脇役でいることをすすめる
教訓 146. 小集団の長より大集団の下っ端がよい。
Better be the tail of lions than the head
of foxes. 《キツネの頭になるより、ライオンの尻尾になった方がよい》「寄らば大樹の陰」
前掲の「鶏口となるも牛後となるなかれ」とは反対の意味をもつコトワザがあります。「寄らば大樹の陰」に相当するもので、不安定な小集団の長でいるより、安定した大集団の一員でいる方が幸せであるといいます。しかし、このコトワザは少数派です。
(a) Better be the tail of a horse than the
head of an ass.《ロバの頭になるよりは馬の尻尾になれ》
教訓 147. よき服従者がよき指導者となる。
He that cannot obey cannot command.《服従できないものは支配できない》
また、脇役でいることの意味を教えるコトワザもあります。人間はすぐれた指導者になるためには、指導されるものの立場にも立たなければならないというわけです。家臣の気持ちがわからなければ、名君にはなれないということでしょう。
(a) Through obedience learn to command.《服従することによって、支配することを学べ》
(b) He that is a master must serve another.《主人たるものは他人に仕えなければならない》
人間が自然を征服する場合についても同様であって、自然を征服するためには、まず自然にしたがわねばならないのです。つまり、自然の法則を知り、その法則にしたがうものだけが、自然を利用したり、開発したりできるのです。
(c) Nature is conquered by obeying her.《自然は従うことによって征服できる》
さらに次のコトワザは、脇役の方が主役より難しく、それだけに大事であるとして、脇役の価値そのものを主張しています。
(d) It needs more skill than I can tell to
play the second fiddle well.[Charles H. Spurgeon]《第二バイオリンをうまく弾くのは、口ではいえないほどの手腕が必要》
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