天は神の栄光を物語り
大空は御手の業を示す。
(詩編 第19篇2節)
安かれ わが心よ
主イエスは共にいます
痛みも苦しみをも
おおしく忍び耐えよ
主イエスの共にませば
耐ええぬ悩みはなし
(讃美歌 298番)
上記の聖句と讃美歌は、東根久子姉の愛誦聖句と愛唱讃美歌です。前夜式の中で朗読し、ご遺族と共に賛美いたしました。
東根久子姉は1913年(大正2年)7月4日に誕生され、岐阜高等女学校を卒業され、1933年(昭和8年)12月23日に日本基督教会岐阜教会において黒田四郎牧師より洗礼を受け、キリスト信者になられました。20歳の時でした。
1936年(昭和11年)4月27日
に東根俊一兄と結婚され、5人のお子様が与えられました。
東根久子姉はスポーツと音楽の才能に恵まれ、幼い頃、学校から帰るなり長良川で泳いだり、金華山の頂上までダッシュで駆け上がったお話はよくお聞きしました。晩年も卓球や水泳、コーラス等を楽しんでおられました。また、YMCAで活躍された俊一兄の影響もあったのでしょうか、朗読ボランティアを長年続け、目のご不自由な方々の力になられました。
東根久子姉を思い出す時に忘れてはならないのが、持ち前の明るく楽しいユーモアで周りの人々を和ませてくださったことです。自分をしっかりと持ちながら、はっきりズバリとものを言いながらも周りにいる人々を和ませる温かさとおおらかさがありました。
「天は神の栄光を物語り、大空は御手の業を示す。」この御言葉を愛誦聖句として選ばれた理由は分かりませんが、幼い頃から大自然の中で遊び、育ち、過ごした日々があったからだと想像できます。
東根久子姉は102年間の生涯を終えて、天に召されました。「天」とは一体どこなのでしょうか。空の上のこと、宇宙のことでしょうか。いいえ、天とは、ひとことで言えば、「私たちの手の届かない所」です。東根久子姉は私たちの手の届かない所に召されたのです。しかし、その天にこそ、私たちの救い主イエス・キリストがおられます。私たちが礼拝の度に告白いたします使徒信条の中に、「主は・・・十字架につけられ、死にて葬られ、陰府(よみ)にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天に昇り、全能の父なる神の右に坐したまえり・・・」とあるとおりです。
私たちの手の届かない「天」ですが、そこにはイエス・キリストがいてくださり、東根久子姉を迎える場所を用意してくださっておられるのです。イエス・キリストご自身がこのように言われました。「わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。」(ヨハネによる福音書 第14章2〜3節)これは何と慰めに満ちた約束の御言葉でしょうか。
東根久子姉の愛唱讃美歌の中に、「主イエスの共にませば、耐ええぬ悩みはなし」という歌詞があります。この讃美歌を礼拝において賛美し、日常生活の中でも、何度も口ずさみながら、戦前、戦中、戦後という激動の時代を様々な試練に耐えながら生きて来られたに違いありません。
試練は確かに辛く厳しく、できれば避けて通りたいものです。しかし、その試練の直中でこそ、主イエスが共にいます信仰が与えられ、十字架の御苦しみを覚え、試練に耐える力が与えられるのです。
主イエスは今も、東根久子姉と共におられます。ここに私たちの慰めがあり、喜びがあり、希望があります。
(2016年1月24日、前夜式)
礼拝説教 「あなたの土台は何ですか」 ルカ18章18〜23節 求道者会・伝道委員会・総務委員会 |
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20日(水) | 幼稚園2016年度入園説明会 |
24日(日) | 礼拝説教 「失ってなお残るもの」 ルカ18章24〜30節 めぐみ会・青年会・ヨシュア会「合同懇親会」 (小林牧師 ショートメッセージ「12年後の答え」、 K姉「フランスでのエピファニーの祝い方」) 夕礼拝説教 「主イエスとの関係」 マタイ10章32〜33節、マタイ26章69〜75節 |
31日(日) | 礼拝説教 「心からわかる時」 ルカ18章31〜34 役員研修会 主題「伝道計画を振り返って〜CSと幼稚園の働き〜」 |
2016年2月6日(土) 〜7(日) |
幼稚園「作品展」 |
7日(日) | 聖餐礼拝 説教 「魂からの叫び」 ルカ18章35〜43節 幼稚園委員会・CSスタッフ会 |
14日(日) | 受難節第1主日礼拝 説教 「本当の友だち」 ルカ19章1〜10節 定例役員会 |
15日(月) | ともづな編集委員会 |