読書一言
(読むのではなく味わって・・・・)
『人生の短さについて』
・セネカ
・岩波文庫
・2004年7月11日
時間に追われる者の人生は短く、英知に専念する暇のある者の人生は長い。心がけ一つで人生は長くも短くもなると言うことですね。充実していればそれは長い人生です。
『外科室・海城発電』
・泉鏡花
・岩波文庫
・2004年6月23日
泉鏡花初期の代表作7篇。愛人を目の前で夫に銃殺された妻が我慢に我慢を重ねた末、夫の喉を食い破る(『琵琶伝』) 愛する女性と自分との結婚を認めず、苦しむ彼女を見て喜ぶその伯父が、誤って水の中に落ちたとき、泳ぎができないのに職務だからと飛び込んで死ぬ巡査(『夜行巡査』)など、極端もいいところなストーリー展開。鏡花の嗜虐志向がよく現れている。文学というより通俗小説に近いがなかなか面白い。
『ワーニャおじさん』
・チェーホフ
・岩波文庫
・2004年6月8日
タイトルだけ見るとさわやかなで感動的な話しかと思いきや、ワーニャおじさん暴走!ずいぶんと乱暴なおじさんだ。
『奉教人の死・煙草と悪魔』
・芥川竜之介
・岩波文庫
・2004年5月19日
一番印象的だったのは「神々の微笑」。外国の宗教や文化を加工して日本独自のものにしてしまう風土。これを作者は何か見えない力だと考えるのだが、もう少し突っ込んだ考察があればなぁ。
『あめりか物語』
・永井荷風
・岩波文庫
・2004年5月12日
「自分より強いものに出会ったら、もう何をされても仕方が無い。」ふん、気に食わん。一矢報いよ。
『幕末政治家』
・福地桜痴
・岩波文庫
・2004年5月9日
歴史的仮名遣いは読むのに億劫になる。
『カフカ寓話集』
・フランツ・カフカ
・岩波文庫
・2004年4月20日
暗示的ではあるが、内容は特にない。各自、自由に解釈してよいと思う。カフカの「悪夢を書き散らしただけ」とは謙遜であろうか?
『千曲川のスケッチ』
・島崎藤村
・岩波文庫
・2004年4月17日
淡々と日記のような感じで書かれているので、かなり退屈。読むのに半年ぐらいかかってしまった・・・でも詩的雰囲気を感じる文章はすばらしい。こんなきれいな文章、現代人では絶対に書けんな。
『きむら式 童話のつくり方』
・木村裕一
・講談社現代新書
・2004年4月6日
いきなり冒頭で印税の話・・・なんだこのおっさんは。童話なんて単純な話なので、簡単にできるだろうと思っていたけど結構大変そうだ。創造力豊かじゃないとね。
『風の又三郎 ほか18篇』
・宮沢賢治
・岩波文庫
・2004年2月4日
何度読んでも半超現実的な世界に魅了される「風の又三郎」をはじめ、「グスコーブドリの伝記」「セロ弾きのゴーシュ」などの永遠の感動作品、はたまた「山男の四月」「カイロ団長」のような奇怪なものまで賢治童話の宝の山というべき非常にお得な文庫。
『サロメ』
・オスカー・ワイルド
・岩波文庫
・2004年1月12日
変態女の物語。流麗な台詞廻しが見事。語彙が豊富でワイルド崇拝者がいたのも頷ける。ただ少しストーリーがあっけない。もうちょっと肉付けがあってもよかったと思うが?
『化学兵器犯罪』
・常石敬一
・講談社現代新書
・2004年1月7日
化学の負の発展は、やはり負の遺産を多く残すだけになってしまった。