「カナダ語学研修に付き添って」                    安藤 邦男

                     市邨学園短期大学「大学だより」第42号 <平成7年9月1日>
                                             平成 7年 9月 1日


 本学園の英語科学生が英語研修を受けたにEnglish Language Instituteという施設は、UBC(University of British Columbia)の構内にある。UBCには大学院をはじめ十二学部があり、常時三万人以上の学生が学び、サマーセッションだけでも一万五千人が勉強しているという。われわれの滞在した時期は、すでに夏休みに入っているにもかかわらず、キャンパスには学生があふれていた。とくに目立ったのは、日本人を始め中国人などのアジア系の学生が多いことである。それは、なにも学生たちに限ったことではない。われわれを受け入れてくれたホストファミリーも、ヨーロッパ系のほかに、中国系、フィリピン系、インド系とさまざまであった。

 カナダという国も、アメリカに劣らず人種のルツボである。当然、人種間のトラブルも見聞した。しかし、同時に人種の違いを越え、協調しようとする努力がいたるところでなされていた。そうしなければ、習慣も文化も違う異民族が同じ社会で暮らしていけるはずがない。お互いを理解する手段は、言語によるコミュニケーションである。この国の人たちの、多弁でスピード感あふれる話ぶりを聞いていると、多民族国家にコミュニケーション文化が発達するのは、偶然ではないと痛感した。

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