クリフォード・ブラウン

スタディ・イン・ブラウン 2002年11月17日
クリフォード・ブラウンで一枚といわれれば間違いなくこのアルバムを推薦する。1954年にブラウン=ローチ・クインテットを結成し、約2年で6枚のアルバムを残したが、その中でも特に光る一枚である。演奏レベルは半端じゃなく高く、一瞬の気の緩みも感じられない超濃密プレイ。いかにこのクインテットの結束力が高かったのか分かる素晴らしい内容だ。
<チェロキー>の昂揚感は只者でない。イントロからテーマに入っていくその瞬間、ゾクっとくる。ついで、ハロルド・ランドのソロは、テーマの勢いそのままにカッコいいプレイを披露。ブラウンのソロは力強く、恐ろしく速い。よくそんなに指が動くなぁと感心してしまう。フロント2管は互角といった感じだ。バド・パウエルの弟、リッチ−・パウエルも負けじと兄とやや似た凄いピアノ・タッチを見せる。マックス・ローチのドラムはすべてにおいて完璧だ。こんなに速く、かつ安定したドライビングができるドラマーはほかに見当たらない。ブラウン作曲の
<スインギン>は、その名のとおりスインギーでパワー全開。とにかくその迫力に圧倒される。
<ジョージズ・ジレンマ>は、エキゾチックで渋いテーマが魅力。
<サンデュ>は、爽やかでちょっと古いダンスミュージックといった感じの曲。気持ちよく流れていくブラウンのソロがいい。
<イフ・アイ・ラブ・アゲイン><A列車でいこう>は、スタンダード曲。クインテット全員の持ち味がしっかり出ているが、ローチのドラムがやけにすごい。軽妙で、楽しげなプレイはメロディアスであり、多くのドラマーに影響を与えたであろう。

本アルバムのマイベスト<チェロキー>


クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス 2002年6月2日
クリフォード・ブラウンがストリングスをバックに名曲の数々を歌い上げる傑作アルバム。ストリングスの演奏はやや古臭いといわれるかもしれないが、私は結構こういうアレンジは好きだ。ここでのブラウンは哀愁に満ちた演奏を聴かせる。
<イエスタデイズ>
先のスタン・ゲッツとはまた違う、よりテーマに沿った悲しくも美しい吹奏である。
<メモリアス・オブ・ユー>
このアルバムのなかで私が一番好きな曲。しっとりとやや感傷的な表現で、心にぐっと来るものがある。全12曲全てバラードで、ブラウンの歌ごごろの確かさを味わえる1枚だ。