扉絵はジャイロとジョニィ
ジャイロはマントをはためかせてジャンプしているような足
ジョニィはその背中から顔と上半身を覗かせたような姿勢

過去(敵の攻撃)にとらわれたら・・・死!



前号まで

6TH.STAGEを制し7thSTAGEも快調にレースを進めている中、
ゲティスパーク付近で謎の敵におびき寄せられたジャイロとジョニィ。自分が
『過去に捨ててきたもの』に襲われる。という謎の攻撃を前に、窮地に・・・!


ジョジョの奇妙な冒険Part7
#34
 追憶の館3

☆『清めの水』をゲット!さあ、反撃だッ!!

ゴボッ ゴボッ ゴボッ
穴の開いた水筒の横
地面の穴から湧き出る地下水
そして離れたところにたたずむ白ネズミ
「・・・・・・・・・」
ォォォォォォオオオ
白ネズミを見ているジョニィ
ドサァアッ
馬の背から荷物を落とすジョニィ
『清める水』は手に入ったッ!!
ポケットには『爪弾再生』のためのハーブもあるッ!

また両手指!10発撃てるッ!!
モグモグ
ハーブを食べるジョニィ
ゴボッゴボゴボッ
ネズミは遠くを走っていく
シュッ
階段に飛び乗る白ネズミ
オォォォオ
建物の中に駆け込む白ネズミ
オォォォオオ
ジョニィは白ネズミに照準を合わせているが撃つのをためらう
「く・・・うう・・・」
ジョニィはうめく
「心が迷ったなら・・・・・・・ジョニィ・ジョースター 撃つのはやめなさい」
!!
その声はジョニィの背後の暗闇の中の・・・人影から!
そこには進化したジョニィのスタンドと口ひげを生やした人物が・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!! !?」
ジョニィはその気配を感じながらもすぐに振り返る勇気が出ない
「よいな・・・・・・・心が迷ったらだ・・・・・・撃つのはやめなさい 『新しい道』への扉が開かれるだろう・・・・・・・」
その人物は上半身裸で体は細かい傷だらけ、そして頭には大きなトゲのついたイバラの冠をかぶっている
手の甲には穴が開いている
クルッ
意を決して振り返るジョニィ
「・・・・・・・・・・・・・・・」
しかしそこには誰も居ない
ドドドドドドドドド
「な!?何だッ!?今のは!?」
ビグビグッ
ジョニィの脚が痙攣している
ドドドドドド
ジョニィのそばを飛んでいるスタンド
ビグッビグッビグッ
痙攣し続けるジョニィの両脚
ジョニィの横顔
「!! いっ!!」
ビグッビグッ ビグッ
ジョニィは叫ぶ
「今 うしろに!!何だッ!? ま・・・また幻覚かッ!?いや違うッ!!確かに今 背後に誰かいたッ!」
ビグッビグッビグッ
「幻覚とは何かが違うッ!息遣いと体温があったッ!!男がいたッ!!しかもッ!」
ジョニィは驚いている
しかも ぼくの動かない両脚もいったい何なんだッ!!ケイレンしている・・・・・・こんな事なんか今までに一度もなかった・・・・・脚が動いているッ!!今の男はッ!!いったいどこから来た?まさかッ!!
ガグガグガグ
「はッ!」
ゴォォオオオ
我に返ったジョニィの背後で飛び上がる白ネズミ
クルッ
振り返るジョニィ
ドバドバッドバッ
爪弾を撃ち込むジョニィ
しかしネズミは身を翻して逃げ回る
ジョニィは水筒を手にする
バシャアァッ
ネズミに水筒の水をかけようとするジョニィ
ドシャアァア
部屋から逃げようとするネズミを追い水筒の水をかけるジョニィ
ネズミの消えた開いたドアの向こうと見ているジョニィ
「ジャイロ そこへ行くぞッ!」
ジョニィは隣の部屋を指さす

