教訓 226. 許すことも一種の報復である。


The noblest vengeance is to forgive.《最も崇高な復讐は許すことだ》


 しかし、許すことがなかなか困難であることは、人間が日ごろ経験するところです。だからといって、報復の挙にでたのでは、人間社会に争いの絶え間はなくなります。このジレンマを解決してくれるものに、見出しのコトワザがあります。相手の行為を許すことができず、復讐の情念に悶々としているのは、被害者としての自分の立場に固執しすぎているからです。自分を離れ、相手の立場に立つとすれば、相手は許されることによって自分より偉大な相手の存在に気づき、必ず自分の行為に恥ずかしさと自責の念をもつことになります。それによって許したものの自尊心が満足されたかどうかは、この際、問題にしないでおきましょう。いずれにしても、許すことによって、その人はもっとも効果的な報復を、しかも崇高な報復をしたことになるのです。

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