「家庭は規則的生活の基盤」
   ー生活のリズムを乱すなー 生活指導部より              安藤 邦男

                            「たまみず」愛知県立昭和高等学校PTA会報
                                          昭和54年 7月20日


 今年も夏休みがやってきました。細かい点については「夏休みの諸注意」という印刷物をご覧下さい。ここでは皆さんにお願いしたいことを一つだけ述べることにします。

 夏休みで一番大切なことは「規則正しい生活を送る」ということです。これは実に平凡なことですが、実行はもっとも困難なことです。というのは、生徒は実際には、自発的に規則的な生活を「送っている」のではなく、学校によって規則的な生活を「送らされている」からなのです。学校が規則正しい生活を可能にする基盤になっているわけです。

 ところが、夏休みにはこの基盤が失われます。この時にあってなお、規律ある生活のリズムを失わないためには、しっかりした計画と、それを遂行する強靱な意志とが必要です。

 もちろん、なかにはそのような習慣の確立している生徒もいます。しかし、これはごく少数で、多くの生徒は学校という他律的な強制力から解放されると、生活は規則性を失って乱れ始めるのです。乱れた生活のリズムは、勉強と生活にさまざまな支障を与えます。甚だしい場合は、九月になってからの登校にも影響を及ぼします。

 これは、ほかならぬ生徒自身がもっともよく知っていることなのです。だから、どの生徒も規則正しい生活を送ることを望んでいるのです。しかし、悲しいことに、それのできない生徒が多いのです。

 そこで保護者の皆さんにお願いしたいことは、生徒の規則的な生活を求める気持ちの表れには、それがわずかなものであっても、激励し援助していただきたいということです。時には怠惰な態度を叱責することも必要です。そのような親の姿勢こそが、学校に変わって規則的な生活の基盤を生徒に与えるものだと思います。

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