「『両脚部』の遺体を体内に持つのは ジョニィ・ジョースターの方・・・」
ゴゴゴゴゴゴ
隣の部屋ではいろいろなガラクタの山の中でジャイロがベールにぐるぐる巻きにされ倒れている
ジャイロの目の前では昔の鉄球が回っている
ジャイロの頭上から男の声がしている
鉄兜をかぶった男のシルエットに重なる細長いタイヤのような顔のスタンド
「・・・ということはつまり」
ザッ
男のクツ音
「ハァ ハァーッ ハァーッ」
地面にはいつくばり、顔を膜で覆われながら悔しそうに背後の男を見上げるジャイロ
「これからとことんジョニィに『追い込み』をかけるという事だ」
鉄兜の男は言う
「手を抜くとこちらがやられる 『遺体』のためだ・・・覚悟してもらうぞ・・・本番はここからだ 我がスタンド『シビル・ウォー』の攻撃は これより完成される」
端正な顔が鉄兜の下から現れる
男は丸や四角の飾りが胸元を飾るようなデザインの襟ぐりの開いた服を着ている
「人は何かを捨てて前へ進む」
「ハァー ハァー はぁ・・・・・・・ や・・・・・・・野郎〜〜〜」
鉄球がクルクル回っている地面にはいつくばって身動きの取れないジャイロは悔しそうにうめく
ガシィッ
突然、ジャイロは地面の鉄球を1つつかんで男に向かって投球フォームをとる
メシャアァッ
しかしジャイロの手首はまるで紙のようにひしゃげて折れ曲がる
鉄球を持つ手
メシャ
ジャイロの顔
メシャメシャメシャ
ジャイロは自分の包まれている膜により押しつぶされていく
グシャアッ
「ぐえっ」
苦しそうなジャイロの周りをまだ回っている鉄球

「ジャイロ どこだぁあああ-------ッ」
ジョニィは片手にライト、片手に水筒を持って叫んでいる
「ジョニィ」
ゴミの山から声がする
そっちを見るジョニィ
「ジョニィ・・・・・・・・『本体』がいるぞ」
ジャイロの声
「ジャイロ!!」
ジョニィが叫ぶ
「近くに『本体』がいる!『本体』を撃てっ!」
ベシッベシッベシッ
膜によってひしゃげながらジャイロが言う
「そこかッ!?ジャイロ!?そこにいるのかッ!!」
叫ぶジョニィ
シュッ シュッ
!!
ジョニィの横を何かが横切る
「・・・・・・・・・・・・・」
そっちを見るジョニィ
シュン
何か小さいものがゴミの間を駆け抜ける
ジョニィは指をそっちに向け爪弾で狙おうとするがどこにいるかわからない

『本体』を殺る・・・・・・・!!ああ・・・!

苦悩するジョニィ

・・・・・・!!しかし 『本体』もだが・・・あの白ネズミとは ここで決着をつける!白ネズミを撃たなくては・・・・・ここで『消さ』なくては きっと『本体』までたどり着けないだろう

