いかりめいめいちゃん 小菜廳いかりめい
めいちゃん危機一髪!シリーズ

〔とんでも下宿体験〕

に〜はお!!むか〜し、むかしのものがたり?
めいちゃんは静岡で下宿に1年だけお世話になりました。
今思ってもとんでもなかったその下宿・・・。下宿選びは、慎重に!

さぁ!!めいちゃん危機一髪!下宿編だよぉ〜!!!

まるライン

《とんでも下宿体験・壱》

それはほんのちょっと前?(大うそ)の出来事。
めいちゃんも無事大学受験に成功し?、静岡の某大学に入学することになりました。

大学の寮に住むのを希望していためいちゃんは、入寮希望者面接を受けて、結局入れなかったので、下宿の斡旋を受に行くのが、最後の方になってしまいました。
残り物には福はなし・・・。それが全ての始まり・・・
まぁ、寮に入っても、門限は厳しいし、4人一部屋なんて場合もあるしで、入らなくてよかったんですけど・・・結果としては、下宿も寮もどっちもどっち!

その大学に通ってる学生はほとんどが地元の人ではなく、みんな下宿したり、アパートに住んだりしてました。その為、学生課で下宿を斡旋し、入学予定者はそこで下宿を決めるといったふうでした。
大学の資料を、過信してしまったのが、今思うと間違いのもと!
とか言うよりもめいちゃんが学生課に行った時には、女子学生用の下宿は2つしか残ってなかったのです。
ひとつは遠いうえに、下宿する学生は1人。しかも家族構成は夫婦に年ごろの男の子。これじゃ、考える必要もありません。だから、パス!
残りのひとつは、市街地にも近く、朝夕2食付き、女子学生4人受け入れると言うことでしたので、こしらに決めるしかほかに方法もなかったので、そうしました。

大きな神社のそばにその下宿はありました。
2階建の2階に5部屋、ベランダ、トイレ。4部屋は学生が住み、1部屋はおばあさんが住んでました。
そのおばあさんは、昔その家がまだ家政婦紹介所をしていて、家政婦さんを住まわせていたときに住んでいた元家政婦さんだそうです。
となりの家とぴったりくっついてて、日当たりも悪く掃除もあまりしてないようで、家全体がかび臭いような感じでした。

でも、めいちゃんの大学生生活はこうして始まったのです。

その山下さん(下宿先ですね)の家には、山下夫婦に3人の息子がいました。息子は中学生と小学生で、3人ともおとなしく、話しをすることもありませんでした。山下夫婦は、化粧の濃い奥さんが肉屋で働き、おやじは何をしてるのか???でした。会社に行くといって出勤する日もあれば家にぷらぷらいるときもあり、????なおやじでした。そして、パンチパーマ鋭い目つき、そしてそして・・・腹巻き・・・

一緒に下宿することになった3人は、短大部のあおちゃん(浜松出身)、まっちゃん(横浜出身)、ゆかりちゃん(鹿児島出身)でした。横浜出身のまっちゃんは、なかなかしっかりした人で、各部屋にテレビをつられるようにする事、ドアに鍵をつける事などいろいろ大家さんに交渉していました。今まで男子学生相手でやってた下宿だったので、勝手が違うと、ぶぅーぶぅー言いながらも、鍵もテレビもつけられるようにな
りました。

「おばさんとこは、前にゃぁ〜ずぅっと男の子を下宿させてただけぇが、女の子もいぃなぁ思って、今年から女の子にしたんだよぉ。女の子の方が、おばさん忙しいときに料理作ってもらったりしてもらえるし。」おばさんの言葉を聞いて、まっちゃんがぶりぶり怒り始めました。
なんで?こっちはお金払って下宿してるのに、なんで料理しなきゃならないの?
早くも不穏な空気が流れ始めました。

そして、初めての朝がやってきて、朝ご飯になったのですが・・・



《とんでも下宿体験・弐》

「おはようございまーす!」
爽やかな?朝がやってきました。4人の新米?女子大学生は2階から1階へ朝食を食べに降りてきました。
「はい。さぁさぁ、食べてねー。」なんと!おばさんが持ってきたのは、4杯のギトギトインスタントラーメンでした。え?え?え?朝からこれ食べるのぉぉぉぉ????
4人は脂身たっぷりのギトギトチャーシューもどきがのったあぶらの中に麺があるようなラーメンを見ながら、心の中でため息をつきました。当然朝からこんなラーメンを平らげられるわけもなく、4人は3/1ぐらいをやっと食べるとそそくさとまた2階へ上がっていきました。

どうしよう。。。。これから毎朝ラーメンなの?

