教訓 253. 恋は盲目である。


Love is blind.《恋は盲目》「恋路の闇」


 しかし、人は恋をすると理性を失うものです。恋と理性は両立しないといいます。「恋路の闇」や「痘痕も靨」に相当するコトワザがいくつかあります。

(a) Love and knowledge live not together.《恋と知識は両立できない》「恋は思案の外」
          別掲 → 教訓85 矛盾する二つのことは同時にできない。
(b) One cannot love and be wise.《恋する人が賢明であるはずはない》「恋は思案の外」
          別掲 → 教訓85 矛盾する二つのことは同時にできない。
(c) Love sees no faults.《恋は欠点を見ない》「痘痕も靨」
(d) Love hides ugliness.《恋は醜さを隠す》「痘痕も靨」
(e) Love me, love my dog.《私が好きなら私の犬も好きになって》「愛、屋烏に及ぶ」「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」

(e)は、日本のコトワザ「愛、屋烏に及ぶ」(愛する人の家の屋根にとまったカラスまで好きになる)と同じ意味のコトワザです。しかし、このコトワザには「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」を当てることもあります。愛と憎は反意語ですから、一見二つは対義コトワザに見えますが、愛するときも憎むときも、感情のおもむく範囲が相手を越え、相手に関係のあるすべてのものに及ぶという点では、立派な類義コトワザです。

 さて、恋が盲目だとすれば、恋するものの目には相手の姿が正しく映りません。しかし、結婚相手は冷静に選ぶべきで、それには世間の評判も聞いてみなくてはなりません。

(f) Choose a wife by your ear rather than by your eye.《妻は目でなく耳で選べ》
           別掲 → 教訓25 外見で判断するな。

 恋は、理性を奪います。恋の競争では、勝つことが至上命令になります。それは戦争と同じで、手段を選んでいる余裕はありません。

(g) All is fair in love and war.《恋と戦争では何でも正しい》
           別掲 → 教訓80 目的のためにはどんな手段でも許される。

                      本文のトップに戻る