ハッと何かに気付くジョニィ
手を伸ばした方には1つのトロフィーや本
あせるジョニィの表情
ズッ
そこには定規や4つ葉のクローバーのしおりも現れる
4つ葉のクローバーアップ
そしていろいろな見覚えある本
「ううっ・・・」
苦悩の声をもらすジョニィ
「こ・・・この『本』は・・・・・・ こ・・・これは!・・・学校に行ってる時 途中で読むのをやめて捨てた『本』だ 全部ぼくの『本』だ」
あせるジョニィ
「この『三角定規』も貸した友達が・・・伝染病にかかったから 棒でつまんで崖から投げ捨てたやつだ」
JOJOと名前が書いてある定規
「ぼくの『定規』 となりの四つ葉のクローバーは・・・もう忘れていた・・・誕生日の時・・・女の子からもらったやつだ」
ジョニィはつぶやき続ける
「女の子と学校のクラスが変わってから・・・もうどこへ行ったのかさえ 覚えていない・・・・・・」
馬の像が付いたトロフィー
「そして・・・トロフィー このトロフィーは・・・・・・・・くそっ!ブッ壊したはず・・・・・・・」
ジョニィは叫ぶ
「Dioに勝てなくて2着だった時のトロフィーだッ!!な・・・何だ?全部だッ!ここにあるゴミは全部!!ぼくが今まで捨てたものだッ!!」
シャッ!!
横ッ飛びに襲ってくる白ネズミ
「はッ!!」
クルッ
反射的に飛び下がり爪弾で攻撃するジョニィ
ドバッ ドバッ
しかしそこらにあったゴミを撃ち抜いた爪弾も白ネズミには当たらない
ドサァ
ジョニィは地面に背中を付きそこには四つ葉のクローバーのしおりがあった
ジュル
するとしおりからクローバーがジョニィの帽子に移る
ベゴオッ
するとジョニィの頭がへこむ
「ううっッ!」
ジョニィの手に水筒
バシャアァア
ジョニィは水筒の水を頭にかけてクローバーを落とす
シャアァッ
ジョニィの背後を走る白ネズミ
振り返るジョニィ
ドバッ ドバッ
ジョニィは今度こそ爪弾で白ネズミを撃ち抜く
ドグシャアァ
割れるガラスと撃たれて落ちるネズミ
2発の銃創を開けられ溶けた白ネズミ
「や・・・・・やったぞッ!命中したッ!消えていくッ!」
叫ぶジョニィ
バラバラッ
ジョニィの足に落ちてくるガラス
ジュル
しかしその破片は溶けてジョニィの足にくっつく
「はッ!」
慌てて水筒の水を足にかけるジョニィ
ガシイィッ
突然腕が現れてジョニィの水筒を持った右手をつかむ
驚くジョニィ
「!!」
その腕は地面に落ちたガラスから出ている
ギリギリギリ
強い力でジョニィの腕を押さえる腕
ドボドボ
水は腕にかけることが出来ずこぼれてしまう
ガラスに映っているのは・・・ジョニィの父の顔!
ズルリ
ガラスの破片の中から飛び出てきた父の上半身
「ハァーハァーハァーッ こっ・・・これはッ!」
叫ぶジョニィ
「神は・・・連れていく子供を間違えた・・・」
ドボドボ
這い出てくる父
「なぜニコラスの方が・・・あいつが落馬なんかするはずがなかった・・・・・・・・」
ジュルリ ジュルリ
ジョニィの腕と一体化していく父の手
「あああ ああっ」
爪弾を撃とうにも撃てずに苦悩するジョニィ
ズルッ
どんどんガラスから体を出してくる父
ジョボジョボッ
どんどん無駄に流されてしまう水
ジョボジョボ
「神が一人連れて行かれるなら お前の方が良かった!ニコラスはおまえのせいで死んだのだ」
ズルリ
父が呪いの言葉を浴びせる
カラァン
地面に落ちた水筒
「や・・・やめろォ・・・げ・・・幻覚だ・・・・・・」
爪弾を撃つ構えを取りながらも撃てないジョニィ
父さんのわけがない 父さんはケンタッキーで生きている・・・・・・・これは『白ネズミ』と同じぼくの幻覚だ
ジョニィは涙を流しながら左手を差し出し父を撃とうとして苦悩する
「く・・・くそッ! う・・・・・・撃ってやるッ!」
ズルッ ズルッ
「これはスタンド攻撃!!この幻覚に触られたら終わり!『撃てる』!こいつを『爪弾』で消してやるッ!」
その時、ジョニィの背後に立ったのはイバラの冠をかぶった男
「心が迷ったなら撃つのはやめなさい 成長するのだ・・・・・再び『新しい道』への扉が開かれるだろう」
その足の甲には丸い穴が開いている
クルリ
ジョニィは振り返る
ま・・・まただッ! 誰だ!?今の葉!まさか!!まさか あなたは・・・・・!?
ジョニィの涙に濡れた瞳
『イエス様』・・・・!?あの聖なる遺体は!!い・・・いや!!そんなわけがない!! しかも『撃つな』とはどういう事だ?・・・・・撃たなきゃやられる ・・・・こいつは『敵』!スタンドなんだ!
決心するジョニィ
グバアァァアア!!
ジョニィの右手と自分の左手を融合させ自由を奪い襲い掛かってくる父
しかしジョニィの左手が閃いた!
ドン
ジョニィは父の胸めがけて爪弾を撃った
ゴバッ
爪弾は反れて父の右耳を撃ちぬく
ブシュウゥゥゥ
多量の血を吹き出す父
「うわああああああああ」
ジョニィの悲鳴
「わああああああああ父さん・・・・・・・」
泣きながら叫ぶジョニィ
ドボドボッドボ
耳を押さえ、多量の血を流しながらうめく父
「ジョニィィイイイイイイィ」
ズルリ ズルシ
父は四つんばいになってジョニィの方ににじり寄ってくる
「ハァーハァー うう・・・ハァ!」
「く・・・・・来るな 撃ちたくない・・・・・・・ こ・・・・・来ないで・・・・・・・・」
ズルリ

