恋愛準決勝戦(1951・米) 2003年6月15日
( ̄ー ̄☆ 原題は『ROYAL WEDDING』。1947年のエリザベス女王とフィリップ・マウントバッテン公のご成婚の機に乗じて作られた映画だ。ストーリーは、トム・ボーエン(フレッド・アステア)とその妹エレン(ジェーン・パウエル)兄弟は彼らがブロード・ウェイでヒットさせたミュージカルをロンドンへもって行く。そこで2人はそれぞれ運命の人を見つけて、エリザベス女王とマウントバッテン公のご成婚と同じ日に結婚式を挙げるというもの。
(o・ω・)o  だから『恋愛準決勝戦』と言うわけね・・・
( ̄ー ̄☆ 洒落っ気たっぷりだね。こんな粋なタイトルは、現代の映画じゃありえないよ。
(o・ω・)o  ストーリーの内容自体も、アステアと実の姉アデルの生き方を少しなぞっているみたいね。
( ̄ー ̄☆ さて見所だが、ミュージカルなので歌やダンスシーンが満載だ。その中でも最大の注目ナンバーは、アステアが重力を無視して壁や天井で踊りまくる<ユアー・オール・ザ・ワールド・トゥ・ミー>。見事なトリック撮影だね。しかもただトリッキーなだけじゃなく、アステアのダンスそのものが完璧ですばらしい。トリック撮影の面白さを最大限に引き出している。
(o・ω・)o  そのほか、帽子掛けをパートナーにしたダンスや、タヒチに忘れた帽子を探しに行くというストーリー仕立てのナンバーも面白いね。
( ̄ー ̄☆ ストーリーはイマイチだけど、ミュージカルシーンはかなりお金をかけて作られている。それを見るだけでも価値のある映画といえるね。

レベッカ(1940・米) 2002年8月19日
ヒッチコック渡米第1弾にして、いきなりアカデミー作品賞を受賞した名作。普通の女性が大富豪の男に見初められて結婚したのはいいものの、事故死した先妻レベッカのをいまだに慕う家政婦の罠にはまり、見えないレベッカの亡霊に取り付かれる。マンダレーの屋敷は格調高いが、不気味で夫は暗く妻(ジョーン・フォンテーン)は馴染めない。そこにジョディス・アンダーソンが追い討ちをかけるように自殺を進めるシーンは冷たくて恐ろしい。レベッカの幻影に悩まされる前半から事件に発展していく様はヒッチコックならではの鮮やかな手法。それにしても妻役のジョーン・フォンテーンは美しい。肖像画のレベッカの衣装を着て登場するシーンは、美女に目がないヒッチコックの好みだと思うが、思わず見とれてしまう。ただこの人、きれいな顔とは裏腹に私生活では4度の離婚歴や、姉との確執など良くない評判の多かった人ではあるが…

恋愛日記(1977・仏) 2002年6月23日
女狂いの男の話。主人公ベルトランは「私のように美しい娘」に出てきたあの害虫駆除の男である。(シャルル・デネ)「私の〜」ではきわめてまじめな男を演じていたが、この作品では女性の脚に異常な執着を持つ一種の色情狂を演じている。”女性の脚は美しくバランスよく地球を測るコンパスだ”という台詞に象徴されるように女性の脚を見るといてもたってもいられず女性を追いかけ、住所を割り出すのに故意に自分の車をぶつけたりするなど相当な執念を見せる。それにしてもなぜベルトランはモテるのか?陰気でいかにも不幸を顔に書いたような男なのだが、次々と女性を落としていく。ベルトランは自身の女性遍歴を本にしようと出版社に売り込み、そこでも女性編集者を落として出来上がるが、作中に出てくる9歳の女の子が着ていた服を赤から青に変更させるあたりは子どもは異性の対象からはずしたということなのだろうか?ちょっと考えさせられる。