部分より全体が重要であると教える
教訓 42. 全体が部分に優先する。
Circumstances alter cases.《全体の状況が個々の立場を変える》
このコトワザのように、全体が部分よりも優先するというものもあります。これは、あるものを取り巻く状況全体がその個々のケースを決定する力をもつということをいっています。
また次のコトワザは、全体としての行動の目的が達成されれば、個々の手段は正しかったということになるというものです。
(a) The end justifies the means.《目的の達成は手段を正当化する》
別掲 → 教訓80 目的のためにはどんな手段でも許される。
このコトワザは、しばしば全体主義思想の正当化に用いられてきました。
教訓 43. 全体を見なければものはわからない。
He sees no farther than the end of his nose.《彼は鼻より先を見ることができない》
= Someone cannot see beyond the end of
his nose.
世間には、自分の近くだけしか見ない人が多くいます。視野を広め、全体を鳥瞰しないかぎり、自分がどこにいるかを知ることさえ不可能です。見出しのコトワザは、そのような近視眼的な人を例として引き、物事を知るには全体の輪郭をつかむことが必要であると諭すものです。
全体を見渡すことを不可能にするものに、森があります。森は視野をさえぎる最大の障害ですから、人は森にいるかぎり、迷うものです。
(a) Someone is not out of the woods yet.《まだ森から抜け出せないものがいる》
(b) He has lost himself in a wood.《彼は森の中で迷ってしまった》
= He is in a wood.《彼は森の中だ》