを理解して頂きたい。

 日本の三冠馬
  5大クラッシック競走において三冠を達成した馬はこれまでに7頭存在する、
クリフジを変則三冠馬として扱う
  人達も一部存在するが、大半の人々は三冠馬として扱っていない悲しい現実がある。

1941 セントライト 皐月賞 日本ダービー 菊花賞
1943 クリフジ オークス 日本ダービー 菊花賞
1964 シンザン 皐月賞 日本ダービー 菊花賞
1983 ミスターシービー 皐月賞 日本ダービー 菊花賞
1984 シンボリルドルフ 皐月賞 日本ダービー 菊花賞
1994 ナリタブライアン 皐月賞 日本ダービー 菊花賞
2005 ディープインパクト 皐月賞 日本ダービー 菊花賞

 5大クラッシック競走
  皐月賞、日本ダービー、菊花賞、桜花賞、オークスの5レースで、牡馬は皐月賞、日本ダービー、菊花賞の
  3レースに出走資格があり牝馬は5レースすべてに出走可能である、これに天皇賞(春)、(秋)、有馬記念
  を加えたレースを8大競走と言う、他のレースとは歴史も格も違うのです。

 *
クリフジを三冠馬に加えない人達は5大クラッシック競走を理解しているのか?である、いつの間にか牡
   馬は皐月賞、ダービー、菊花賞、牝馬は桜花賞、オークス、エリザベス女王杯(現在は秋華賞)を勝った
   馬しか三冠馬と呼ばなくなってしまったようだ。

 牝馬3冠
   レース体系整備前は5大クラッシック競走体系であり正式には牝馬三冠などは存在しない、マスコミが勝手
  に作った言葉である(メジロラモーヌがこれに該当)、1996年のレース体系整備後、牝馬クラッシック競走は
  桜花賞、オークス、秋華賞の3レースに定められ2003年に真の牝馬三冠は達成されている。

1986 メジロラモーヌ 桜花賞 オークス エリザベス女王杯
2003 スティルインラブ 桜花賞 オークス 秋華賞


日本の悪しき習慣1 冠名 

  日本競馬界には「冠名」と言う習慣がある、競馬に興味の無い人には「冠名」と言っても?だと思いますが「冠名」とは馬の
  名前に固定文字を使用する事です、有名所で例を上げるとシンボリ、メジロ、アグネス、メイショウ、フサイチ、アドアイヤ、
  テイエム、エア、エイシン、マチカネ、コスモ、シルク、シチー、ナリタ、オースミ、スズカ、など例を上げたらきりがない、こ
  れらの冠名が付いた馬が出走して無いレースを探す方が難しいくらい日本競馬界には蔓延している、昔は賛成派や反対
  派など良く論議されていた様で、ある有名クイズ番組司会者のO氏曰く「競馬レベルの低い日本にはお似合いのシステム
  だ」と皮肉った内容のコメントをしたとか・・・

  海外ではどうか?と言うと「冠名」は殆ど存在しないそうです、馬名を決める基本はその馬の両親から由来する形が大半
  でかっこ良い馬名が多い、馬の名前を付ける時点ですでに日本は海外に劣っている?のです。

  裏話
  海外のトップホースマン達が日本に来日して競馬観戦した時にある日本人オーナーに対し「この馬の名前の由来は」と質
  問した時にその日本人オーナーは回答に困ったそうです、冠名の考えが無い海外の人に対して上手く説明出来なかった
  そうです。

  馬名に付く「ダンサー」の由来について
  馬名に付くダンサーはネイティヴダンサーに由来する事が多い、ネイティヴダンサー(民族舞踏家)は母の馬名ゲイシャ(芸
  者)、祖母の馬名ミヤコ(都)から連想された流れで馬名が付けられました、日本にゆかりのある言葉が馬名に使われている
  のでネイティヴダンサーの馬名の由来を語る上では良く使われる話です、ネイティヴダンサーの産駒にはダンサーズイメージ、
  ダンシングキャップ、カーニバルダンサーなどダンサーに属する馬名が多い。

  現在ダンサーに由来する馬名を世界に広めているのは近年の世界血統地図を塗り替えた大種牡馬ノーザンダンサー(北の踊り
  子)です、自身の母父がネイティヴダンサーであることから名付けられている事が容易に想像できる、仔や孫にはニジンスキー
  (天才舞踏家)、リファール(ロシアの舞踏家)、ヌレイエフ(バレリーナ)、サドラーズウェルズ(劇場名)、ザミンストレル(吟遊詩
  人)、ファビュラスダンサー(伝説のダンサー)、ダンシングヴレーヴ、オペラハウス、カーネギーなど数多くのダンサーにちなんだ
  馬名を使用する名馬や種牡馬が多い。

  例えば
  決してオーナーを侮辱するつもりは無いがここに1つの例を上げる
  ノーザンダンサー(北の踊り子)→サドラーズウェルズ(劇場名)→オペラハウス(劇場)→テイエムオペラオー(オペラ王?)
  冠名が使用されオペラオーと馬名が付けられた、親子3代に渡り受継がれてきた美しい流れの馬名も日本人オーナーに
  よって途絶えてしまう日本の悪しき習慣の例である、この馬が駄馬だったら気にも止めませんがGTを7勝し史上初となる
  秋の古馬GIグランドスラムを達成しJRA歴代最高賞金獲得馬になってます、私個人の意見としては「テイエムオペラオー」
  自体の馬名は悪く無いと思うが父、祖父、曾祖父の馬名を見ると?で恥ずかしいです、みなさんはどう感じましたか?

  こんな例も
  日本を代表する巨大オーナーブリーダーである社台グループも昔は「シャダイ」と言う冠名を使ってましたがある時期から
  突然冠名を使う事をやめた、社台の「世界に出しても恥ずかしくない馬」にする意思が十分に伝わってきます、馬の名前を
  決める作業は大変だと聞きますが馬の名前を決めれるのもオーナーの特権です、他のオーナーも社台を見習って世界の
  舞台に出しても恥ずかしくない馬名にしてもらいたいです。

  ノーザンファームが生産し金子オーナーが名付けたディープインパクト(衝撃波)は無敗で三冠馬! かっこ良すぎます。