tabacoって・・・


この麻薬は、強力殺虫剤成分にも使われている程毒性が高く、常習性・依存性が極めて高く、これを服用した人の実に9割は中毒症状に陥り、長い年月をかけて確実に脳や神経細胞をむしばみ、身体能力を低下させ、寿命を奪っていきます。現在一番のガンの要因にもなっており、主要原産国の住民の8割はこれを常用するために平均寿命が20年短い・・・・・・。

もうお分かりかと思いますが、この麻薬とは「ニコチン」です。

でも、旨いんですよぇ・・・。食事をした後、コーヒーを飲みながら、海岸で海を眺めながら、緑深い山でマイナスイオンに包まれながら、パーキングで他のライダーや車を横目にやりながら、何も考えずに手持ちぶさたに、酒を飲みながら、etc・・・。どんなシーンでもお供役には欠かせない存在。仕事のイライラも抑え、集中力を上げ、リラックスさせてくれる。スタイル的にもバイク乗りには必需品ですよ。シガーボックスからそそくさと一本取り出し、お気に入りのライターでまんべんなくわたりゆくように火をつけて、ゆっくり吸い込み、脱力とともに吐き出すあの感覚。はたまたポケットの中でくしゃくしゃになった「次元タバコ」に穴が空いていないかを確認して火をつける。オイルライターの残り香がまなんとも。吐く煙でワッカを作ってみたり、口の中でちょっとの時間煙をためて遊んでみたり。やめられませんよねぇ!

私はそう感じながら18歳のときから約12年吸ってます。
(あ、ホントは二十歳からです。)で、いろんなタバコを吸い継いできました。オイルライターやガスライターのかっこいい火のつけ方を映画などで研究したり、かっこいいタバコケースを探したり。便利でお洒落な灰皿を見つけるのもまた楽しい。
がっ!そんな私が今やナント!ノンスモーカー。だから何だっていう話ですが。
禁煙しなさいなんて野暮なことは言いません。そんなの吸いたい(吸ってる)人に言っても無駄だと分かってます。なのでここでは私がタバコを辞めた経過ややめて思ったことを徒然と・・・。

辞めるまでは一日1箱ペースで吸っていました。飲みに行ったりした日にゃ2〜3時間くらいで1箱なんてのもざら。「いつかはやめなきゃなぁ」、現実味は全く帯びていませんでした。
で、なぜ辞めたかというと、実は「なんとなく」なんです。知り合いの女性が禁煙のマニュアル本みたいなものをたまたま持っていて、「貸してあげようか?」から始まりました。それまでは「いつかは辞めよう」と思ってたくらいで、体調を崩した訳でもなく、タバコが経済を圧迫していた訳でも、将来的な健康を配慮したからでもありません。でも「いつかはやめよう」と思っていたことと、海外出張や旅行先での禁煙ブームの影響などもり、試しにその本を読んでみることにしたんです。
内容は正直「んなぁこたぁ、言われなくても分かってるよ」的なことが大半を占めていました。しかし、そんな当たり前の認識のことができていない自分がいることを認めざるを得なくなり、自分が意思の弱い人間に思えてきて少し情けなくなってきたんです。精神論を除いては「百害あって一利なし」、なぜタバコを吸うのかを物理的、論理的に捉えていくと、自分がいかに無駄なことをしているのかを改めて実感してしまったのです・・・。ハイ、すっかりその禁煙本の策略にはまってしまいました・・・。タバコの害をその本によって改めて明確に知った以上、タバコを吸い続けるのは愚者のように思えてきました。で、その本を読んだ日くらいはタバコを吸わないでおこうと思いました。吸いたいのを我慢しながら一日が終わり、今度は「これってどれくらい我慢できるものなのかな?」というチャレンジに変わりました。早い話、そのチャレンジが今もまだ続いているというだけなんです。2003年の6月に辞めましたからこれを書いている時点で約10ヶ月が過ぎました。吸わなくても平気になりましたが、未だに吸いたいと思う時はあります。ここで吸ったら二度と禁煙できなくなるという思いもあり、これはまだニコチンの中毒症状が抜け切ってないからだと自分に言い聞かせています。やはり禁煙は楽ではないと思います。いつかは辞めようと思ってるくらいで辞めれる訳がありません。
タバコを辞めてからの変化も結構あります。まず体重が増えました。4キロくらい太りました。今まで太りたくても太れなかった私にとっては信じられないことです。健康になったことは明らかなのでしょうが、これは人によって良し悪しですね。もちろんそうなったのは食事が以前よりもおいしく感じるようになり、タバコを吸えない口さみしさも重なってたくさん食べるようになったからです。そして体調が良くなりました。朝起きた時のけだるさがなくなり、すっきり起きることができるようになりました。しかも快眠、快便!禁煙できたという自信も芽生えてきました。何のためにタバコを吸っていたのか、タバコに何を求めていたのか、客観的に冷静に考えれらるようになりました。
当然のことですが、タバコのポイ捨てがなくなりました。煙による髪の毛や洋服、口臭・体の臭いを気にすることもなくなりました。年間約9万5千円の節約もできるようになりました。周りの人や子供を気にしながらタバコに火をつけることもなくなりました。酒を飲んで悪酔いもしなくなりました。禁煙しなきゃな、と思うこともなくなりました。タバコで服や床を焼くこともなくなりました。煙で部屋や歯を黄色くすることも終わりました。出かける際に手に持つもの(バックに入れる物)が二つ減りました。タバコが切れてイライラすることもなくなりました。タバコを吸っていない時間を他のことに費やすことができるようになりました。でもよく考えてみてください。これらのことってタバコを辞めた人のメリットですか?タバコを吸わない人にとったらこんなことは当然なんですよね。タバコを吸うことによって私はこれらの権利を自ら放棄していたんです。当たり前の権利が戻ってきただけ。

