「基本的生活習慣を守らせて下さい」                     安藤 邦男
     ー夏休みを迎えるにあたってー

                                  「たまみず」愛知県立昭和高等学校PTA会報
                                               昭和53年 7月20日


 高校生にとって夏休みの四十二日間は「両刃の剣」ともいえましょう。自主的・意欲的に過ごせば、学習面でも、人間的な面でも、目を見はらせるような成長が期待できる反面、彼らを取りまくさまざまな誘惑に身をまかせてしまえば、とりかえしのつかをい事態を招かないとも限りません。実り豊かな夏休みとするためには、生徒の努力に加えて、保護者の皆様方の暖かい、しかも厳しい目がどうしても必要となってきます。

 とくにお願いしたい点は、第一に基本的な生活習慣を崩させないこと。夜ふかしぐせがつけば、必ず九月に入ってからの遅刻の原因となります。この機会にこそ、むしろ早起きの習慣を身につけさせたいものです。

 第二に、法律で禁止されたことは、どんなにささいと思えることでも決して大目に見ないこと。飲酒・喫煙・深夜外出(夜十時以降の単独外出は補導の対象になります)。シンナー遊び・無免許運転・十八歳未満禁止場所への出入りなどには、くれぐれもご注意下さい。

 第三に、アルバイトはさせないこと。とくにサービス業関係のアルバイトはきわめて危険です。

 第四に、交遊関係は必ず把握しておいて下さい。とくに異性同志の交際の場合は、相手の家庭との相互連絡を。

 第五に、旅行は原則的に保護者同伴で。(どんな場合でも学校への旅行届が必要です)。

 なお、以上のことも含めて、生徒の身辺や、ご家庭の事情になんらかの変化を生じた場合には、直ちに担任または学校へ連絡をいただくようお願いします。(安藤)

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