山下家風下宿の朝ごはんとは、ギトギトラーメンだったのかぁ。。。。。
おいしきゃまだ許せます。でも、はっきり言ってめちゃまずかったぁ。(;_;)

そして、大学から帰ってきて、夕ごはん。。。。心して4人は1階に降りました。そこにはご飯と焼きそばが並んでいました。
「ご飯と焼きそば???主食がふたつ?」
それぞれ席につきいただきまーす・・・(--)と焼きそばを見ると、そこにはイナゴの佃煮1人につき3個のっているではありませんか!焼きそばの上にイナゴの佃煮。。。。女子大生にイナゴの佃煮。。。。
(;_;)
4人ともイナゴの佃煮なんて、それまで食べたことはおろか見たこともありません!(好きな人ごめんなさい)ご飯と焼きそばなんて食べ盛りのヤロウさんたちなら喜ぶかもしれないけれど、二十歳前の乙女にとってはかなりつらい夕ごはんの組み合わせです。それにプラス!イナゴの佃煮!!!

すっかり食欲をなくした4人は適当にちょこっと食べると、そそくさと2階へ戻って行ったのでした。
「女の子は、少食だねぇ〜」おばさん、わかってないよぉ。(;_;)

それからは、みんなして夜になるとテレビを見ながらお菓子やカップ麺を食べるようになっていきました。



《とんでも下宿体験・参》

そんなこんなでぶーぶー文句いいながらも表面上は平穏に過ぎていく下宿生活。。。のはずだったのですが、問題は食事だけではなかったのです!!!!

山下さんの家はお風呂が一つでした。もちろん山下家の人々と、下宿生全員が同じお風呂をつかいます。最初お風呂は2日に1回という事でしたが、きれい好きな女の子4人!ましてやこれから暖かくなっていくのに、2日に1回はこまる!と談判しました。山下夫婦は、ぶつぶつ文句いいながらも毎日お風呂を了承してくれま
した。
「前は、2日に1回だったのよぉ〜!ぶつぶつ・・・
おばさん!むさっくるしい男子学生と一緒にしないでよ。(--;;)

そしてお風呂の問題も片付いた!と思っためいちゃん達はあまかったのです。
山下さんちのお風呂には、シャワーがありませんでした。当然湯船からお湯をくんで使うとになリます。始めの方で入った人はいいのですが。。。後になってしまうとお湯がありません。。。。
湯船につかろうにも膝を抱えて縮こまってもお湯は肩まできませんでした。(;_;)

じゃぁ、お湯を足せばいい?
それが出来ればします!なんとお湯が出てくる蛇口がないのです!水しか出てこないのです!
そしてそして!!!お湯を沸かすところは、壁の向こう(=台所)にあって、いちいちおばさんにお願いしないと沸かしてもらえないのです!

最初のうちは、おばさんも沸かしてくれました。そのうち声をかけても聞こえぬふり。全く聞いてはくれなく
なったのです。。。。毎日お風呂の要求には、湯を沸かさない!で対抗です。

4人は困りました。このままでは風邪をひいてしまいます。それに髪の毛も後から入る人の事を考えると、満足に洗えません。。。。。
それにだいたい湯船のお湯を使うことじたいに抵抗がありませた。いつのお湯だかわかったもんじゃない。。。
お風呂場もちゃんと掃除してるのか怪しいものです。お風呂マットなんてぬるぬるです。

結局4人は、髪の毛はお風呂場で洗わないことにしました。
4人はそれぞれが持っている湯沸かしポットを総動員して、ガンガン湯を沸かし、をれを水で薄めてちょうどよいぬるさにし、ベランダの流しで、お互い手伝いながら洗うことにしたのです。そうすればお湯だって清潔だし、おばさんに気を使うこともない。
春夏はよかったです。でも、やっぱり秋になるぐらいから徐々に辛くなってきました。だって吹きっさらしなんですから。。。。(;_;)

こうやって4人の女子大生は、徐々に強くなっていったのでした!




《とんでも下宿体験・肆》

山下家の夫婦の仕打ちに耐えながら、どんどん強くなっていっためいちゃん達女子大生4人は、なんとかかんとか秋の大学祭までもちこたえました。

大学祭になると、それぞれの活動で夜まで準備で遅くなり、夕御飯もサークル仲間でほか弁と言うことが多くなります。普通ほか弁が続けばうんざりするもの。でもめいちゃん達4人はそれぞれに「ほか弁は、なんて美味しいんだ!まるで天国だ!毎日ほか弁でもいい!」っと思ったのでした。そして夜下宿に帰っては、今日はノリ弁だった、明日はハンバーグ弁当にしたい!等と楽しくお喋りしたものです。
そしてたどり着いた結末が、「これからもほか弁でいいや!ここの食事は断ろう」というものでした。

しかし!それを黙って許す山下夫婦ではありません!

