めいちゃん
小菜廳![]() |
快楽伝言板の書き込みを通して、オーが思い込みの激しいヤツである事にお気付きの方
も多いことと思います。そして、その性格が災いしてか、“住むとこ”“行くとこ”つまり“どこでも”とんでもない出来事に遭ってしまうのでした。
オーさん“危機連発”〈成都編〉壱それは、中国は四川省の省都・成都での出来事でした。
オーは様々な事情から、香港から成都へハンドキャリーである荷物を運ぶ事となってしまったのでした。
『オッオチャン〜、仕上がりサンプル持ってきてよ〜』<業界風な口調で>
とお客に頼まれたオーは『納期日前なのに〜』とかブツブツ言いながらも工場へ連絡し、香港へ仕上がりサンプルを取り寄せたのでした。
ここでチョットした手違いが。
納期前に全数仕上げてしまった工場側は、『おれ達、仕事は速いし、確実だぜ!』とでもアピールしたかったのかどうか判りませんが、仕上がりサンプルだけでなく全数を香港に送ってきてしまったのでした。これが後でどれほど凄いことになるか、オーはこの時は気付かなかったのでした。
取り急ぎの仕上がりサンプルをトランクに詰め込み、難なく成都に持込めたオーは、納期までまだ時間はたっぷりあるし、役人その他に顔の効く友達もいる事をいい事に、
『配送料もケッコウ掛かるし、出張予定もある事だからハンドキャリーしちゃおう!』
『あと2回。チョロイじゃん!』
とか思ったのでした。最初の時と同じように荷物をトランクに詰め込み、何食わぬ顔で成都空港を出ようとした、正にその時
『はーい。そこの人こちらに来て下さい』
と日本語で呼ぶ声。
自分のことと思わぬ。思いたくなかった!素知らぬフリをしたオーは、スタスタと歩き続けたのでした。
そっ、そんなオーの手首をムギュと掴んだのは、もちろんめいちゃんではありません。『こちらへお願いします』と言葉つきは優しいけど、目つきは厳しい?というよりも“氷のように冷たい”税関担当者の手でした。
背中といわず、手の平、足の裏。体中から一気に冷たい汗が噴き出て、チョット足取りも怪しくなってしまったオー。
出口を目の前に、引きずられる様にパーティションで区切られた一角へ連れ込まれてしまったオー。
オーの運命や如何に!
続きは、インターミッションの後で.....
さぁ!!!オーさんは労働改造所送りになるのか???それとも強制送還か???
手に汗握って、次回を待とう!
何時もチャラチャラ。思い込みの激しいオー。
様々な事情で、ある荷物を香港から西都へハンドキャリー。
そんなオーの行く手には大きな落とし穴が待ち構えていたのでした。15秒前!...10秒前!....5秒前!....4、3、2、
キュ〜!
チョットふらふらしていたせいか、手首を掴まれ本当に引きづられる様にパーティションで区切られた一角に連れ込まれてしまったオー。
『はーい。荷物をそこの台へ置いて下さい』
『パスポートを見せて下さい』言われるままに従うオー。『オーさん、この荷物は何ですか?』
『子供たちや商品を買ってくれた人へのプレゼントです』と答えるオー。
『いや〜、オーさん使い道ではなくて荷物のことですよ!』と税関担当者。
『XXXXです』とオー
『数量は?』と税関担当者。
『XXX個です』そんな、遣り取りを繰り返し、何枚もの書類へサインし、いよいよ、お金を払えば解放されると思っていたのですが.......
甘かったオー!
パスポートは取り上げられ、翌日に空港近くの税関事務所へ出頭するよう言い渡されたのでした。
やむなく予約してあったホテルに行き。部屋に入ると
『XX、荷物を空港の税関に取られちゃったたんだけど。どうしたらいい』
『明日、税関事務所へ出頭するように言われたんだけど。どうしたらいい』
『 〜 .......どうしたらいい』
『 〜 .......どうしたらいい』
『 〜 .......どうしたらいい』
役人に顔のキク友達に喉を振り絞るように相談するのでした。その返事は、
『一度、荷物を取られちゃったら、取り返すのは難しいよ!』
『 〜 .......無理だよ!』
『 〜 .......無理だよ!』
『 〜 .......無理だよ!』最後には『この件には関われない。諦めて欲しい!』と言われてしまったのでした。
『どうしよう』『どうしよう』『どうしよう』......
頭の中は『どうしよう』という言葉が渦を巻いていたのでした。
それでも、夕飯を食べにいき、あっという間に紹興酒を一本空けてしまったオー。『早くしろ!!いつまで寝てるんだ!!!』
え??目を覚ますとそこは暗い牢屋のようなところです。
『さぁ!これを首からさげろ!!!!』
中国の公安のようなかっこうをした男がいばりながらオーの首にむりやり札をかけました。
『やめてください!!!』
『うるさい!経済犯のくせに、口答えするか!!!』
そういうと男が三角帽を持ちだし、オーの頭にかぶせました。え??これはどういうこと???まさか.....まさか.....
オーが首から下げた札には大きくオーの名前が書いてあります。もしかして.....オーは平成の大地の子になってしまうの???そんなのいやぁ〜〜〜〜〜!
いやぁ〜〜〜〜〜〜!!!!!!
がばっ!目を覚ますとホテルの部屋。
そう。オーは夢をみていたのでした。。。うぅ〜!!!イヤな夢を見た。でも何も思い浮かばないままシャワーを浴び、スーツを着込み、税関の事務所に向かったのでした。
受付で昨日渡された書類を示し、事務室に通されたオー。昨日と同じ質問の繰り返しの末に『一緒についてきて下さい』と言われるままに事務室から建物の外へ。何処へ連れて行くとも言わず前を歩く係官の後に従い、通りを渡り、角を曲がると看板が.....
そこには“成都空港 公安警察分隊”の文字が.......
『エッ!まさか公安に連れて行くんじゃないよな』
でも、中国では反逆・殺人・麻薬・強姦に続く重罪は“経済犯”だったことを思い出したオー。どんどん看板は大きくなり、建物に近づくにつれて
『このまま公安に引渡されるんだろうか?』
『引渡されたらどうなるんだろう?』
『外国人でも懲役刑なんてあるんだろうか?』
なんて考えているうちに、建物は目の前に迫り、逃げたくてもパスポートは取り上げられているし、名前も国籍もオーに関する全てを彼らは掴んでいるんで逃げられない.......ノックの後、ドアを開けた手で押されるように部屋に入れられたオー!そこには、50代の制服に身を包んだ高官3人が待っていました。
もうこれでだめ!
なんてこったい!
でも、そこで待っていたのは、ただ荷物を権利放棄するかシップバック(香港に持ち帰る)かの選択でした。
拍子抜けしたオーは、もちろんシップバックを選び、いそいそと香港へ帰ったのでした。それでも相変わらずその後も無事に中国・成都への出張を繰り返すオーでした。
完
七害追放運動期間中じゃなくてよかったね!オーさん(((^^;;