ずっと、想ってる。
「ずっとずっと、好き。」のこと。
こちらも「君と歩む」お題の一つ。「キラキラ」の後にできた話です。「キラキラ」が魔女と王子だったので、次は姫と騎士でいこう、と。
もとのお題名は「ずっとずっと、好きでした。」という過去形でした。
それでも別段構わなかったのですが、未来へ繋がるように、現在進行形の形へ改題。
本編に何ら関わりはありませんが、この話は「キラキラ」の話と国と時代が同じで、見えないところでリンクしているという、作者だけが楽しい設定があります。
つまり、主人公リアネイラと「キラキラ」のセレン王子、なんと異母の兄妹です。・・・そんだけ。
会うことはないでしょうから、それを小説に書くことはありません。
ただなんとなく作った設定だったというだけなのですが、わたしにとって「キラキラ」同様、この手の舞台設定の小説を書くのは初めてのことでした。ゆえに、脳内設定を複雑にしないため、同国設定にしたわけです。
小国であること。戦争はここしばらくなかったこと。ただし、国境あたりでは少々こぜりあいがあること。そのために国王は「政略結婚」を余儀なくされたこと。そうした細かい設定は、小説としてまとめることは多分ありません。脳の片隅に置いておくだけ。
さて、登場人物のことについても、簡単に紹介しますね。
主人公のリアネイラですが、名前はめっちゃ思いつき。
浮かばなくて、悩みました。名前辞典とかで調べればいいものを、それすら思いつかず・・・
ただ、「リィラ」という名だけがぽんと浮かんだので、それから繋げました。リアネイラ、ありそうな名前だし、お姫様っぽいような気がするし・・・と、とってもいい加減な作者です。
そして彼女の性格、これが一番悩みの種でした。
「ウード」という楽器、そして歌という特徴・特技が浮かばなければ、この話は書きあがらなかった。
登場人物の個性というものについて真剣に悩んだ一人です、リィラは。
何よりも頭を抱えたのは「歌」。作詞なんかできん!!! 古典っぽくしなきゃと苦悩。
「キラキラ」における魔法の呪文と同じレベルで苦手。典型になってしまうし。
「歌」「詩」「呪文」という短文でかっこよくまとめるのって難しいですね。
騎士セオドアスについて。
キャラクター的には、あまり悩まなかったが名前はとてもとても迷った。
リアネイラと同じく短縮名前の「セオ」だけが最初にあり、そこから発展。うっかり「セオドレド」になるところでしたが、当然却下。だって、「指環物語」だし、それ!! 父の名は「セオデン」といえばおわかりになるでしょうか。「ロードオブザリング」です。
結局その名前からあまり離れられず、なんとなく浮かんだ「セオドアス」。名前としてありそうだし、騎士っぽい気もする。いい加減度マックスです。
セオは、セレン王子と違い口数が少ないのでやや書きにくかった。
誠実さをどう表現していいのかわからず、そのうえでリィラにどう告白させるのかも悩みました。
結局、「やっぱ男は強引なところもなくっちゃ」という自分好みの設定にむりむりもっていきました。でも、それでよかったかな〜っと。
当初の予定では、セオは「黒衣の騎士」っぽいイメージでしたが、あまりに典型すぎるのと、「キラキラ」の二人が「黒髪と金髪」カップルだったから、似たパターンになると思い、急遽変更。でも茶髪ではイヤだな、と金髪に。
同国出身なのだし、髪の色がそう変化に富んでいても不自然だろうとも考えて。
セオドアスは、驚くなかれ、兄弟が多いです。三男設定。家督を継いでいる兄は、やはり騎士。次兄は学者、弟もいてまだ学生。嫁いだ姉もいます。兄と姉にすでに子供がいるので、セオは叔父さん。両親は健在、悠々自適の生活を送っています。貴族に列せられる、つまりセオはいいとこのお坊ちゃん。たぶん、男爵とか子爵とか、そのあたりのレベル。爵位制度がこの国にあるかは設定してませんでしたが、「王女」を娶っても差し支えのない家柄です。