「そりゃぁ〜、ちぃ〜っと困るよぉ。おばさんちもね、部屋代だけじゃ、困っちゃうだよ。」

うぅーーーーーーん、どうしたものか!?

結局今まで通りにみんなぶつぶつ言いながらも、一応山下家のまずくてギトギトな食事を続ける事になったのです。

楽しみは週に1度!食事のない日曜日!この日は、みんなでなにか美味しいものを食べに行こう!と決めては、あんまり大したもののない街に美味しいもの目指してくりだしたものでした。

そうやってるうちになんとか冬休みが近づいて来ました。

めいちゃんはいつものように脱水機のブレーキ?が壊れて、ほっておくと何十分でもくるくると回ってる二層式洗濯機の脱水機に洗剤の箱をつっこんでズズズズズーーーっ!っと無理やり止めながら、ふっと考えました。

「来年どうしよう。。。。。」

来年から東京のキャンパスに移るゆかりちゃんは、来年は当然ここにいないし、短大部の二人はあと一年。。。ここに住み続けるのかな?めいちゃんは、あと3年。。。。
とてもじゃないけど、ここにあと3年も住めません。
でも、出てくとなると、次にどうするかを決めなければなりません。

「やっぱり大学が斡旋したんだから、一応文句を言ったほうがいいんじゃない?」
その夜、まっちゃんがそんなことを言いだしました。当時はまだまだ正義感あふれる?(世間知らずな?)4人は次の日学生課に行って、とんでもない下宿を斡旋したもんだ!来年は出ていくからなっ!と文句言うことにしました。

そして次の日。4人は大学の学生課に行って、今まであったいろんな事をまぁー正義感あふれて報告?したのです。学生課の担当者は面倒くさそうに聞くだけきいて、じゃ、どうするということもなく「はい。わかました。」でおしまい。

まぁ、こんなもんかな?とは思ったものの、4人は胸のうっぷんをはらしたからか、ちょっとはすっきりしたのです。
ところが、この一件がとんでもない事件になって4人の身にふりかかってきたのでした。。。。。





《とんでも下宿体験・伍》

学生課に文句をいった日の夜、夕食で4人は1階の居間に降りていくと、愛想笑いもないおばさんと、いつもよりもっと怖い顔したおじさんがいたのでした。

「あんたっちぃー今日大学に文句いいにいったんだって?」

おばさんが嫌みたっぷりにそういいました。

え?つつぬけなの???

そうです。学生課の人は、注意するどころかただ山下夫婦に告げ口したのでした。これじゃなんの為に言いに行ったんだか。。。。4人は心の中でやばい!と思いました。

「そう言うことされると、おばさんちぃー困るんだよぉ(=おばさん達は、困るのよねぇ)

おばさんのチクチク攻撃と、おじさんのかたぎの者とは思えない険しい眼差しに、4人はただただ早く夕食を済ませて部屋に戻どりたくてしかたありませんでした。
4人はいつもよりもっと早く夕食を済ませるとトットットと2階の部屋に上がっていきました。

わぁ〜!険悪だぁーーー。。。。。。。

そして次の日、またまた夕食の時間がやってきて、4人は無言でいつものまずい夕食を食べていました。

おい!松○さん。あんたが色々たきつけたんだろう!おじさん達はしってるんだぞ。あんた、時々外泊したりしてるだろ!両親に報告するぞ!」

居間の隅でテレビを見ていたおじさんが、大きな声でまっちゃんに向かっていいました。まっちゃんは、無視をきめこんでいます。もともと各部屋に鍵をつけてほしい等の交渉事を先頭に立ってやってきたまっちゃんは、山下夫婦にこころよく思われていませんでした。それで、今回もまっちゃんがほかの3人をたきつけて、学生課に行ったのだと思ったのでしょう。

雰囲気はますます悪くなっていきました。一触即発です!

まっちゃん以外の3人は、ただただ早く食事を終えて上にあがりたい!とびくびくしながら座ってました。

おい!新聞とってくれ」

おじさんがまっちゃんの隣りに置いてあった新聞を指さしました。

まっちゃんは無視です。

しぃーーーーーーーーーん。。。。。。

おい!新聞とっていてるんだぞ!聞えないだか???(=聞こえないのか?)

