荒子




さて本日は、チーム信長の一員として活躍し、加賀百万石の基礎を築いた名古屋が誇る英雄の一人、
前田利家ゆかりの地である中川区荒子にやってきた。ちなみに前田慶次もこのあたり出身と言われる。




荒子駅を出てすぐに、前田利家の初陣之像がお出迎え。地元の有志によって作られたものらしい。愛されているねぇ。
名古屋は源頼朝(熱田区)・織田信長(中区)・豊臣秀吉(中村区)・加藤清正(中村区)・前田利家(中川区)・
柴田勝家(名東区)・丹羽長秀(西区)・佐々成政(西区)・佐久間盛政(昭和区)・佐久間信盛(南区)など、
区単位で有名武将を輩出しているので、それぞれの地にこういった銅像を作って観光客誘致をすればいいのにと思う。




こちらは金沢の兼六園にあった梅の木を、上の銅像建立を記念して前田家から送られたもの。
今でも荒子と金沢の尾張町は交流があるそうだ。
(尾張町は前田利家が加賀に入る際、荒子の町人を連れてきて作った街のようだ)




さて、荒子駅から少し歩くと公園がある。ここは池田恒利の屋敷跡。
その子の池田恒興は信長・秀吉に仕え、長久手の戦いの時に戦死した。
さらにその子の輝政は姫路城を築いた人として知られているね。
荒子は池田氏の街でもあったわけだ。




荒子観音は前田利家の菩提寺である。創建は729年とも言われる古刹で、尾張四観音の一つ。




本堂は前田利家が再建したものの、何度となく焼けては再建されている。これは平成9年新築。
ここには、前田利家の絵像や、福島正則、伊達政宗書簡など、色々な宝物が所蔵されている。




多宝塔は名古屋市内に現存する最古の建物。(1536年建立)現在、国の重要文化財に指定されている。




荒子観音と言えば、なんといっても円空仏が有名。円空仏は全国に5000体ほど現存しているが、
そのうち1200体ほどがここ荒子観音に所蔵されている。
巨大な山門の仁王像から小指サイズのものまで、様々な種類がある。円空研究の拠点だ。
ただし、公開は毎月第2土曜の午後1時から4時までとかなり限定されているので要注意。




1972年、この六角堂から1000体以上の円空仏が発見された。




荒子観音から細い路地を通って数百メートル行くと荒子城跡がある。前田利家の生誕地とされる場所だ。
ただし、2説あり。(もう1つは前田速念寺)




宝珠院。




ここがもう一つの前田利家生誕地候補の前田速念寺。昔前田城があった場所。




本堂は彼の兜を模したようなデザインで奇抜な形。




境内には、城主だった前田興十郎の墓がある。




荒子観音そばの和菓子屋「もち観」でお土産を購入。わらびもちが柔らかくて美味かった。

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