言葉が無力であることを教える


教訓 210. 実行の伴わない言葉は無益。


He who gives fair words feeds you with an empty spoon.《巧言を弄するのは空のスプーンで食べさせるようなものである》


 言葉が無力だといわれるのは、しばしば行動の裏付を欠くからです。いくら美辞麗句を並べても、実益を伴わなければ、何の役にも立ちません。

(a) Fine words butter no parsnips.《立派な言葉でもパースニップの味付けはしない》

パースニップは、根が食用にされるセリ科の草のことです。

(b) Praises fill not the belly.《褒め言葉は腹を満たさない》
 = Fair words fill not the belly.
(c) Praise without profit puts little in the pot.《実益のないほめ言葉は鍋の足しにならない》
(d) A man of words and not of deeds is like a garden full of weeds.《言葉だけで実行の伴わないものは雑草だらけの庭のようなもの》

 だから困ったときは、言葉だけの同情より、少しでも実のある援助の方が有り難いものです。

(e) A little help is worth a deal of pity.《小さな援助でも大きな同情と同じ価値がある》


教訓 211. 言葉は無力で、実害もない。


Hard words break no bones.《厳しい言葉も骨は傷つけない》


 しかし、行動の裏付けのない言葉は役に立ってくれない反面、あまり実害も与えません。言葉だけで手出しをしなければ、相手は傷つきませんから、相手への非難、中傷、悪口なども、それほど気にしなくてよいことになります。これは、教訓 188 にある「言葉は剣よりもよく切れる」などの対義コトワザです。

(a) Sticks and stones may break my bones, but words will never hurt me.《棒や石は骨を折るかもしれないが、言葉は少しも傷つけない》(悪口だけで手出ししなければ傷つかない)

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