
公明新聞 掲載日:2000/01/01 農業センターで就業体験/三重県四日市市/知的障害者/県内初の自治体研修/【写真】 三重県四日市市西日野にある県立西日野養護学校の高校生の「就業体験研修」(インタ ーンシップ)が昨年十一月中旬から、市立農業センターで実施され、関係者の注目を集め ている。知的障害者の研修を自治体で行うのは県内初の試み。 同養護学校高等部の就業研修は、高校二年と三年を対象に年三回実施されている。今回 は二十五人が農業センターのほか、スーパーや民間企業などで研修を受けた。 農業センターでは同高校二年生の岡井哲生君が三日間の就業研修を行い、キウイ、リン ゴ、イチジク、サツマイモなどの収穫のほか、タマネギなどの植え付けを行った。 岡井君の指導職員となった同センターの村田重紀所長は「哲ちゃんは生きいきと楽しそ うに取り組んでいた。一番良かったことは職員の間に思いやりの心が出てきたこと。臨時 職員として採用する時があれば、考えてもいいのではないか」と感想を語っていた。 また、同養護学校の進路部長を務める藤原拓也氏は「市役所での就業研修に道を開いた ことは画期的なこと。今後はもっと多くの生徒を送りたい」と話している。 西日野養護学校の教師を五年間務めた公明党の伊藤修一・四日市市議は、九七、九八年 の市議会三月定例会で「市役所での知的障害者の別枠採用も含め職場実習の積極的な受け 入れを」と強く主張し、就業研修の推進役を果たしてきた。 伊藤議員は「今後、市役所職員として知的障害者の採用を実現していきたい」と抱負を 語っている。

公明新聞 掲載日:1998/10/30 知的障害者に雇用の確保を/三重県四日市市/長引く不況で就職難/公明/支援センター 設置主張/【写真】 長引く不況で、心身障害者、なかでも知的障害者の雇用が厳しい状況に追い込まれてい る。障害者の雇用義務を定めた「障害者雇用率」は、今年七月から一・八%へ引き上げら れたが、実態は全く逆で、「リストラで採用どころじゃない」という企業が目立つ。三重 県の四日市公共職業安定所管内(四日市市・三重郡菰野、楠、川越三町)でも、半数以上 の企業で法定雇用率が未達成。市議会公明の伊藤修一議員は、知的障害者の就労を促進す るため、障害者雇用支援センターの早期設置などを関係機関に働き掛けている。 アメリカなどへ輸出する万古焼のディナープレート(洋食器)の型を製造している四日 市市羽津中三丁目の有限会社・樋口製型。この会社で、知的障害者のYさん(21)は元 気いっぱい働いている。 Yさんは、県立西日野養護学校高等部を卒業。津市の障害者職業センターの紹介で入社 して丸二年になる。仕事は、主に型の材料となる石膏(せっこう)をバケツに入れ、水で 混ぜ合わせる作業。樋口博己社長は「まじめだし、職場の大きな戦力になっている」と目 を細める。 しかし、不況の長期化で知的障害者の就労が一層困難になっている。今春、西日野養護 学校高等部を卒業した二十人のうち、民間企業に就職できたのはわずか三人。「社会に出 て働きたいという生徒が増えているが、就職先がない。卒業生の大半は、やむなく認可授 産所など福祉作業所に行かざるを得ないが、そのうち行き場がなくなってしまう」(進路 指導担当の藤原卓也教諭)というのが実情。 法律では企業や官公庁は障害者を雇用しなければならない。一般企業に義務付けている 法定雇用率は、従来一・六%だったが、今年七月から、新たに知的障害者が加えられ、一 ・八%に改正された。これにより、五十六人以上規模の事業主は、一人以上の障害者を雇 用しなければならない。しかし、中部有数の工業地帯を抱えるハローワーク四日市管内で も障害者の雇用率は現在、一・四四%。 四日市市では、一九九五年度から市独自で障害者雇用奨励金を支給している。これは、 障害者には月額三千円、重度障害者には同五千円を雇用してから一年間、事業主に支給す る。Yさんの激励に訪れた市議会公明の伊藤修一議員に、樋口社長は「支給期間を一年限 りではなく、延長してもらえないか」と要望していた。 伊藤議員は、知的障害者の雇用問題について九五年六月、九七年三月、今年三月の各定 例会で取り上げた。この中で、障害者雇用の市職員への採用を「身体障害者以外にも、知 的障害者の別枠採用を行うべきだ」と主張。また、全国でも先進的な試みとなる「市行政 での新卒障害児の職場実習受け入れ」も迫った。 さらに、伊藤議員は身体・知的障害者の職場確保に威力を発揮している「障害者雇用支 援センター(あっせん型)」の導入を強く訴えている。 伊藤議員は、知的障害者の雇用対策について「一部の事業主の善意やモラルに頼ってい る現状では問題の解決は進まない。知的障害者の雇用・就労を社会全体でサポートしてあ げるシステムづくりが急がれている」と指摘する。
公明新聞 掲載日:1995/07/05 6月定例会ダイジェスト/三重・四日市市/障害者雇用で企業に奨励金/【写真】 【三重・四日市市】先の統一地方選で初当選した公明の伊藤修一議員が初質問に立ち、 障害児教育および障害者福祉について市側の見解をただした。このうち障害児教育につい ては養護学校での在職経験を基に教育現場の問題点を鋭く指摘。特に学習・就学・進路指 導を総合的に支援していく体制の拡充を訴えた。また障害者福祉では雇用問題を取り上げ 、企業への積極的な働き掛けを強く要望。これに対し市側は本年度からスタートさせた企 業への雇用奨励金支給事業の内容を明らかにし、障害者の雇用より一年間、事業主に月額 三千円(重度の場合、五千円)を支給していく方針を示した。