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酔いどれ天使(1948・日) 2002年9月15日
このタイトルを見て、これが黒沢明監督の作品と知らなかったら見たいと思う人は少ないんじゃないかな。私も黒澤監督の有名な作品だからとりあえず見ておくかってな感じで半ば寝ながら見たのだが、冒頭の志村喬と三船敏郎のやりとりを見てすぐに座りなおした。左手に銃弾を受けたやくざ者(三船敏郎)が、医者(志村喬)を訪ねる。医者は激しく罵りながらも丁寧に治療し、おまけに結核に冒されている事を見抜き治療を勧める。二人とも頑固で口が悪いため、会うたびに激しいケンカとなるが、医者はやくざが気になり、何とかして治してやろうとするものの、破滅的な生き方をする彼を止めることが結局できず、やくざ同士の抗争で命を落とす。非常に頑固だが情にもろい医者と、虚勢を張っているが純粋で寂しいやくざを志村喬と三船敏郎がこんなコンビ見たことないというくらい恐ろしく息の合った演技を披露する。古い日本映画は音が割れるので字幕が欲しいぐらいだが、仁義と聞いて医者の言う「あんなものはやくざの安全保障条約だ」などなかなかウェットのとんだ台詞が飛び出すのでしっかり聞く必要あり。ラスト結核を克服して元気に学校を卒業した女子高生がさわやかな笑顔を振り撒くシーンが印象的だった。あとブギの女王といわれた笠置シズコが「ジャングルブギ」を歌っていたが、思わず笑ってしまうくらいすごい迫力だった。隠れ名シーンである。

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