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挙手 小学2 :高蔵小学校です。授業中に「はいはい」と手を挙げているうちに「手を挙げて当てられて『わかりません』と答えたらみんなが笑うだろうな」と思い、実行したところ、担任の山田N子先生は泣いて謝る僕を廊下へ引っ張り出して正座させました。軽いジョークだったのに。この頃からいたずら好きだったんです。写真は、まさに「おぼっちゃま君」。ズボンの膝に注目しないで下さい。 給食 小学2 :給食で大嫌いな大根の煮物が出ました。親から人様のものを盗ることだけはいけないという教えを受けていた私は、人にあげるならいいと思い、隣の子が横を向いたすきに、隣の子の食器の中に断りなく大根を入れてあげました。それに気づいたその子は、担任の山田先生に言いつけたのです。『わかりません』事件のあとだっただけに担任の印象は極めて悪く、再び引きずり廻されて廊下へ。▲ |
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0点 高校2 :私達6人のグループ(ユーディーハイム社長山城拓之ほか)では、よく賭をしました。その中のとっておきの一つを紹介します。私の提案で「倫理社会のテストで0点取りやっこをしよう。ただし全部書き込むこと。勝った人には全員からお好み焼きを一枚ずつおごってもらえる」。ばかな他の5人は勉強をせずにテストに臨みました。倫社のテストにはΟ×問題が付き物なのに。勉強しなければΟ×問題は間違えようとしても合ってしまうのです。私はテスト前日の勉強を倫社一本に絞りました。お好み焼き5枚もたただで食べられるなら何でもするぞ、の気構えでした。結果は山城らは10〜20点も取ってしまい、私だけが努力の甲斐あって見事に0点の栄誉を勝ち得たのです。でも間違えるのには苦労をしました。例えば福沢諭吉のところは福沢輪吉と記入したりしたんですよ。普段はおとなしい倫社の戸田先生が、答案を返すときに私をじっとにらんだ目つきが忘れられません。明らかに「なめとる」としか考えられない答案なんですから。 クレペリン 高校3 :私は数を足す作業を繰り返して性格診断をするクレペリンテストが得意で、真剣に頑張ると最初の3行くらいは最後まで行っちゃうくらいでした。珠算が初段で速記が3級と、速くやることが得意だったからでしょう。高3のある日、学校でクレペリン検査が行われました。ところが検査の担当の先生のことが嫌いだった私は、こんな先生には検査されたくないという気持ちから、各行が同じ位置に揃えて終わるようにしたんです。あとで先生はみんなの前で言いました。「こういうことをするのは心がひずんでいるからだ」。僕は言いたかった。「検査する先生の心がひずんでいるから、そういうことをするのだ」と。結局、双方ともひずんでいたのかも。▲ |
| カンニング 大学1 :マージャン狂いの大学生活を送った私にとって、進級という難事業を果たすには、もはやカンニングしかありませんでした。ドイツ語の試験で、4人で4分の1ずつ分業して試験に臨んだことがあります。我々はふだんの生活とは正反対に早めに出校して、答案をお互いに見せやすい一番後ろの席を陣取りました。勝利は目前のはずでした。ところがところがです。平岡先生は我々4人の後ろに突っ立ったまま、微動だにしないんです。それも100分もの長い間。先生の視線が何処に注がれているかがわからないので、いくらベテランといえど、どうにもカンニングができません。結局4人とも単位不認定という最悪の結果になってしまいました。4人ともマージャン狂いのバカばかりなので、応用が全く利かなかったんです。そんなことなら広く浅く勉強しておけばよかった。あとで先輩に聞くと。あの先生はいつもあそこの位置に立つのが癖なんだそうな。あーあ、不運。▲ |
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ウイスキー 23歳 :北海道開発コンサルタントを天下りして、今はどこかの会社の社長をしている佐崎雅史は、道草が得意な奴です。私が大学を卒業後も、彼はなおも勤勉に大学生活を続けました。そして二階建てになった我が家に居着き出すと、何十日も自分の家のごとく「ただいま」といって帰ってくるのです。ある時、兄がホワイトホースの空き瓶に安物のサントリーレッドを入れていました。兄貴「ホワイトホース飲ましたるわ」。何も知らない佐崎「えっ、いいの?」。佐崎もさすがに飲み慣れています。最初はおかしな顔をしました。兄貴が追い打ちをかけます「うまいだろう」。佐崎「そういえばやっぱりうまいわ」「うん、うまい。やっぱり違うわ」。その晩、佐崎が瓶を空にしたことは言うまでもありません。人間、美味しいと思い込めば美味しく感じるんですね。私たち兄弟は、佐崎に一時のいい夢を与えたのですから、良いことをしたんですよね。 歯医者 23歳 :高校時代の友人水谷雄造が東京で歯医者のインターンをしている時、愛知県清須市西枇杷島町の自宅に時々帰ってきました。彼は歯の治療の練習台にするため、落書き犯の伊藤善和や私を、彼の家によく呼びました。新米の奴の腕には不安を覚えるものの、ただで治してもらえるんですから我々は大喜びです。金歯にはそれぞれイニシャルを彫り込んでもらいました。もうどこでのたれ死んでも身元は確認できるので安心です。もちろん、雄造にはお金はびた一文払いません。そして私が治療を受けて口を大きく開けているときに、伊藤善和が上からのぞき込んで、口を何やらもぐもぐやっているんです。「まさか、こいつ」不安は的中しました。やがて彼の口から大粒のしずくが・・。その時の恐怖ときたら、思い出すだけでもぞっとします。あいつのつばは世にも汚そうなんです。 カクテル 24歳 :私の顔に落書きした犯人、伊藤善和が結婚しました。奴には不釣り合いな美人です。まもなく何人かが彼の家に招待され、奥さんの美味しい手料理をご馳走になりました。ビールもたらふく頂きました。善和がカクテルも作ってくれました。最後のカクテルをグラスに残したまま「そろそろ帰ろうか」と私が言うと、善和が真顔で「お前、それ飲んじゃえよ」。なるほど残しては悪いなと思った私は、ぐいっと一気飲みしました。うえっ、塩っ辛い。何と、奴は塩入りカクテルを私に飲ましたのです。それもたくさんです。それがどれほどまずいものか、皆さん、一度試してみて下さいよ。もし私が善和の立場だったら、きっと笑ってばれちゃうだろうなと思うんですが、奴はポーカーフェースが実に上手いんです。悪い奴です。▲ |