この『息遣い』は・・・この感覚は・・・

ハァああ
父の息遣い

父さんのものだ

「ハァー あああ ハァ」
血だらけではいつくばりながらジョニィににじり寄る父
「来るな!近寄るな・・・・・・」
ドドドドドドド
爪弾を構えながら泣いて叫ぶジョニィ

捨てたのは ぼくの方じゃあない!あなたが ぼくを『見捨て』たんだ・・・・・『あなたはレースにも来なかった』!『銃で狙撃された時も病院に見にさえ来なかった』!!

ドドドドドド
迫り来る父
「やめろッ!!来るなぁああああ------ッ」
泣き叫ぶジョニィ
ドド
ジョニィの爪
「ジョニィよくこらえた!」
ジャイロが地面に這いつくばりながら言う
「今だ!『本体』の位置がわかったぞ 鉄球の回転で地面をエコーで探していたッ!!おまえの左後方だ!!」
シュルシュル
ジャイロのそばで回転する鉄球
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ジョニィは泣きながらもなんとか撃つのをこらえている
ジョニィの涙を流している顔
「おまえにとどめを刺そうと ゴミの陰を移動しているッ!!『位置』を感じるッ!!」
シルシル
ジャイロの顔とそばで回る鉄球
「そこだッ!!止まったぞッ!」
ピタリ!
ジョニィの後方で動きを止めた人影
振り返るジョニィ
クルッ
手をそっちに向けるジョニィ
ドバッ ドバッ
ゴミの山を撃つジョニィ
バアァア
崩れ落ちるゴミの山
ジョニィの背後から襲いかかろうとする父親の姿
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙っているジョニィ
「当たった」
ジャイロがつぶやく
ゴバァアア
ゴミの山から姿を現す男
「うぐああっ」
ジョニィは再び爪弾を構える
ドン
撃つジョニィ
ズドォ
男の首を撃ち抜く爪弾
「か・・・・・・」
血を吹き出して男が言う
男の後ろでバラける細いスタンド
「やった・・・・・ぜ やった!ジョニィ」
ジャイロが言う
「ハァーハァーハァーッ」
荒い息を吐くジョニィの後ろで父親の姿が溶ける
シューシュー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
振り返りそれを確認するジョニィ
男の目
「そう・・・・・・グハッ」
ブシュブシュッ
血を首から吹き出しながら男が言う
「いいぞ・・・・・・ジョニィ・・・・・・ぶっぐっ これでいい・・・・・・・・わたしの最終攻撃は・・・ついに・・・」
ジョニィは構えたままじっとしている
「『完成』したな・・・・・・ぐっ・・・・・人は・・・何かを『捨てて』前へ進む」
ビュッ ビュッ
血まみれの鬼気迫る表情で男は言う
あせるジョニィ
「!!?」
地面に這いつくばっていたジャイロも驚いて起き上がる
「これから・・・ジョニィ おまえはわたしを『捨てて』・・・前へ進む・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
黙っているジョニィ
「私を『撃ち殺す』という事はそういう事だ
ビュッ ドグドグ
血を吹き出しながら言う男
「ついにおまえは『わたしを殺した』 わたしを『捨てた』んだ・・・わかるか? わたしが最終的におまえにやって欲しかったのはこれなんだ だから これから わたしのものを全ておまえが『おっかぶるんだ』! わたしが捨てて来た過去の罪を全ておまえがな」
ブシュッ
「これでわたしの過去は『清め』られた」
倒れながら言う男
ドグシャァア
起き上がるジャイロ
「何の話だ・・・・・?今のは!?・・・・・・こいつ 何を言ったんだ?」
ジョニィがつぶやく
「だから『清め』られた・・・と言ったろう」
スッズッ
ジョニィの背後に立つ影
ジョニィの前には確かに死んだ男が横たわっている
しかしジョニィの後ろにもその男が現れた!
男の目
グシャッ グシャ
再び膜によって押しつぶされるジャイロ
「う!? うっ うっ」
「え!?」
ジョニィは倒れた死体と後ろの男を見比べる
クルッ