ヘビースモーカーによく見られる行動なのですが、一つの行動を終えると次の段取りにかかる前に必ず一服が入ります。何はさておき、まずタバコで一服。たった数分間ですが、この行動の繰り返しってものすごい時間と効率ののロスになっているな、と気づくようになりました。
タバコを吸うことの見返りはリラックスできるという満足感。でもこれってあくまで精神論。リラックスできたと思っていても確実に体はむしばまれている。ニコチンは脳と神経を刺激して中毒症状を引き起こし、また科学的には心拍数が上がり、血管が収縮してリラックスなどできるはずがない。最初は「かっこいいから」と思ってタバコを吸ってみて、そのうちそれが「大人の趣向」「落ち着ける」「リラックスできる」「集中力があがる」という思い込みになり、結果的に精神的満足を生み、「タバコは旨い」という感情を生んでいることに気づいたんです。だって、本当に旨いものならもっと吸ってる人は多いはず。最初にタバコを口にした時の感想は「まずい!」ですし。精神論を盾にして害のあるタバコの現実から逃れようとしているだけの自分に気づいた時は自分がまるで子供のように思えて恥ずかしなってきました。
でも、たとえリラックスできることが「まやかし」だと頭では理解できたとしても、ニコチンは「常習性が強く」「依存性が極めて高い」中毒物質のために禁煙ってなかなかできないんですよね。タバコの害をよく理解しているお医者様でも禁煙できない人が多いんですから。「吸いたいのに我慢する方がストレスになって体に悪い」、禁煙できない人は皆同じように言い訳をそこに結び付けます。はたまた「健康に気を遣って長生きなんてしてもしょうがないよ」と。確かにストレスは生活習慣病やガンなどの要因とされていますが、ストレスよりもニコチンの方が数倍様々な重大な病気の原因になっており、タバコを吸えないストレスが発生したとしてもニコチンを摂取していない分、はるかに健康的であるといえます。そしてタバコを辞めて長生きしようとしてる訳じゃないんです。ではタバコを吸う人は命を縮めるためにタバコを吸っているのですか?
もちろん害ばかりではないということも聞きます。ボケ防止になったりとか、社会的コミュニケーションの助けになったりとか、作業の効率化、集中力アップなど、メリットとなりうる部分もあるようです。がっ、タバコがなきゃそれらができないのも寂しいと思いませんか?一度きりの人生において、マイナスなことはしたくないだけなんです。禁煙できないのは自分に甘いだけの気がして。
やめる気がない人にはこんなこと訴えません。人それぞれ考え方や生き方は違うのでそれはそれでいいかと思います。これは辞めたいけど辞めれない人に読んで欲しいんです。とりあえず何日くらい禁煙できるかやってみては?そして頑張って禁煙しましょう♪
あ、デメリットして、私の場合タバコをやめてから、お酒の量は若干増えたような気がします。飲みに行くときも、家でもお酒の量は増えたかな・・・。


間違って禁煙しようとは思っていない方が読んでしまっても、「禁煙しなきゃな」とか思わないでください。 何でもそうだと思いますが、読んだから辞めれるのではありません。辞めようと思うから読むのであって、吸いたい方がムリに禁煙しようとすると精神的ストレスから本当に体調を崩すことも考えられますので、私個人的には自分が禁煙しようと思うまで吸っていてかまわないと思います。


B a c k . . .