おじさんが怒鳴って立ち上がりました。

まっちゃんはこんなおやじの相手なんてやってられない!といったふうに、すくっと立ち上がると小走りで2階に向かいました。3人もなぜかまっちゃんに続いて立ち上がりました。

「まてぇー!このやろぉーー!」

おじさんがすごい形相で追いかけてきます!

え?なんで???なんで追いかけてくるの???でも、こりゃまずいよぉー!




《とんでも下宿体験・陸》

4人はぎゃーーー!っと叫びながら、まるで怪物か変質者に追いかけられるかのように、どどどどどーーっとまっちゃんの部屋に書込みました。そして、ドアを閉め、鍵をかけました。

どんどんどんどーーん!!!

おやじがドアを蹴ったり殴ったりしています。

「このやろぉー!開けろー!!!聞こえないのか?開けろって言ってんだ!」

とにかくものすごい勢いです。
ドアが蹴破られないように、4人は必死にドアを押さえました。

でも、なんで私達までまきぞいくっちゃってんだろう?

そんなふうに思いながらも、あまりにも恐ろしくて、それにまっちゃん一人じゃとても対抗出来ませんから、とにかく4人力合わせて立ち向かうしかありません!

おやじの攻撃は20分も続いたでしょうか?いや、もっと続いたような気がします。おやじはまるでヤクザのように怒鳴ってはドアを蹴ったり殴ったりしました。

しかし暫くすると、パタッと静かになりました。

「もうあきらめて下に降りたのかな???」

そういいながらあおちゃんがドアに耳をあてました。
何の音もしません。

「下に降りたみたいだよ。でも、これからどうする?まっちゃん、もうここにいられないよ。いたら危ないよ。」

さっきのおやじの爆発ぶりをめのあたりにすれば、ほんとすぐにでも引っ越していきたいぐらいです。
4人はどうしたものかと、考え込みました。

そして出た結論は、とにかくまっちゃんはここを出る!残りの3人はそれぞれ親に相談して、残りの数カ月をどうするか決めるでした。まっちゃんは、簡単に数日分の服とかをまとめると、その日は彼の所に行くといいました。

そしてドアをこっそりあけようとしたら。。。。

そこにはおやじが立っていたのです!!!!!

ぎゃぁーーーーーーーーー!!!!!

4人は必死にドアを閉めようとしました。おやじもますます恐ろしい形相で「開けろぉー!このやろぉーーー!」っと怒鳴りながらドアから手を話しません!
でも、やっとなんとかドアをしめ、また鍵をかけました。

「馬鹿ヤロウ!開けろっていってんだよ!おい!」

ドンドンドン!!おやじはまたドアを蹴っては、怒鳴り始めました。

結局、その日は夜中近くまでそんなバトルが続いたのです。。。。
さすがのおやじも力つき下に降りていった後、まっちゃんはこっそりと彼の所に向かいました。

次の日3人はそれぞれの家に連絡しました。2年目から東京の校舎に移るゆかりちゃんは、たった数カ月の為にアパートを借りる事もできませんので、結局そのままそこで過ごす事となり、ゆかりちゃんは、冬休みが終わるとアパートを借りて出ていきました。めいちゃんは、ゆかりちゃん一人にするわけにもいかないので、春休みが始まるまでそこに住み、その後アパートを借りて移る事になりました。

ゆかりちゃんとめいちゃんのふたりだけの下宿生活が始まると、今まで気づかなかったことが色々見えてきました。おやじは、いつも腹巻きにパンチパーマ仕事らしい仕事もせずぷらぷらしてるなぁ〜と思っていたのですが、どうもほんとにやーさんだったようなのです。今までは夜中は4人で喋ったり楽しくやってたので、おやじが毎晩飲んだくれて怒鳴りながら夜中に帰ってくることなんて、気がつかなかったのです。
二人になってからは、本当に夜は心細く、おやじの怒鳴り声に震えながら布団にもぐりこんだものです。そうそう!ドアの鍵の確認は忘れずに!

どうもその土地はその手の方々が多いらしく、同級生の下宿では、おじさんが毎日家にいて、1本指の少ない手でキャベツの千切りをしながら下宿生の帰りを待ってたそうです。(^^;

また、あおちゃんの引っ越したアパートの前で、組長が銃殺される事件なんかも起こりました。。。。。

今も山下さんの家では、下宿をやってるんでしょうか?誰か知ってたら教えて下さい。(笑)

(完)

にんじんライン

どうでした?めいちゃんのハードな下宿生活!感想きかせてね!次回は、とうとうオーさん登場!



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