!?
「ついに我が『スタンド』 『シビル・ウォー』は・・・・・・・」
立ち上がった男は負傷していない
「『完成』したのだ」
男の体は地面に落ちていたランプの中から飛び出ている
あせるジョニィの目
「こいつ!!
ドギャッ ドギャッ
再び爪弾を撃ち込むジョニィ
しかしジョニィの手を何者かが掴む
フォン!
男に当たらず反れる爪弾
ギッ ギッ
ジョニィの両手を掴んでいる腕
「・・・・・・・・・・・・・・」
ジョニィは何が起こったかわからず黙っている
ズズズ・・・
突然、男の背後から大勢の人々が現れる
人々はみんな負傷して血を流している
ゾロ ゾロリ
唖然とするジョニィ
地面に這いつくばったジャイロのあせった顔
ズルリ
血まみれの子供がゴミの下から這い出す
兵士らしい男たちもいる
ギギギ
タンスの扉を開け顔を出す老人
グシャアッ グシャァ
「うぐあっ」
ぺちゃんこにされて叫ぶジャイロ
ジョニィの顔
「何なんだこれはぁぁぁ------ッ!!」
自分の腕を掴んだ腕に驚愕するジョニィ
「・・・・・・このわたしも・・・これまでたくさんのものを罪深く『捨てて』前へ進んで来た 普通の人々以上にな・・・・・・ 自分の罪を『清め』たかった だからこんな『スタンド』を身に付けたのかもしれない そして『遺体』を手に入れるため おまえに全てをおっかぶせてな・・・わたしを殺した瞬間!つまり ここで捨てたものは おまえのものとなるから
わたしは蘇れた」
男の追憶がはじまる
「あれは1863年の事だ・・・あの場所・・・・・あの時」

当時----わたしは身も心もボロノロにすさんでいた

寂しい感じの郊外の風景
遠くに村が見え手前に一本の大きな木
ウィスキーの瓶
それを手にする男
若い男・・・しかしうつろに酔っ払った顔

あの若き日-----わたしはドヴォルザークのような音楽家になりたかったのに-----戦場に召集され----もっとも辺ぴな場所の見張りの任務を命ぜられた
木の上の見張り台にしゃがみこんだうつろな表情の若い兵隊
くる日もくる日も戦場の恐怖とまったく関係ない闇夜ばかり眺めていたので・・・・・・耐えられなくなってアルコールを飲むようになっていた

見張り台の上で酒を飲む兵隊
そして寝過ごしたそんな時だった『敵軍』がやって来たのは・・・・・・・
遠くに見える風景
目を醒ました時------すでに-----わたしの潜む木の下を『敵軍』は通過していた----
木の下を通過する軍隊

