Q. ある海外ドラマを原語で見てるんですが、やたらと慣用表現が多くてなかなか前に進めません。次の表現について解説をお願いします。
We're all jigging madly on the head of a pin anyway.
議論が空転しているシーンでの台詞です。「針の先で狂ったようにより分ける」? 正に堂堂巡りの無駄な時間を過ごしているといった雰囲気ですが、正確にはどういった意味でしょうか。よろしくお願いします。


A. お尋ねの表現
We're all jigging madly on the head of a pin anyway.は直訳すれば
《とにかくわれわれは針の先で激しくジグを踊っているのだ》となり、結局
《役に立たないスコラ的な議論をしている》という意味になると思います。
この表現は一般に ”dance on the head of a pin”《画鋲の頭で踊る》あるいは ”dance on the point of a needle”《縫い針の先で踊る》といわれますが、この場合、danceをjigに変えたバリエーションです。もとにあるのは、
How many angels can dance on the head of a pin?”(or on the point of a needle?")「針の先で天使は何人踊れるか」
という神学上の難問です。はじめは中世の神学者たちの議論のテーマであったものが、現在は結論のでない、観念的な議論という意味で使われるようになったようです。詳しくはWikipediaで「針の上で天使は何人踊れるか」を検索してください。
なお、「針の上で天使は何人踊れるか」(ダレン オルドリッジ 柏書房 2007)という本も出ています。

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