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グランドホテル(1932・米) 2002年8月14日
1932年のアカデミー作品賞を受賞した映画。決められた場所・時間の中での群像劇を「グランドホテル形式」というが、これはその語源になった映画。当時のMGMのスターを多く登場させ、ホテルにやってきた5人の生き様を描いている。グレタ・ガルボは落ち目のバレリーナ。その宝石を狙う泥棒男爵にジョン・バリモア。繊維会社の社長のウォーレス・ビアリー。その工場で働いていたライオネル・バリモア。社長についている速記者のジョーン・クロフォード。それぞれが様々な悩みなどを背景に持ち、ドラマが交錯していく。まあ今見るとかなりシンプルであっさりしたものだが、役者の存在感が抜群なので非常に味わい深くストーリーが楽しめる。ジョン・バリモアは泥棒なのだが、財布を盗んでも憐れに感じてすぐ返したり、正義感があったりと憎めない役柄を渋く演じていて好感が持てた。ライオネル・バリモアは死の病気を患い、残りの人生を豪勢に楽しもうとやってきたじいさんで、長年こき使われてきた社長と対決するシーンが印象的だった。印象的といえば映画の最初とラストにルイス・ストーンがつぶやく「グランドホテル 人がやってきては去っていく。すべてはもとのまま」という名台詞もある。ストーリーを淡々と追うのではなく、俳優の演技をじっくりと味わうと非常に面白い映画だと思う。

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