教訓 246. 自己形成は長い変革の道である。


It takes three generations to make a gentleman.《紳士が生まれるには三代かかる》


 遺伝による力は強いようです。粗野な人間が一代で紳士に生まれ変わることはできないかもしれませんが、しかし何代にもわたれば不可能ではありません。見出しのコトワザは、それが三代かかるといいます。階級制度の厳しかったイギリスらしいコトワザといえるでしょう。

 だから、人間は次の世代に期待しなくてなりません。一代でできなかったことでも、次の世代、またはその次の世代でできるかも知れないのです。そのために、子孫のために美田を残すことも大切です。

(a) Walnuts and pears you plant for your heirs.《クルミとナシは子孫のために植える》
  = A man does not plant a tree for himself; he plants it for posterity.

 しかし、すべてを未完のまま、子孫に受け渡してはなりません。自分の代でできることは自分の代で頑張って完成すべきです。

 そこで、一念発起、なにか新しいことを成し遂げようとします。しかし、そのとき大きな障害になるものがあります。それは、古い自分自身です。自分自身が足かせとなってうまくいかないことが多くあります。自己の性質が自己の最大の敵になるのは、そのようなときです。コトワザは教えます。

(b) Every man is his own worst enemy.《だれにとっても最大の敵は自分自身だ》

 自己の殻を破って進歩するためには、人間は学ばなければなりません。何か新しいことを学べば、それは自己の性格になり、新しい自己が形成されるのです。

(c) A man's studies pass into his character.《勉強したものは自分の性格になる》

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