十三人の刺客 2004年6月17日
将軍の弟で明石藩主である松平左兵衛督斉韶が絵にかいたような暴君で、見かねた土井大炊頭利位(丹波哲郎)が刺客を送り込む。モノクロで音声も悪いから話の筋がイマイチよくわからんが、内容はいたって単純。いつの間にやら13人が集まって宿場で待ち伏せし、標的を撃つのだが、いかにせん13人は少なすぎ。(7人の侍もありえんが)どいつもこいつもたいした腕じゃ無く素人丸出しなので、いつ袋にされてもおかしくないのだが、ワァとかダァとかいって相手を威嚇して少しずつ敵を打ち倒していく。(オイオイ・・・)暴れん坊将軍のようなまるっきりリアリティの無い美しい殺陣とは正反対の演出。迫力があるのか無いのか・・・なんにしても死闘が長すぎっ。でもまぁこの映画の唯一の見所は、ラストの死闘な訳だからしょうがないか。片岡千恵蔵・里見浩太郎・内田良平・西村晃・丹浪哲郎など、一応オールスターものです。

幸せはパリで 2003年7月13日
(o・ω・)o  ジャック・レモンとカトリーヌ・ドヌーヴの不倫ドラマ。ちょっとキツー。
( ̄ー ̄☆ コメディなのかロマンティック路線なのかわけが分からないね。アンニュイな感じでヨーロッパ独特の雰囲気が出ているドヌーヴに、こてこてアメリカンコメディ調のレモンが絡むと言うちょっと異色な映画だ。
(o・ω・)o  何はともあれ二人のキスシーンだけは勘弁してほしい・・・しかも何回も・・・・見るに耐えね〜。
( ̄ー ̄☆ まぁストーリーはともかく、脇役陣は豪華だね。すでに第一線を退いたと思われる往年の大スターが名を連ねている。シャルル・ボワイエにマーナ・ロイ。ピーター・ローフォードなんか、昔はちょっと間抜けな顔をしたハンサム・ガイだったのが、単なる濃〜い顔の色黒親父になってしまったり・・・
(o・ω・)o  個人的には、シャルル・ボワイエはやっぱり白黒フィルムじゃないと映えないと思ったよ。

ジュリア 2003年6月7日
( ̄ー ̄☆ アメリカの女流劇作家へルマンの回顧録だ。幼少より固い友情で結ばれたリリアンとジュリア。ナチスに抵抗して重傷を負うジュリアを見て、ナチスへの憎しみを深めるリリアン。73歳のフレッド・ジンネマンが女の友情の素晴らしさを濃密に描いた力作だね。
(o・ω・)o  ジェーン・フォンダの凛とした美しい表情や、バネッサ・レッドグレープの信念を貫く女の生き様を見事に演じる力、この映画は俳優の演技で魅せるね。
( ̄ー ̄☆ アカデミー助演男優賞をとったジェーソン・ロバーツの呑気な老紳士もはまっているね。
(o・ω・)o  ただリリアンがナチスに見つからないようにジュリアへ金を運ぶシーンは、長い割には緊張感をあまり感じなかった。あっさり成功しちゃったからね。でも、このあとジュリアはナチスに殺されるけど・・・
( ̄ー ̄☆ 密度は濃いが、少々退屈するかも。でも、ベテラン俳優陣の熱演を見られるだけでも充分いい映画だと思うよ。

シェーン 2003年6月6日
(o・ω・)o  そうか、『シェーン』はこういう映画だったのか・・・
( ̄ー ̄☆ 派手に銃をぶっ放すイメージがあったけどね。
(o・ω・)o  なぞのガンマン、シェーンがある農家に突然やってきて居候し、最後にその農家の家族を追い出そうとする悪者をやっつけるという単純な話だけど、シェーンが銃を使うのが本当に最後だけなんだよ。
( ̄ー ̄☆ いや、厳密に言えば少年の前で一度石を撃つシーンがあるけど、悪党との喧嘩シーンは素手で派手に殴りあっているね。
(o・ω・)o  作業服着てねw もうちょっと銃を使って脅かすことぐらいしてもよかったと思うね。
( ̄ー ̄☆ そこに単に銃に使って力を見せつけるものではないという抑制の美学があるのかもね。映画の中では悪者まで法を気にしていて、保安官が160キロも離れているのにもかかわらず、単なる嫌がらせだけに終始しているんだからね。
(o・ω・)o  どうでもいいんだけど、最後の少年が言う名セリフ「シェーンカムバック」ってちょっと変じゃない?あの流れでいうなら、「ありがとう」だけでいいような・・・

