教訓 238. 親から受け継いだ性質は変わらない。


The leopard cannot change his spots.[Jeremiah]《豹はその斑点を変えることができない》「性は改むべからず」


 豹が斑点を変えることができないように、人間も親から受け継いだ性質を変えることはできません。子供は、結局は親と同じ道を歩むものです。

(a) Like father, like son.《父と息子は似たもの》「この父にしてこの子有り」「親も親なら子も子」
(b) Like mother, like daughter.《母と娘は似たもの》「この親にしてこの子有り」「親も親なら子も子」「娘を見るより母を見よ」
(c) The apple doesn't fall far from the tree.《リンゴは木からあまり遠いところへは落ちない》(子供は親のあとを継ぐもの)

 芸術家もその天分は生まれつきのものです。

(d) Poets are born, not made.《詩人は育てられるものではなく、生まれつくもの》

 また、親から受け継いだ血は、隠そうとしてもおのずと現れるものです。

(e) Good blood cannot lie.《よい血統は欺かない》
(f) Blood will tell.《血はものをいう》

(e)は良い遺伝が子孫に現れることをいいますが、(f)は多くの場合、悪い血が子孫に及ぶことをいいます。

 そして、受け継いだ性質は一生続くものです。「三つ子の魂百まで」「性は改むべからず」などと同じで、子供のころの性質は成人しても変わらないと説きます。

(h) What is learned in the cradle is carried to the grave.《揺りかごの中で学んだことは、墓場までもっていかれる》「雀百まで踊り忘れず」
(i) What is bred in the bone will never come out of the flesh.《骨の中で育てられたものは肉から外へは出ていかない》「三つ子の魂百まで」
(j) It is harder to change human nature than to change rivers and mountains.《人間の性格を変えるのは、川や山の形を変えるより難しい》「性は改むべからず」

 結局、子供のときもっていた資質は、大人になってもそのまま受け継がれていきます。大人をつくったのは、その人の子供時代です。そこで、イギリスのロマン派詩人ワーズワースは、次の有名なパラドックスを詩に読み込みました。

(k) The child is father of the man.[William Wordsworth]《子供は大人の父である》
          別掲 → 教訓 3 ものは正反対のものに変化する。

                      本文のトップに戻る