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ギル・エバンス
ギル・エバンスの個性と発展 2003年1月22日
やめときゃいいのに手を出してしまった、ギル・エバンス。というのもジャケットの石の柱の上に穴のあいた石が微妙なバランスでたっているオブジェを見てなんとなく気になって買ってしまったのだ。
案の定ギルの世界は簡単に理解できる代物でなく、すぐお蔵入りにしてしまった。今回久しぶりに聴いてみたが、以前の印象とはそれほど変わらないものの、とげとげしく感じた音楽がなんか丸く暖かいものだったのだなと少し見直した。
<タイム・オブ・バラクーダ>のゆっくりと伸びやかに入ってくるショーターのソロが溶け込むようで心地よい。
ギルは様々な音色を持つ楽器を最大限にアピールするよう構成し、そこに小宇宙を現して見せる。ノリよく体がスイングする肉体的ミュージックではなく、聴く者の精神に訴えかけるスピリット・ミュージック。といっても決してノリが悪いわけではない。<ラス・ヴェガス・タンゴ><コンコルド>など、ワクワクするようなオーケストラに躍動感を持たせた演奏もある。緻密に計算された音の積み重ねのマジック、ギルの体隅々から発する神経作用がオーケストラ全体に行き届いているかのようである。

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