大きなものの不利について教える


教訓 38. 大きいものはよくない。


The higher the tree, the greater is its fall.《大きい木ほど大きく倒れる》


 その反対に、偉大なるものの欠陥を指摘するコトワザは多くあります。大なるものが必ずしも偉いわけでも有利であるわけでもなく、ときにはその偉大さが不利になることもあるというのです。見出しのコトワザのいうように、大きいものほど失敗の結果も大きいからです。

(a) Great men have great faults.《偉大な人の罪は大罪》
(b) The bigger the man, the better the mark.《大きければ大きいほど、攻撃目標になる》
(c) A great head and a little wit.《大頭の脳足りん》「大男総身に知恵が回りかね」
(d) Great trees are good for nothing but shade.《大木は日陰以外に役に立たず》「うどの大木」
(e) A great man and a great river are often ill neighbors.《偉い人と大きな川のそばには住むものではない》


教訓 39. 大きく見せかけることはよくない。


Don't make a mountain out of a molehill.《もぐら塚から山をつくるな》「針小棒大」


 偉大さに憧れる人間は、とかく小さなものでも大きく見せかけ、自慢したがるものですが、見出しのコトワザはそのようなことをいましめ、物事を「針小棒大」にいったり、大げさに扱ったりするのはやめた方がよいといいます。
 大げさに扱っても、その結果がほんの小さなこともあるというのが、次のコトワザです。

(a) The mountains have brought forth a mouse.[Aesop, Horace]《山が一匹のネズミを生み出した》「大山鳴動して鼠一匹」


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