シカゴ 2003年4月22日
( ̄ー ̄☆ 本年度アカデミー作品賞受賞。トニー賞を受賞したボブ・フォッシーのミュージカルを、ブロードウェイの演出家ロブ・マーシャルが初監督した、ショウビジネス界の熱気あふれる映画だね。フォッシー監督の名画『オール・ザット・ジャズ』の退廃的な雰囲気がよく出ていて、強烈なインパクトがある。
(o・ω・)o  酒・女・ジャズ、それに麻薬が出てくればまさに『オール・ザット・ジャズ』だったけどね。ロキシーを演じたレニー・ゼルウィガー、ヴェルマを演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズともに文句なしの熱演ね。
( ̄ー ̄☆ レニーのほうは、まじめな顔をしているときは結構年取っている感じがするけど、笑うとキュートでコケティッシュな魅力があるね。キャサリンのほうは、舞台経験豊富なためかクールで貫禄十分。アカデミー助演女優賞獲得にも頷ける。
(o・ω・)o  でも、リチャードギアの歌はいただけないね。顔は甘くて渋いが、歌声は軽すぎて、なんかギャップを感じる。
( ̄ー ̄☆ まあね。タップもイマイチだしねw でも、レニーとの腹話術ナンバーは笑えたよ。見事なコンビネーションってところだ。
(o・ω・)o  結局この映画、ストーリーよりミュージカルシーン中心じゃない?
( ̄ー ̄☆ そう。ストーリーは弱いので、どうしてもミュージカルシーンが印象に残る。有り余るパワーをぶちまけ、ショウビジネスに命をかけた女のレビュー映画といった感じかな?

始皇帝暗殺 2002年11月28日
中国の映画界もこんなに壮大な物語を作ることができるのかと感心した。とにかく膨大な人数のエキストラを使う戦争シーンが圧巻だ。俳優陣もなかなか素晴らしい人材が揃っている。寡黙な暗殺者荊軻、統一の野望に燃える秦王政、二人の間で揺れ動く趙君などいずれも見事な演技である。冒頭の荊軻の一家惨殺のシーンは冷徹だが、目の見えない少女だけを生かそうとする彼の小さな優しさが伝わってきて、なかなか見せてくれる。
愛する趙君の生まれ故郷趙の国が、秦国の軍により、見るも無残に滅ぼされ、嘆き悲しむ趙君のために、荊軻は封印した剣を再びとり、秦王政を暗殺するため出かけるが…
中国の戦国時代はあらゆる策略・謀略が日常茶飯事に行われた時代で、数多くの犠牲者が出た。この映画でも残虐なシーンがかなり多く出てくるが、やらなければ自分がやられるという思想が、現代の日本人には理解し難い中国人のしたたかさに引き継がれているのかなと、ふと思った。

少林サッカー 2002年11月23日
劇場で見て面白かったので、思わずDVDを衝動買いしてしまった。冒頭の2001年宇宙の旅のパロディや、マトリックス・フェイス・オフ?など探せばいくらでも出てきそうなぐらい、いろいろな映画のパロディが詰め込まれていて楽しい。ただ、劇場ではじめて観たときはかなり笑い、CG技術に大いに驚いたものだが、家でじっくりと観ると意外に冷静に観られてしまった。メイキングなども収録されていて、チャウ・シンチ−は本当に映画が好きなんだなという、彼の映画に対する情熱が伝わってきた。今年はW杯の盛り上がりに乗って大いにヒットしたが、今度は4年後のドイツ大会にあわせてパート2を送り込んでくるのかな?


シラノ・ド・ベルジュラック 2002年11月19日
エドモン・ロスタンの戯曲の映画化。もちろんサイレントである。人口色のカラーで多少は見やすい。(色がころころ変わるが…)主人公シラノは学者・詩人・軍人で、天下無双の豪傑だが、自分の大鼻にコンプレックスを持っている。彼は従妹のロクサーヌに想いをよせるものの、その鼻のコンプレックスに悩んでいる。ロクサーヌはそうとは知らず、彼を兄として慕い、彼女が想いを寄せる相手クリスチャンに近づくため、彼に仲をとりもつよう頼む。シラノは苦しみながらも無粋なクリスチャンのために一肌脱ぎ、見事結婚させてやるのだが、すぐに戦争がおこり…
ストーリーの展開は早く、人のいいシラノに好感が持ててなかなか面白い。天下無双の豪傑にしてはシラノ役の役者の体型がイマイチ不恰好で弱そうだが、つけ鼻であることが分からないくらい似合っていた。それにしても100人もの敵を1人で追っ払う豪傑が、小さな木材を頭に当てられて死んでしまうとは何とも情けない死に方だなぁ。


ジーグフェルド・フォーリーズ(1946・米) 2002年7月19日
ミュージカルや寸劇のエピソードを集めて構成された、ストーリーのない純粋なレビュー映画。伝説の興行師ジーグフェルドが天国で新しいレビューの計画を練っており、出来上がったレビューが次々と展開される。MGMならではの豪華絢爛なミュージカルシーンが素晴らしい。特にフレッド・アステアが出演している3本のエピソードは、息をのむ美しさと楽しさに溢れている。「ディス・ハート・オブ・マイン」はルシル・ブレマーとエスカーレーター歩道に乗って、計算し尽くされたダンスを踊る。同じコンビで今度は東洋人メイクを施して、「ライムハウス・ブルース」を踊る。東洋のエキゾチックな雰囲気の中で、二本の扇子を開け閉めしながら切れの良いダンスが展開される様子はただただ感心する。ジーン・ケリーとのコンビで踊る「ザ・バビット・アンド・ザ・ブロマイド」はとにかく楽しいの一言。他にもジュディ・ガーランドやリナ・ホーンが素晴らしいエンターテイナー振りを見せており、見どころ満載である。ただ私が見たのは輸入版LDで、台詞が判らないのでコメディなんかは全然判らなかったが、先のミュージカルシーンを見るだけでも十分価値のある映画である。