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アート・ペッパー
モダン・アート 2002年11月12日
孤独なジャズマンという印象のあるアート・ペッパーの代表作。ペッパーの絶頂期だった1956年に録音されたアルバムで、レーベルはいまや幻といわれるイントロ盤である。音質は格別に良く、ペッパーの感情の入れ方が手に取るように分かる素晴らしい名盤だ。私にとってこのアルバムは、モダン・ジャズ入門を導いてくれた特別な思いのあるCDでもある。枯淡の境地に入ったかのようなプレイもあれば、熱くプレイする曲もあり、30を過ぎたペッパーの脂に乗ったアイデンティティ確かなプレイを堪能することができる。
<ブルース・イン>
当時麻薬に溺れていたペッパーの物憂げな感情を吐露するような、乾いた感じの演奏である。リズム・セクションはベン・タッカーのベースだけで、自らの閃きをそのままアドリブとして自由に吹きまくっている。
<魅せられて>
ミュージカル『パル・ジョーイ』の挿入曲。美しいメロディに忠実なプレイで、寂しげな吹奏の中にも暖かさが感じられる好演だ。ピアノのラス・フリーマンのソロはとにかく絶品。
<クール・バニー>
一転してペッパーの闊達なプレイが耳に心地よく響く。ようやく若々しいペッパーの、ペッパー(胡椒)の入ったプレイを味わえてよかった…
<ダイアンのジレンマ>
ダイアンとはペッパーの当時の奥さんの名で、麻薬に溺れるペッパーを皮肉ってのタイトルらしいが、なんだこのやけに明るい、リズミカルな演奏は!全く懲りとらんなこいつ…
<恋とは何でしょう>
コール・ポーターの名曲。テンポは速めだが、繊細で抑制の効いたアドリブは、ペッパーならではの魅力に満ち溢れている。とにかくどの演奏も甲乙つけがたい、充実した内容の名作である。
本アルバムのマイベスト<魅せられて><君微笑めば>
アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション 2002年11月6日
一時期、ペッパーの『モダン・アート』を繰り返し聴いて、これこそジャズだと思っていた時期があった。ペッパーの演奏は、スマートで、都会的センスを感じるものである。ただ本アルバムに関しては、私はその知名度ほど、いいとは思えない。どの演奏もどこか単調な感じがしてしまい、『モダン・アート』ほど入れ込んで聴けないのである。演奏自体は充分素晴らしいが、もう少しスリリングで気分を昂揚させるようなものがほしいと思ってしまう。
<ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ>
静かに読書しながら聴くという雰囲気に合った、お洒落な名演である。
<ストレート・ライフ>の急テンポな演奏ではペッパー、ガーランド、チェンバース、ジョーンズの4人が一糸乱れることなく駆け抜ける様が心地よい。
<ジャズ・ミー・ブルース>
本作のマイベスト。見事なストップ・タイムで、ここはフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムのリードに感心する。
本アルバムのマイベスト<ジャズ・ミー・ブルース>

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