『ランプに炎をともして 近くや数キロ先の味方の陣営に合図を送る』
任務はたったのそれだけだった

遠くに見える建物
だが わたしはしなかった ・・・・・・ランプに炎をともしていたら 木の上のわたしが見つかって殺されていたからだ
ランプの絵
そして わたしは再び静かに残っていた酒を飲んだ
酒を飲む男
ほどなくして 痔ネイから銃声が起こり町から登る火と煙が木の上から見えた
町の人々は虐殺され あの戦争はそこから敗北へ向かった そしてそれが 今いるこの『町』だ
ジョニィを見る男の表情
「この亡霊どもはわたしは生きるため『捨てて』来た人間たちだ!!それを今 おまえがおっかぶるッ!!」
ジョニィの表情
ガシッ ガシィ ガシィッ ガシィッ
八方から兵隊達に捕まるジョニィ
引きちぎられるジョニィの腕
ブチィッ
「ぐえっ!」
ブチッ ブヂ
引きちぎられるジョニィの手首
ジョニィの表情
地面にうっぷしたジャイロの苦悩の表情
「わたしは『清め』られて蘇ったぞッ!そこにある『両脚部』ももらう資格が出来た!」
叫ぶ男
「うおおおおあああああああ」
絶叫するジョニィ
ブヂッ
ブヂッ ブヂブヂッ
捕まって引っぱられ手足を引きちぎられるジョニィ
「あああああ」
ググ
ジョニィの指先が曲がって爪弾を撃とうとしている
「あああああ」
その先にいる男
「心が迷っているなら ジョニィ・ジョースター 撃つのはやめなさい 決して『新しい道』は開かれない」
ジョニィの背後でささやくのは・・・イバラの冠をかぶったあの男!?
ジョニィの目
そして指先
「もう迷っちゃいない わかったんだ・・・・さっきわかった!撃つべき場所が・・・爪弾は!!」
ジョニィは言う
ドン
そして次の瞬間!ジョニィが撃ったのは・・・自分自身!!
横顔を打ち抜き大きな穴を開けたジョニィ
頬に流れる血
驚くジャイロ
「自分を撃つッ!!「
ジョニィの撃った爪弾の銃創は流れるように移動する
ズルゥ
ギャルギャル
銃創の中で回る爪の音
ズギャルン!!
そして爪弾の回転はジョニィの中心部で回転しそのままジョニィの体を巻き込んで収束する!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
黙って見ている男
「『黄金の回転』」
螺旋を描き収束する銃創
「『新しい道』へ行くぞ」
ズオオ・・・
あせるジャイロ


ジョニィの決意の意味は・・・!?
 

←To be continued


長々と更新をお休みして申し訳アリませんでした。
実は3月末に旦那の東京転勤が決まり、バタバタとしていたんですが
結局私は引っ越す事なく残り、旦那が単身赴任することになりました
が、私も月1回ほど東京に行く事になるので今まで以上に更新が滞ることになりそうです。
東京にはPC無いし。

しかし旦那に手がかからない分、頑張って更新しよう・・・
と思ってはいたものの
結局3か月分も「今週のジョジョ」を貯めてしまいました。
ふがいない情けナイ。


さて
敵スタンド『シビル・ウォー』の本体の正体が明らかになって来ましたが
この男、ちょっとホット・パンツの過去に似た業を背負っていました。
ホット・パンツは熊から自分の身を守るため、弟の命を差し出してしまいましたが
この男は戦争中に、見張りとしての職務を怠って
気が付いた時には敵が逃げられない距離に迫っていたので
結局味方に知らせることもせず見殺しにしてしまったというものです。
しかも町の人たちも一緒に道連れに・・・
ホット・パンツの場合は弟一人の命だったけど
この男の場合は数え切れないほどの犠牲者が出て、その分背負った恨みも大きい=攻撃力が強いということなのでしょう。
だけど、「自分の命」に換えられる命の量は、多いも少ないも関係無いと思うんです。
自分にとってはこのたった一つの命が全てであり、死んだらそれまで。
例えば比べられるものが自分より大切な人の命であった場合なら、その人を助けて死ぬことも有るんでしょうが
全くの他人が何人死のうと、自分の命の方がずっと大切でかけがえのない物では無いでしょうか・・・
だからこの『シビル・ウォー』の男を責めることは出来ないと思います。
それはとても卑怯だし、大変罪深いことだとだとは思いますが
任務を果たすため、見知らぬ住人達を逃がすために、目下の兵士達に瞬殺される覚悟が出来るものでしょうか?
自分が悪いとはいえ、そこまでの勇気を持てる人はおそらく少ないでしょう。
そして、大勢を犠牲にした代償として重い罪悪感を持ったまま生きるという地獄・・・
このスタンド使いが自分の罪でどれくらい苦しんだかはわかりませんが、それを誰かにおっかぶせて逃げたいという思いは並大抵では無かったでしょう。
というわけで発現したらしいこのスタンド『シビル・ウォー』・・・捨てたものが恨んで出て来るという単純な恐ろしさだけでなく
攻撃したら本体の罪まで背負ってしまうという、ある意味『チープトリック』よりも迷惑な能力なのですねえ
あれ?罪をかぶせたらこの男はスタンド能力を失うのかしら・・・?泉の精の木の実みたいに次の犠牲者の登場を待つとか?