しかし小説にはなんら出てきません、それらの設定。
そして脇役ですが、作者が動かしやすい点で気に入っている侍従のキィノ。
こういう侍従は、きっとリィラに恋してて・・・みたいな設定が多そうですが、それはあえてはずしました。本当に「兄妹」的で「主従」な間柄。リィラのことは好きですが、だからこそ彼女の恋を心から応援しています。
それが見て取れるから、セオもキィノに対しては「嫉妬心」を持ちません。
立場が最初から確立していたので、動かしやすかった。それもあって、番外編もさくっと浮かんだ。
美形でもなんでもない、普通の男の子って設定も好きだし。
他のサブキャラクターはわりと少な目。
女官長のハンナはキィノの母親。しっかり者。女官というか、お目付け役という感じです。教育ママだけど、かなりの親バカはいってます。しかし、本編では出番が少なく「女官長」という設定すらありませんでした。番外編を書いたことりよりスポットを当てられたハンナです。
そして国王、名もない国王ですが、いい人。女癖が悪いのは「英雄色を好む」ってことにしておいてください。でも青年期のみ。政略結婚した正妃との義理は果たしておりますゆえ、子は幾人かいて世継はもう妻帯してます。「めかけ」「愛人」と書くとアレですが、子をなした「愛人」あるいは「側室」は片手の指の数。しかし後宮はありませんので、領地を与えるか、稀には王宮内に屋敷を与え、それなりに遇してきました。
セレンの母、リアネイラの母とは死別しましたが、他の「愛人」さんは存命。息子、娘も当然います。ただし、正妃に遠慮して、王位継承権は与えませんでした。つまり日本の平安時代的に言うのなら「降下」させ「臣下」にくだす的な処置。
他、キィノの番外編で登場したノーラ。ちゃんとかけなくてがっかり。きっぷのいいねーちゃん設定でしたが、なんか違う感じに。
ぱっと出といえば、フィスリーン。彼女の名、よく間違えた。最初の設定で「フィスリーナ」だったのを引き摺ってしまってました。でも「フィスリーン」という名はずっと使いたいと思っていた名前でした。当然思いつき。
侍女のフィスリーンとリィラとのこと、もっと書きたかった。けれど長くなりすぎる・・・と泣く泣く削りました。
〈追加記事〉
さらに蛇足のNext Generationです。
姫と騎士の子供の設定も、ある程度決めています。息子、娘、娘の順で三人。
長男は、性格父親似。生真面目。真面目なので、騎士を目指します。最初は長男の義務と思っていたみたいだけど、純粋に父親を尊敬しています。ただ、敵わないと劣等感も抱きますけど。
長女は活発で、リアネイラ似。好奇心に富み、なんでも首を突っ込みたがる。いろんなことをしてみたいと思っているので、「騎士になり、父親のあとを継がねば」と堅いこと言ってる兄を励ましたり、たまには説教したりします。「本当になりたいの」と。ツッコミ厳しい。
次女は内気。あえて言うならセオドアス似。リアネイラからウードと歌を受け継ぐのは次女です。おとなしいけれど、芯のしっかりした子。
外見的特徴に関してはまだ不明確ですが、リアネイラよりになるかな。
リアネイラ、三児の母か・・・想像つかないけど、いつかこの子供達の話も書いてみたいものです。ちょろっとね。
三人の子供達、名前は未だ決めてません。
「キラキラ」に続いて書いた話でしたが、時間は倍かかりました。
騎士という存在、国、姫、それらがすべて、わたしには未知のもの。
ファンタジー好きなので、映画でも本でもいろいろ見てはいるのですが書くのはまったく初めてだった。
「キラキラ」とともに、いわばわたしの「初体験」のこの恋物語。
騎士や姫が出てくるだけで、戦闘も泥沼も政治的悲劇もない、日常恋物語ですが、甘い気分に浸ってもらえたら嬉しいな。