教訓 230. 才能の誇示や高慢は失脚をもたらす。


Pride goes before destruction (or fall).《傲慢は破滅に先立つ》「驕れる者久しからず」「驕る平家久しからず」


 しかし一方では、才能は人に誇示すべきでないとするコトワザがあります。才能はおのずと顕れ、他人が評価してくれるものです。

(a) Self-praise is no recommendation.《自画自賛は推薦にはならない》「独り自慢の誉め手なし」

 傲岸不遜なものや自尊心の強すぎるものは、「驕る平家久しからず」で、やがて失脚します。人間には謙虚さが必要です。そこで、見出しのようなコトワザがいくつかあります。

(b) Pride will have a fall.《高慢には失脚がつきもの》
(c) Don't ride a high horse.《高くとまるな》
(d) The pitcher (or pot) goes so often to the well that it is broken at last.《水差しは何度も井戸へ運ばれ、ついには壊れてしまう》(長く続いた成功もついには失敗する)「驕れる者久しからず」
  = The pitcher goes to the well once too often.《水差しは何度も井戸へ運ばれすぎる》(調子に乗ると失敗する)
  = The pitcher goes once too often to the well.
          別掲 → 教訓63 人はいつ不幸になるかわからない。

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