それはともかく『イエス様』という名前がとうとう出てきましたねえ。
いままでは「あの方」とかでボカされていたので、もしかしたらこのSBRの世界はいわゆる『パラレルワールド』で
イエス=キリストという聖者の代わりに、万人が知る別の名前の聖者が存在するのではないかと思っておりました。
つまり、その名前を使ってしまうのにはすごく差し障りがあるのでは無いかと危惧していたのです。
実際、他の宗教ではそういう『二次使用』を極度に排除してるとこも有って、本に書いただけで暗殺されそうになるほどですからねえ・・・
もしかしたら荒木先生も、そういう風に『許可されない』場合を案じて今まで実名を伏せていたけれど
今回各方面のお許しみたいなものが取れたんで、晴れてこの名前が使えたとか・・・
うーむ、そうだとしたら今後も描き方にすごく気を使う事になるんじゃないかと思うのですがどうなんでしょうねえ
でも架空の聖者ではどうにもリアリティが無いと思いますし、やはりみんなそのつもりで今まで読んで来たんですから・・・
これで大統領も実在の大統領だったりしたらかなりエキサイティングなんですが、『敵』スタンド使いだからムリでしょうねえ
でもバレンタイン大統領、最初は瞬殺されそうな容姿だったんですが、出るたびセクシーさが増して来ました。
ラスボスはやはりDioにしても、ルーシーがらみで大統領はカナリ暗躍することでしょう。

今回ジャイロは地面にへばりつけられたままで、ロクな活躍もしていませんが
ジャイロを助ける時のジョニィの成長はいつもすごいですからねえ・・・自分を撃ってこれで新しい道が開ける・・・
ということはいよいよ過去の呪縛から解き放たれ、歩くことが出来るようになるのかも。
ジョニィの足はきっと兄をなくした時の罪悪感から来ていると思いますから。
そう、この館はジョニィとこのスタンド使いの罪悪感をめぐる自分の心を賭けた対決なんですよ!

それでは
あふれるツッコミは明後日『勝手にギアッチョ』をお楽しみに。
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリーヴェデルチ!




荒木先生は週刊少年ジャンプから移籍してしまいました
かつて岸辺露伴がジョジョの中『ぼくは読んでもらうためにマンガを描いている』と言いました。
それはそのまま荒木先生の言葉だと思います。
あれから10年近くも経ちましたが、やっぱり荒木先生の一番の願いは『みんなに作品を読んでもらいたい』ということでは無いでしょうか?
ウルトラジャンプは週刊少年ジャンプとは比べられないほど発行部数も少なく、コンビニやマンガ喫茶にもあまり置いてありません。
だからこれからは、ジョジョを知らない人がスティール・ボール・ランを読むことはほとんど
無くなってしまうように思えます。
それは荒木先生にとってとてもつらく、残念なことでは無いでしょうか?
そして、それが先生の創作意欲をそいでしまうとしたら・・・私たちファンにとっても悲しいことになると思います。
だからこれからも機会があれば、友人や知人、ネットなどでこの作品を紹介し、その面白さ
と素晴らしさを伝えて行こうではありませんか。
スティール・ボール・ランファン・・・そしてジョジョファンを増やしましょう!