Q Marry in haste and repent at leisure. の意味を「急いで結婚せよ、そしてゆっくり後悔せよ」と訳されたうえで、真意はこうだと解説されていますが、この諺は元々 and を、結果を表す「そうすれば」の意味で使われていて、第一義的にも「急いで結婚すればぐずぐずと後悔することになる」と訳すのではないでしょうか。

 他に例示している lend your money and lose your friend も同様で、これは「金を貸せば友達を失う」と訳すのが正しく、「金を貸し、友を失え」はそもそも誤訳とされるのではないでしょうか。

 また 「Go to bed with the lamb and rise with the lark」は、子羊と一緒に寝なさいと命令しているのではなく、「(早寝の)子羊と一緒に寝れば、(早起きの)ひばりと一緒に目が覚める」とする言葉ではないでしょうか。(テラキン)


A 上のことわざのAndは、ご存じのように、語句や節を並列関係で結びつけます。しかし並列といっても、どちらかに意味の軽重が生じるのは避けがたいことです。多くは、後ろの言葉が従属関係を持ちます。Bread and butter(バターつきのパン)などです。

 前の節が命令文で後ろの節が平叙文の場合も、「〜しなさい」と「〜することになる」をandで結べば、後ろの節は従属関係を持ち、命令文の結果を表します。この場合、「そうすれば」の訳語をandに当てています。

 命令文を二つ並べた場合も、後ろの節は前の節に対して従属関係を持ちます。ですから、Spare the rod, and spoil the child.は、「鞭を惜しめば、その結果子どもは駄目になる。」という意味になるのです。

 しかし、ことわざは簡潔を尊びますから、反語や強調・誇張表現で真理を言います。だから同じことをSpare the rod and you will spoil the child.「鞭を惜しめば子どもは駄目になるよ」と、悠長な表現では言いません。Spare the rod, and spoil the child「鞭を惜しめ、そして子どもを駄目にしてしまえ」と、ズバリ反語表現で言い切ります。この方がずっとインパクトが強いのです。

 ただ最後のGo to bed with the lamb and rise with the lark.についての私の説明は、誤解を招きます。ここには反語の意味はないということを強調したかっただけで、むろん後ろの節には従属関係がありますから、「そうすればヒバリと一緒に起きることになる」と意訳して結構です。

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